ミッドウェー海戦第二部-運命の日
森史朗 新潮選書
森史郎氏のミッドウェー海戦二部作第2弾である。本書では米機動部隊による攻撃と3空母の被爆、飛龍による反撃とヨークタウン大破、そして飛龍の最期で終わるミッドウェー海戦終了までの一連の流れを描いている。本書の見どころはミッドウェーにおける航空決戦で日米両軍の将兵が如何に戦ったかという点と、もう1つは日米両軍の指揮官達の決断である。果断な決断で日本軍の機先を制した米スプルーアンス少将。それに対して決断が後手に回り、遂には破局に至った南雲中将とその幕僚達。山口提督の果断な反撃と自軍の大損害に逡巡するスプルーアンス少将。このあたりの指揮官達の決断が興味深い。
「運命の5分間」「利根4号機の発進遅れ」といったミッドウェー海戦に関する定説(今では定説というにはやや古臭いが・・・)にもメスを入れている。
ミッドウェー海戦に興味のある向きには、一読して損のない著作といえよう。
お奨め度★★★★
お奨め度★★★★
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