無謀かもしれないが、GMT社の大型現代戦ゲーム"Next War Korea"の上級ルールシナリオに挑戦してみた。選んだシナリオは16.2.3 Tactical Surpriseである。以下はそのレポートである。
8Turn
Weather Phase
晴天(Clear)
Initiative Phase
連合軍の主導権Turnとなった。「愛国者作戦」が始まる。
1st Special Operations Forces Phase
連合軍は生き残った特殊部隊8個のうち6個を標定任務に投入し、残り2個を交通阻止任務に投入した。化学兵器工場2ヶ所、原子力施設1ヶ所、航空基地1ヶ所に対する標定に成功。交通阻止については1ヶ所成功した。そして特殊部隊は全て生還した。
Air/Naval Phase
北朝鮮軍は制空権を奪取すべく制空戦闘機20ユニットを投入してきた。しかしそれを読んでいた連合軍は、F-22「ラプター」2ユニットを含む14ユニットの戦闘機を制空戦闘に投入した。
空戦の結果はほぼ一方的であった。西側戦闘機となんとか互角に戦えるはずのMiG-23ULもF-22A「ラプター」にかかれば鎧袖一触であった。北朝鮮軍は8ユニットを失い、4ユニットがアボート。空中に残ったのは8ユニットになってしまう。それでも北朝鮮軍F-7戦闘機が傷ついた韓国軍F-4D 1ユニットを叩き落とし、なんとか一矢を報いた。
2nd Special Operations Forces Phase
北朝鮮軍は残った特殊部隊2部隊を投入し、太白山脈の交通阻止任務を敢行した。しかし主要な交通路は連合軍部隊が警戒にあたっていたため襲撃は失敗。さらに特殊部隊が1部隊が戻らなかった。
1st Strike Phase
連合軍の長距離侵攻任務。B-1B「ランサー」とF-15E「ストライク・イーグル」からなる攻撃隊はサリウォン(沙里院 Sariwon N2010)の化学兵器工場を襲い、F-15K「コリアン・ストライク・イーグル」2ユニットからなる攻撃隊はSunch'on(N2200)の化学兵器工場を襲う。サリウォンの工場はB-1Bの投下した4500ポンドの超大型誘導爆弾の直撃弾数発を受けて完全に破壊された。Sunch'onの方は2Hit食らったものの、まだ生きていた。
F-35とB-52の攻撃隊は、それぞれ分散して大白山脈の谷間を東西に走る道路網に対する交通阻止任務に出撃する。F-35のステルス攻撃、そしてB-52の圧倒的な爆撃力により当該道路は阻止され、北朝鮮軍の交通網は遮断された。
Initiative Movement and Combat Phase
ROK/US Movement/Combat Segment
連合軍の作戦が開始された。韓国軍の機械化部隊が太白山脈の山道を抜けて東海岸に進出。カンヌン(江稜 Gangneung S4922)で守る北朝鮮軍歩兵軍団を包囲する。北朝鮮軍は化学兵器を使用して抵抗するが、今度は連合軍も化学兵器で応酬した。結局北朝鮮軍はカンヌンから撤退を余儀なくされる。
DPRK Elite Reaction Movement Segment
北朝鮮軍でこのフェイズに動ける部隊は少ない。エリート戦車師団1個と戦車旅団だけだ。それらの部隊がチュンチョン付近から東海岸に進出し、連合軍のさらなる北上に備える。
ROK/US Exploitation Movement/Combat Segment
東海岸で包囲網を形成した連合軍は、南北から挟撃して包囲輪の中に閉じ込められた北朝鮮軍の殲滅を狙う。しかし北朝鮮軍もさるもの。連合軍の反撃に対して必死に抵抗し、連合軍の前進を阻む。友軍が救援してくれることを信じて・・・。
DPRK Reaction Movement/Combat Segment
北朝鮮軍は戦線を縮小しつつ東へ向けて反撃を開始する。とはいえ、連合軍機の交通阻止によって東西の交通が分断されているため、反撃は必然的に大白山脈の西側山麓での突破戦が中心となる。高速道路上を進撃しつつ、韓国軍の歩兵師団を撃破した北朝鮮軍機械化部隊が進撃路を確保する。
2nd Strike Phase
連合軍は虎の子B-2ステルス爆撃機を戦術任務に投入し、大白山脈の北朝鮮軍交通路を叩いた。さすがにB-2の攻撃精度は抜群で、北朝鮮軍の交通路は完全に遮断されてしまう。しかしF-35C及びF-16Dを投入したその他の経路に対する交通阻止攻撃は、出目に恵まれず失敗に終わる。
Basic Movement and Combat Phase
ROK/US Movement/Combat Segment
連合軍は東海岸に残った北朝鮮軍を南北からの挟み撃ちにして抹殺しようとする。北はカンヌン、南はUljin(S4909)を起点に総攻撃の最後の総仕上げをしかけてきた。連合軍の攻撃はほぼ予定通りに成功し、このセグメントだけで北朝鮮軍は自動車化歩兵師団2個、司令部1個、その他の歩兵部隊3個を撃破した。同方面で生き残った北朝鮮軍はドンへ(東海 Donghae S4703)周辺における歩兵師団2個のみ。壊滅は時間の問題といって良かった。
DPRK Movement/Combat Segment
北朝鮮軍は大白山脈及び東海岸で限定的な反撃を実施した。虎の子Su-25「フロッグフット」」対地攻撃機も投入した攻撃は部分的に成功し、韓国軍予備動員師団2個を撃滅した。
Isolation/Surrender Phase
ドンヘ付近で連合軍に包囲された北朝鮮軍歩兵師団1個が降伏した。
Reinforcement and Replacement Phase
増援部隊として2個目の米空母群が登場した。ここでは空母「ロナルド・レーガン」(CVN-76)としておこう。他には英連邦軍のユーロファイター「タイフーン」戦闘機、米空軍のF-15E「ストライクイーグル」、F-16D「ファルコン」等が登場する。米海兵隊や機甲部隊も登場し、半島部における連合軍地上兵力も強化された。
Victory Determination Phase
北朝鮮=184VP
連合軍=170.5VP
さらに追い上げる連合軍。遂に北朝鮮軍の尻尾が見えてきた。