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先日、千葉会に参加した際のEmpire of the Sun(GMT)(以下、EoS)対戦記です。第2Turn開始のキャンペーンシナリオで、下名は日本軍を担当しました。

2Turn(1942年前半)

イメージ 7今回、久しぶりのEoSだったので、あまり奇抜なことはせず、日本軍の常套戦術であるインド侵攻を仕掛けることにした。それにしても第2Turnのカードの引きが悪い。一応OC=3の作戦カードは3枚ほど手元にあるが、陸海立体作戦に使えるのはたった1枚。「聯合艦隊-サンタクルズ海戦」のみ。残りはリ号作戦とイ号作戦で、どちらも統合作戦には不向きなカードだ。3OC以外の残りのカードのうち、リアクションカードが2枚も交じっている。リアクションカードは、使い終わったら戦略カードを1枚引けるので便利だが、相手がリアクションカードの使用条件を満足させてくれなければ宝の持ち腐れだ。今回が正にその展開。第2Turnに手元にあった2枚のリアクションカードは、1枚が単なる2OC、もう1枚は「将来攻撃カード」として温存することにした。

イメージ 12結局このTurnはあまり大きなことはできないので、まず敵の航空戦力をキッチリ潰しておくことにした。初手は定石通りマニラに対する航空攻撃。これで米極東空軍(US FEAF 4-10-2)を除去し、まず米南西太平洋方面司令部(US SWPac HQ 2-20)を無力化する。
イメージ 11続いてシンガポールを攻撃して英極東空軍(6-9-2)も航空攻撃で撃破。最後は空母艦隊を使ってジャワ島に逼塞するオランダ軍を攻撃し、オランダ極東艦隊(3-8)と同極東空軍(7-9-2)を撃破した。

イメージ 13陸ではクワンタン(kuantan 2014)を占領。ビルマ方面では第38軍(20-12)がタイ、ビルマ国境を突破し、ビルマ第1師団(6-4)を鎧袖一触の元に撃破した。

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3Turn(1942年中盤)

イメージ 14このTurnは先のTurnとは逆にカードが強いカードが沢山来た。しかしこのTurnはどちらかと言えば残敵掃討に近い所があるので、あまり強力なカードは必要ない。チグハグな感じがするが、それがカードドリブンの面白さといった所かもしれない。とにかくこのTurn終了時までフィリピン、蘭印、英領マレーについては平定が完了した。
イメージ 8またビルマ方面については、陸路でラングーンを攻略した後、ラングーンから続々と地上兵力を陸揚げして計5個軍の大兵力に膨れ上がったビルマ方面軍。その大兵力と優勢な航空戦力を駆使して中部ビルマへ進攻を開始した。マンダレー(Mandalay 2106)を抜けてさらにビルマ・インド国境を突破してインパール/コヒマ(Imphal/Kohima 2105)に向かった我が陸軍部隊は、インパール周辺で英軍主力を捕捉した。
インパール会戦と呼ばれる大決戦では、辻大佐の活躍もあって英軍を撃破。帝國陸軍部隊はインパールを占領し、さらにラシオ(Lashio 2206)、ミトキーナ(Myitkyina 2305)の占領も完了。ビルマ全土の平定を完了した。

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イメージ 10その間、米軍がラバウルに対して航空攻撃を仕掛けてきたが、所在の基地航空兵力と艦隊兵力を結集してこれを撃退した。また米軍は日本軍のフィリピンにおける行為を過剰に宣伝し、いわゆる「バターン・デスマーチ」として世界に喧伝した。

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4Turn(1942年後半)

イメージ 15このTurnから聯合艦隊司令部(Comb Fleet HQ 13-3)を呉(Kure 3407)からフィリピンのマニラ(Manila 2813)に移転させた。ビルマ・インド方面への作戦指導を円滑に進めるためだ。さらに日本軍にとって弱点ともいえる豪北地区(セレベス、チモール、アンボン方面)を強化する意味もある。
イメージ 16そのビルマ・インド方面では、先のTurnにビルマを平定し、援蒋ルートを遮断した日本軍。このTurnは北インド進攻を図るとともに、海空戦力の太平洋方面への移転を進める。中国大陸で攻勢作戦を実施し、中国情勢を"Stable Front"から"Unstable Front"にした。ビルマ方面の英軍はダッカ(Dacca 1905)に後退し、最終防衛線の構えだ。さすがの日本軍もDaccaまでは手が出せない。海空兵力が強力過ぎるからだ。聯合艦隊主力をインド洋に投入しようか、と考えていた矢先、上陸部隊を伴った米艦隊がマーシャル諸島に来迎してきた。無線傍受によってそれを察した日本軍はトラック、ラバウル方面の海空兵力に対してマーシャル諸島に向かうよう指示するとともに、フィリピン南部ダバオ(Davao 2915)に待機中の南雲機動部隊に出撃を命じた。
第1次マーシャル沖海戦と呼ばれる海空戦で、日本軍は空母1隻を失ったが、米軍は空母2隻、戦艦1隻を失って後退。米軍の反攻作戦は失敗に終わった。

イメージ 9その他、日本軍はパナマ運河に対する爆撃を敢行。これを成功させたことにより、パナマ運河は数ケ月間に渡ってその機能が麻痺してしまう。さらに欧州戦線でもドイツ軍が大攻勢と小攻勢を1回づつ成功させ、欧州情勢もいよいよ連合軍にとって否な状況になっていく。

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5Turn(1943年前半)

イメージ 18劣勢を跳ね返すべく米軍は再びマーシャル方面に攻め込んできた。空母を伴った機動部隊と水陸両用進攻部隊だ。航空偵察でそれを察知した日本軍は、再び「大和」以下の戦艦群と「赤城」以下の空母群でこれを迎え撃つ。戦いは激烈なものとなり、日本軍の損害も決して小さくない。しかし日本軍の攻撃もまた強烈だった。兵力的には未だ日本軍が有利なので、叩き合いになれば日本軍の優位は動かない。海戦に参加した米空母全てが撃沈され、主力を失った米軍は後退していった。

イメージ 17この時点で対日戦勝利の希望が失われたと判断した米大統領ルーズベルトは、日本に対して講和を決意。日本政府もこれを拒む理由はなく、ここに約1年間続いた大東亜戦争の幕が下ろされた。

実際の所、この段階でPoWは"3"。このTurnに失うPowの見込みは、16.46 Strategic Naval Situationで1点、16.47 Progress of Warで1点、16.48 War in Europe Level 4で1点の計3点になる。しかも「バターン・デスマーチ」は使用済で、残るPoW加算カードは「ドゥーリトル空襲」しかない。「ドゥーリトル空襲」が手元にない場合、連合軍が状況を挽回できる可能性はほぼなかった。

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感想

イメージ 19全般にダイス目に救われました。特にインパール決戦と第1次マーシャル沖海戦で連合軍のダイスが滑っていてくれたのが助かりました。またEoSは戦術レベルでややトリッキーな個所があり、適用を間違えると手痛いしっぺ返しを食うようになっています。その点、攻勢を義務付けられた連合軍にとっては、やや厳しいゲームであることは否めません。

久しぶりのEoSでしたが、十分に楽しめました。



Pacific War Carrier Battle - Philippine Sea The Doolittle Raid A World at War: Second World War in Europe and The Pacific
運命の夜明け 太平洋の試練(上)-真珠湾からミッドウェーまで Pacific Carrier War Rising Sun in the Pacific: 1931 - April 1942 - Volume 3