トヨタ式生産方式-脱規模の経営を目指して
大野耐一 ダイヤモンド社
生産現場で製造業界で注目されているトヨタ式生産方式。本書はトヨタ生産方式の考え方や方法論についてトヨタ自動車工業副社長を歴任した筆者が記した著作である。内容はコンパクトで2時間もあれば読めるだろう。原著はオイルショック(1973年以降)頃に書かれたものなので現在では古くなった内容も多いが、「多種少量生産」という市場原理は、変わらない所か益々加速しているように感じる。そういった意味で低成長時代における製造業の在り方を記した本書は、約半世紀の時を経て今でも価値のある存在である。「ジャストインタイム」「かんばん方式」「自働化」といったトヨタ式生産方式のノウハウや考え方を理解する上で基本的な著作である。
お奨め度★★★★