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これも昨年の話になりますが、12/8のYSGA例会にて主題のゲームをプレイしました。
このゲームはタイトル通りナポレオン戦争のフランス国内戦役を扱った作戦級のゲームです。
初版は1978年にOSG社から発行され、その後AH社から1983年に第2版が発売され、さらに1997年に第3版が発売されました。今回プレイしたのは第2版です。

以前からこの"NAB"は「槍隊ゲーム」の1つで、実は今回のプレイに先立ってAmazon.comにゲーム本体を注文していました。

今回念願の初プレイということで、いきなり主役のナポレオンというのはキツいので、連合軍側の主役と思われるシレジア方面軍(ブリュヒャー)を担当しました。他に参加者は2名。下名を含めてフランス軍1名、連合軍2名(シレジア方面軍、ボヘミア方面軍)という布陣です。

結果的には(初体験ということもあり)ヘボヘボなプレイでした。
ナポレオンとは3度戦い3度とも大敗。フランス軍のモラル上昇に貢献する始末です。ただ負けるだけならまだしも、その全てが包囲されて損害2倍という体たらくは「無残」の一言。マルヌ川の戦に下がるまで、初期戦力の2/3以上を失うという大損害を被りました。

その後増援部隊を得たシレジア方面軍はナポレオンに対して反撃開始。しかし機動力に勝り、指揮官能力に優れたフランス軍相手に前進を続けるのは結構辛い。部隊を広く展開させて包囲を避けるように展開。ゆっくり前進していく。しかしパリは遠い。そんな感じでゲームは進んで行きました。結局朝から晩までプレイして、全ターン数の6割方終わりました。このペースでは2日間でキャンペーンシナリオは完遂できそうです。

プレイの感想ですが、古いゲームだけに「人に優しくない」。ユニットは指揮官の場合は指揮官名のみ、部隊の場合は移動力のみしか記載されていない。せめて指揮官には能力値(統率力、司令能力、従属値、ボーナス)、部隊には移動力の他に従属値と最大戦闘力を記載して欲しかった。ユニット自体に記載されている文字も小さく、老眼には結構堪えます。またスタック制限と編成制限のルールが思いの外複雑なので、ルール違反しないようにスタックするのは結構きつい。また増援表も意味が掴み辛い面があり、慣れるまでは一苦労でした。

とまあ、こんな感じで古いゲーム故に最近のゲームのような優しさはありません。しかし慣れればそれほど対した話ではなく、十分にプレイ可能です。ゲームシステムも基本的なレベルではシンプルなので、それほど悩まし部分はありません。基本的なシステムは移動、強行軍(一種の反応移動)、戦闘の繰り返しで、そこに管理ポイントや連絡線といったルールがプラスされます。プレ20世紀ゲームなので現在のような戦線の概念はやや乏しく、大兵力同士のぶつかり合いという感じになります。もちろん一点に兵力を集中すれば、簡単に包囲されてしまうので、ある程度の戦線は必要です。その辺「慣れ」は必要なのですが、難解という程ではありません。慣れればナポレオン時代の作戦機動の妙に魅せられること必定です。

現在でも十分通用する傑作ゲームに相応しい作品だと思いました。

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