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Victory Games社の3rd Fleetは、フリートシリーズの最終作で、テーマは北大西洋、ベーリング海、カリブ海における海上戦闘です。今回プレイしたシナリオ12は、北大西洋におけるNATOとソ連海軍の激突を描くシナリオです。
今回、下名はNATO側を担当しました。

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第7~9Turn(第3日目)

いよいよ最終日である。NATO側にまたもや指揮混乱が発生する。何をかいわんや。さらに天候も悪化。北海を航行する英輸送船団は悪天候のため目的地に到達するのが不可能となってしまう。あーあ。
さらに悪い事は重なるもので、スコットランド空域の戦略航空任務では、護衛なしで飛来したソ連側偵察機に対し、NATOの戦闘機が撃退に失敗。ノルウェー逆上陸を目指すNATO艦隊に、戦略発見マーカーが乗せられてしまう。

ノルウェー逆上陸を目指すNATO軍とそれを阻止せんとするソ連海空軍の死闘がノルウェー近海で繰り広げられた。この日も当初はソ連軍が優勢であった。長距離偵察機が発見したNATOの水上部隊に対し、ソ連艦隊が長距離ミサイル攻撃を浴びせかけてきたのである。
唯1隻残った英空母「イラストリアス」に対艦ミサイルが命中。中破。フォークランド紛争での歴戦艦である揚陸艦「フィアレス」も対艦ミサイルを受けて轟沈。このままでは昨日の二の舞になってしまう。そのような焦りを感じていたNATO軍指揮官達も状況を推移をただ見ているだけでしかなかった。

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戦局が逆転し始めたのは午後に入ってからだった。中部ノルウェーのトロントへイム基地を出撃したノルウェー海軍のオスロ級ミサイル艇部隊が、対水上レーダーでソ連水上部隊の位置を捉えたのである。情報が伝達され、スコットランド各地のNATO軍基地は俄かに活気づいた。トーネード戦闘機、キャンベラ電子戦機の護衛を受けたニムロッド哨戒機部隊がソ連艦隊に殺到する。ソ連空母「スヴェルドロフスク」から発進してきたSu-33戦闘機がそれを迎え撃ったが、兵力に優り、さらに電子戦で優位に立つ英攻撃隊がSu-33の防衛網を突き破った。ミサイル巡洋艦「キーロフ」に数発の対艦ミサイルが命中。「キーロフ」は重大な損傷を被った。
この一撃が口火となり、NATO軍の猛攻が始まった。既にソ連側迎撃戦闘機は先の空戦で帰還を余儀なくされており、今やソ連艦隊上空はガラ空きである。英本土を発進したバッカニア、西ドイツ各地から飛び立つトーネード等が通常爆弾や誘導爆弾を搭載してソ連艦隊に襲いかかる。さらに水中からはNATOの原潜部隊が必殺の雷撃を見舞う。
空母「スヴェルドロフスク」、ミサイル巡洋艦「キーロフ」「スラヴァ」「マーシャル・ティモシェンコ」、さらにクリバク型フリゲート艦や艦隊補給艦等も次々と撃沈されていった。結局は僅か半日足らずの戦闘で、ソ連海軍は空母「スヴェルドロフスク」、ミサイル巡洋艦3隻、ミサイル駆逐艦2隻、フリゲート艦3隻、艦隊補給艦等3隻の計12隻が主としてNATO軍航空部隊の攻撃によって失われていった。

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ソ連軍も負けてはいない。リガから発進したSu-24フェンサー戦闘爆撃機が、MiG-31戦闘機の援護を受けて英艦隊を襲う。英空母「イラストリアス」を発進したシーハリアーで対抗できる相手ではない。シーハリアー隊は迎撃せずにやり過ごし、英艦隊は対空砲火に全てを賭けた。ミサイル駆逐艦「エジンバラ」「ニューキャッスル」、オランダのフリゲート艦「ウイッテ・デ・ヴィス」、そして「イラストリアス」自身も広域防空SAMを発射する。さらに近づく攻撃機に対しては、フリゲート艦「ランカスター」等がシーウルフ短SAMで迎え撃つ。約20機のフェンサーは対空砲火により半数以上を失ったが、残った数機が「イラストリアス」に必殺の一撃を放った。500kg爆弾数発が「イラストリアス」に命中。「イラストリアス」は僚艦「インヴィンシブル」の後を追うように北海にその姿を没した。

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CAPを失った英艦隊を今度は対艦ミサイルを備えた長距離爆撃機が襲う。先の対空戦闘で広域防空SAMの殆どを撃ち尽くしていたNATO艦隊にとって、最後の頼みは短SAMやCIWSといった個艦防空システムしかない。しかし超音速で飛来するソ連大型対艦ミサイルに対しては、個艦防空システムによる抵抗も自ずと限界がある。必死の防空戦闘も空しく英新鋭フリゲート艦「アーガイル」と同じくフリゲート艦「ブレイブ」が沈没する。他に新鋭フリゲート艦「マールボロ」も大破した。

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最終結果

NATO軍の勝利得点

INT/ATK/BMB:7ユニット:21Vp
SN:6隻沈没:30Vp
SS:2隻沈没: 6Vp
CV:2隻沈没:17Vp
CG:3隻沈没:16Vp
DD:6隻沈没:23Vp
FF:3隻沈没: 9Vp
その他:CS,AM,OL各1隻沈没:6Vp
基地破壊1ヶ所:10Vp
入港:24Vp
合計162Vp

ソ連軍の勝利得点

INT/ATK/BMB:F16(NO),TorG(WG),SHAR(UK)x2:12Vp
CV:2隻沈没:12Vp
FF:4隻沈没:12VP
CO:1隻沈没: 3Vp
PC:1隻沈没: 2Vp
AA:1隻沈没: 2Vp
CS,FCx2沈没:6vp
基地破壊1ヶ所:10Vp
 合計59Vp

最終結果

NATO軍の辛勝

感想

フリートシリーズ面白いです。3rd Fleetのキャンペーンシナリオは、他のゲームに比べるとマップが狭く登場兵力も限定されているので、大雑把な展開になりがちなことは否めません。またイベントがかなり強烈で、自軍にとって不利なイベントが続くと結構辛いです(今回のNATO軍がまさにそうでした)。それでもキャンペーンシナリオを1日で完了でき、しかもプレイヤー2人で十分プレイできることは、他のフリートシリーズ作品にはない魅力です。シナリオ12は既に何度もプレイしたので、今度はシナリオ10又は11をプレイしてみたいです。

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