無謀かもしれないが、GMT社の大型現代戦ゲーム"Next War Korea"の上級ルールシナリオに挑戦してみた。選んだシナリオは16.2.3 Tactical Surpriseである。以下はそのレポートである。
Initiative Phase
前のTurnに北朝鮮軍が多くのVPを獲得したため、このTurn、北朝鮮軍が主導権を握った。
Electronic Detection Phase
またもや連合軍が電子諜報戦に失敗。敵司令部を1つも探知できなかった。
1st Special Operations Forces Phase
北朝鮮軍は僅か2部隊の特殊部隊を早期警戒網攻撃に投入した。しかし攻撃は失敗。特殊部隊2部隊のうち、1部隊が帰らなかった。
Air/Naval Phase
天候は晴れ。北朝鮮軍は全力出撃。このTurnの制空権奪取を狙ってきた。その戦力は計31ユニット。その中には強力なMiG-29等も混じっていたものの、主力はF-5,F-6,F-7といった旧式機で、とても優秀な連合軍機相手に太刀打ちできなかった。
一方の連合軍はステルス戦闘機F-22、F-35、新鋭のユーロファイター「タイフーン」、旧式ながらも未だ強力なF-15、F-16等、計18ユニットを投入した。
性能面で劣勢な北朝鮮空軍は苦戦を強いられた。F-22のスタンドオフ攻撃で虎の子MiG-29「ファルクラム」2ユニットが文字通り瞬殺。他にもF-7やF-5等計4ユニットが撃墜され、5ユニットが強制帰還を余議なくされた。一方連合軍の損害は、韓国空軍のKF-16とA-50各1ユニットが失われ、A-50軽攻撃機1ユニットが強制帰還を余議なくされた。空戦が終わって残ったのは北朝鮮軍が20ユニット、連合軍が15ユニット。北朝鮮軍が辛うじて制空権を握った。
2nd Special Operations Forces Phase
連合軍の特殊部隊襲撃。早期警戒網への襲撃へ2部隊、飛行場襲撃へ1部隊、化学兵器施設襲撃へ1部隊、標定任務に5部隊を投入した。成果は早期警戒網を破壊、飛行場襲撃成功1ヶ所、標定成功3ヶ所という結果になった。特殊部隊は今回も全部隊が無事生還した。
1st Strike Phase
今回も連合軍ワイルドウィーゼル機によるSAMサイト攻撃から始まった。一連の攻撃によってSAM防衛網は大損害を被り、レベル9からレベル3まで能力を急激に低下せしめた。その後、F/A-18FとF-15E/Kによる攻撃が開始され、北朝鮮領内の航空基地/飛行場計2ヶ所が破壊された。化学兵器施設に対してはF-15E/K「ストライクイーグル」計2ユニットをつぎ込んだが、出目に恵まれず攻撃は失敗に終わった。連合軍機は全機無事帰還している。
北朝鮮側もなけなしの航空兵力をつぎ込み、早期警戒網攻撃を実施してきた。Il-28「ビークル」軽爆撃機2ユニットが韓国軍レーダー網を攻撃し、1打撃を与えてその能力を低下せしめた。こちらも全機無事帰投している。
Initiative Movement and Combat Phase
DPRK Movement/Combat Segment
これまで苦戦を続けていた西部戦線の北朝鮮軍だが、このTurnは少し光明が見えてきた。第3軍団と第82軍団の混成部隊が米空挺部隊等が守る交差点を攻撃。これを奪取したのである。交差点を抑えた北朝鮮軍は、ウィジョップ(議政府 Uijeongbu N3118)と中部国境地帯への連絡路が絶たれた。
東部戦線では北朝鮮2個機械化軍団(第820、第108)が海岸線から内陸の山岳地帯に向けて攻撃の軸を向けてきた。海岸地帯では、北朝鮮第820軍団の機械化歩兵が韓国軍海兵師団が守るカンヌン(江稜 Gangneung S4922)を攻撃。両者痛み分けに終わったが、内陸部の太白山脈を攻めた第108軍団の機械化歩兵旅団(5-5-8)は韓国軍を撃破。山道を一気に抜けるチャンスを迎えた。
ROK/US Elite Reaction Movement Segment
太白山脈から突破を図る北朝鮮軍に対して、米軍第2機械化歩兵師団の部隊を派遣して突破阻止を図る。
DPRK Exploitation Movement/Combat Segment
西部戦線では前線に突出した韓国軍第30機械化歩兵師団(9-11-8)の退路を断たんと攻撃を仕掛けた。しかし攻撃は失敗。韓国軍は前線を保持し続けて第30機械化歩兵師団の退路を守った。
太白山脈では、再生途上の米第2機械化歩兵師団旅団戦闘グループ(BCT)を北朝鮮軍が攻撃。損害を出しながらも、これを撃破した。また東海岸では、北朝鮮第820軍団の機械化歩兵が韓国軍海兵師団を撃破し、カンヌン(江稜 Gangneung N4922)にまで駒を進めた。
ROK/US Reaction Movement/Combat Segment
連合軍は東海岸方面へ米第2機械化歩兵師団を主力とする部隊を派遣することに決定した。しかし彼らの足は遅遅として進まない。東海岸で最小限の防御スクリーンを構築し得ただけであった。東海岸に戦線崩壊の危機迫る。
2nd Strike Phase
米空母艦載機が東海岸の阻止攻撃に出撃する。対空砲火を掻い潜って攻撃を行うF/A-18E。Goseong(N4814)付近に阻止マーカーを配置することに成功した。しかし投弾直後に対空砲火を浴びたF/A-18Eはアボート欄行きになる。
Basic Movement and Combat Phase
DPRK Movement/Combat Segment
東海岸で突破口を開いた北朝鮮軍は、日本海岸を一気に南下する。カンヌン(江稜 Gangneung N4922)の制圧部隊を残した北朝鮮軍は、突破部隊をさらに南下させ、ドンへ(東海 Donghae S4703)にまで進出してきた。ドンヘの南で米陸軍第2機械化歩兵師団の機械化歩兵部隊(3-4-8)その他と接触した。兵力では北朝鮮軍が断然優っていたが、練度と装備に勝る米軍が勝利を収めた。北朝鮮軍戦車旅団1個が撃破され、北朝鮮軍の前進が一時停止した。
一方中央部では北朝鮮軍が西部戦線からシフトしてきた機械化軍団を投入し、中部の要域=チュンチョン(春川 Chuncheon N3820)を包囲すべく攻勢をしかける。しかしこちらでも米韓連合軍が北朝鮮軍の反撃を阻止し、チュンチョン包囲は危うく免れた。
ROK/US Movement/Combat Segment
東海岸からの北朝鮮軍の脅威が大きいので、主に予備機甲旅団を中心に東海岸に向ける。しかし無論全ての前線を塞ぐことはできない。部分的に薄い部分があることを承知の上で、とにかく戦線を敷く。
Reorganization Phase
カンヌンとドンヘが陥落。北朝鮮軍の手に落ちた。
Reinforcement and Replacement Phase
韓国軍本土防衛旅団(3-3-4)4個登場。ないよりマシ。でも早く米軍来ないかな・・・?
Victory Determination Phase
北朝鮮=115VP
連合軍= 53VP