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無謀かもしれないが、GMT社の大型現代戦ゲーム"Next War Korea"の上級ルールシナリオに挑戦してみた。選んだシナリオは16.2.3 Tactical Surpriseである。以下はそのレポートである。

前回の展開 --> こちら

2Turn

Weather Phase

晴れ

Electronic Detection Phase

連合軍は北朝鮮軍司令部3箇所を探知した。北朝鮮軍は米第2歩兵師団司令部を1箇所探知した。

1st Special Operations Forces Phase

イメージ 2北朝鮮軍は特殊部隊3個を司令部捜索及び襲撃に投入。同4個を早期警戒網攻撃に投入した。攻撃の結果、韓国領内の早期警戒網は大損害を被り、再び最低レベルまでダウンした。また米第2歩兵師団司令部も北朝鮮特殊部隊の攻撃を受けて死傷者を出し、機能の一部を失った。

早期警戒網への特殊部隊による襲撃は、1Turnに複数個の特殊部隊を投入して良い、とルール20.2.4 Attack Enemy Detection Trackに明記されている。

Air/Naval Phase

イメージ 3増援を得た連合軍は、ステルス戦闘機F-22A「ラプター」ステルス戦闘機2ユニット、F-35A/C「ライトニング2」ステルス戦闘攻撃機2ユニットを含む計10ユニットを発進させた。その中には航空自衛隊のF-15J「イーグル」戦闘機1ユニットも含まれている。
対する北朝鮮軍も虎の子MiG-29戦闘機2ユニットを含むMiG-21,23,F-5,F-7の計23ユニットを発進させた。対地攻撃専用機と言って良いIl-28、Su-7、Su-25、それにそこそこ有力な対地攻撃能力を有するF-6「ファーマー」は温存してある。

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イメージ 6空戦の結果は一方的であった。優秀な中距離空対空ミサイルを装備する連合軍機は、ほぼ一方的に北朝鮮戦闘機を攻撃、次々と戦果を挙げていった。一連の空戦で連合軍は、MiG-21/F7戦闘機4ユニットを除去し、MiG-21,23,29,F-7計6ユニットを強制帰還に追い込んだ。航空自衛隊のF-15Jも北朝鮮軍のF-7戦闘機と交戦。国産のAAM-4中距離空対空ミサイルによってこれを撃破し、航空自衛隊発足以来初となる実戦を勝利で飾っている。
対する連合軍は、損失、ステップロス共なし。韓国空軍のKF-16C戦闘機1ユニットがMiG-29との交戦によって強制帰還を余儀なくされただけであった。しかしそれでも空戦後残った北朝鮮戦闘機は13ユニットに対して連合軍9ユニットで、なおも北朝鮮軍が制空権を握り続けていた。

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2nd Special Operations Forces Phase

イメージ 7連合軍は、特殊部隊計5部隊(米軍4部隊、英連邦軍1部隊)を投入した。交通阻止任務に1部隊、残り4部隊はいずれも標定任務である。しかし結果は惨憺たるもので、標定に成功したのは1部隊のみだった。全部隊が無事生還したことが救いか・・・。


1st Strike Phase

イメージ 22米空母「ジョージワシントン」から発進したF/A-18F及びF/A-18Gからなる攻撃隊が、嘉手納基地を発進したF-15E「ストライクイーグル」と合流。朝鮮半島東海岸を前進してくる韓国陸軍部隊を猛爆した。さらに韓国空軍のF-15K「ストライクイーグル」部隊も同じ部隊に殺到する。これらの攻撃で北朝鮮軽歩兵旅団1個が壊滅した。


Initiative Movement and Combat Phase

DPRK Movement/Combat Segment

イメージ 8西部戦線では、北朝鮮軍が全戦線に渡って攻撃を仕掛ける。しかし戦線を固めて待ち構える韓国軍の抵抗は激しく、北朝鮮軍の前進ははかどらない。なんとかPocheon(N3218)を守る韓国軍第20機械化歩兵師団を撃破して前進を試みたが、同師団がERチェックに成功したため前進はならなかった。

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イメージ 9東海岸では北朝鮮軍が海兵隊2個旅団を投入し、Ganghyeon(N4718)に陣取る連合軍の背後に上陸作戦を敢行する。Gangheyonを守る連合軍はいきなり背後を断たれて苦境に立つ。それでも米空軍のA-10サンダーボルトが飛来し、連合軍の決死の抵抗を支援する。連合軍も奮戦し、米海兵大隊が壊滅するという損害を被りながらもなんとか現戦線を支えている。

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ROK/US Elite Reaction Movement Segment

連合軍は弱体化した前線に部隊をつぎ込み守りを固める。しかし北朝鮮軍による交通妨害によって部隊を送れない箇所もある。弱点を残ったまま北朝鮮の追加攻撃を待つ。

DPRK Exploitation Movement/Combat Segment

イメージ 14北朝鮮軍の追加攻撃。最前線のMunamの南東では米第2機械化歩兵師団の旅団戦闘グループは三方から北朝鮮軍の猛攻を受けて壊滅。しかし彼らの奮戦によって北朝鮮軍は一歩も前進できずにいた。

イメージ 15東部戦線では、北朝鮮軍が再びGanghyeon(N4718)を包囲攻撃。海岸からは揚陸艦が艦砲射撃で北朝鮮軍を支援する。一連の攻撃で韓国軍部隊は壊滅的打撃を受けてGanghyeonから後退した。その内陸部でも北朝鮮軍がYang-gu(N4117)を守る韓国軍を北朝鮮軍が攻撃してこれを撃破。Yang-guを占領した。一連の攻撃で北朝鮮軍は国境付近の要塞地帯突破に成功し、韓国領内に雪崩込んだ。

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ROK/US Reaction Movement/Combat Segment

イメージ 16米空母部隊が日本本土を出撃し、黄海に進出した。これで次のTurnから空母艦載機による北朝鮮全土の攻撃が可能となる。
地上では連合軍は戦線整理につとめ、ここでは反撃を行わない。

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Basic Movement and Combat Phase

DPRK Movement/Combat Segment

イメージ 18北朝鮮軍はなおも西部戦線で苦戦を強いられている。Munam南東でようやく韓国軍を撃破した北朝鮮軍が1Hex前進し、要塞地帯南端を抜けたものの、前面に展開する連合軍の壁はまだまだ厚い。
東部戦線では山岳地帯を突破した北朝鮮軍がYang-guを占領した。

ROK/US Movement/Combat Segment

イメージ 19連合軍は西部戦線では現戦線を堅持して守りを固める。東部戦線では国境線から部隊を後退させて戦線を縮小する。

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Isolation/Surrender Phase

東部戦線でカンヌン(江稜 Gangneung S4922)から24km内陸に入った山道に陣取ていた北朝鮮軍特殊部隊旅団が孤立化する。

Reinforcement and Replacement Phase

イメージ 21韓国軍の機動予備4個師団(4-5-6)が登場する。戦闘効率や練度は他の連合軍部隊に比べると見劣りするが、それでも貴重な予備兵力であることは間違いない。

イメージ 10米軍/英連邦軍の増援が到着チェックに失敗した。そのためこのTurnに予定されていた米英の増援は、次ターンに登場することになる(GSR 16.2.1.4)。またこれ以降米英の増援は1Turnずつ遅延していく。なお一度チェックに失敗したら、それ以降はチェック不要と思えるが、ルールには明記されていないため一度チェックに失敗しても、再度チェックが必要かもしれない。今回は1度失敗した後は再チェック不要と解釈した。

Victory Determination Phase

北朝鮮=84VP
連合軍=31.5VP

北朝鮮軍が主導権獲得に必要なVP確保に失敗したため、次のTurnは"競合Turn"となる。