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無謀かもしれないが、GMT社の大型現代戦ゲーム"Next War Korea"の上級ルールシナリオに挑戦してみた。選んだシナリオは16.2.3 Tactical Surpriseである。以下はそのレポートである。

前回の展開 --> こちら

10Turn

Weather Phase

天候=嵐(Storm)
初めて嵐になった。戦場に束の間の清寂が訪れる・・・か?。

Initiative Phase

連合軍の主導権Turn

1st Special Operations Forces Phase

連合軍の特殊作戦。4部隊を標定任務に投入し、残り4部隊で早期警戒網を攻撃した。結果は化学兵器工場1ヶ所、航空基地1ヶ所に対して標定成功。早期警戒網を1レベル低下せしめた。そして投入された特殊部隊は全部隊無事生還した。

Air/Naval Phase

連合軍の制空権に対して北朝鮮軍は最早対抗する術がなかった。

2nd Special Operations Forces Phase

北朝鮮軍にとって利用可能な特殊部隊は1部隊しかなく、ここは温存するしか手はない。

1st Strike Phase

イメージ 7悪天候故に航空機はその能力が半減となる。そのため、このTurnは航空攻撃による成果はあまり期待できない。とはいえ、主導権を得るためには攻撃は続ける必要がある。そこで連合軍は能力半減の影響を受けないワイルドウィーゼル機による早期警戒網攻撃と、大爆撃力を誇るB-1、B-52による飛行場爆撃を実施する。悪天候のため爆撃精度は落ちているが、その一方で対空砲火も正確さを欠いているので、スタンドオフ攻撃能力に欠けるB-52のような旧式機でも目標に近づいて爆撃することが可能だ。さらに天候による影響受けない巡航ミサイルが化学兵器工場を狙う。さらに比較的練度の高い部隊は敵地上部隊に対する直接爆撃を敢行する。

イメージ 6早期警戒網に対する攻撃では、早期警戒網を2レベルだけであったが、低下させることに成功した。巡航ミサイルによる化学兵器工場攻撃は、合計2発の巡航ミサイルが投入された。これは完全破壊には至らなかったが、あと一歩まで追い込んだ。飛行場に対するB-52、B-1による攻撃は1ヒットのみ。高練度部隊による直接爆撃は、元々ラッキーヒット狙いの爆撃であり、効果はなかった。

Initiative Movement and Combat Phase

ROK/US Movement/Combat Segment

イメージ 12連合軍の作戦は、従来通り北朝鮮軍野戦部隊を漢江上流部に追い込み、これを包囲殲滅するものであった。このTurnでは悪天候故に攻撃の回数を少なくし、小さくても確実な戦果を求めていく方針であった。
今回は漢江上流部の北朝鮮軍に対する包囲網を固めつつ、漢江を中心に包囲網を南北に分断。南部に北朝鮮軍第815機械化軍団、第425機械化軍団、第1軍団を包囲し、北部では第806機械化軍団、平壌軍団、その他を包囲する予定であった。
攻撃は2ヶ所で行われ、1ヶ所はそこそこ成功したものの、もう1ヶ所、つまり北朝鮮軍包囲網を南北に分断する攻撃で北朝鮮軍の激しい抵抗に合い攻撃は頓挫してしまう。

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ROK/US Exploitation Movement/Combat Segment

イメージ 3慌てた連合軍は北朝鮮軍に対する包囲を完遂すべくかなり無理な攻撃を実施した。しかし無理な攻撃は失敗。損耗した北朝鮮軍機械化旅団(3-3-8)1個撃破を引き換えに、精鋭の米軍機械化部隊がステップロスしてしまう。

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DPRK Reaction Movement/Combat Segment

イメージ 5北朝鮮軍は退路を確保すべく、漢江上流部北側の高地帯に展開した連合軍空挺堡に狙いを定めて反撃を指向した。平壌軍団に所属する自動車化歩兵師団(7-5-6)が攻勢部隊の最強部隊で、その他自動車化歩兵師団1個、機械化歩兵旅団7個、その他の部隊が攻撃に参加した。北朝鮮軍は、兵力にモノを言わせた波状攻撃で米軍を追い詰めていく。米第2機械化歩兵師団所属のストライカー旅団(3-4-8)が壊滅。残った空中機動部隊は、後方の山岳地帯に下がっていく。北朝鮮軍は後退を一応確保した。

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2nd Strike Phase

イメージ 11まず連合軍は巡航ミサイル1発先に損害を与えた化学兵器工場に向けた。このミサイルで化学兵器工場を確実に仕留めておきたい。現天候下で巡航ミサイル以外に化学兵器工場を攻撃する手段が連合軍にはなかったからだ。悪天候下で化学兵器工場のような所謂「硬化目標」(Hardened Target)に対して攻撃可能な連合軍航空機は、B-52とB-1だけ。しかも両機種とも先に第1波攻撃で投入済だった。ステルス性に優れ、防空突破能力の高いB-2は、何故か爆撃力がB-52、B-1よりも下位に位置づけられており、悪天候下で硬化目標を攻撃する能力はない。ここで巡航ミサイルがスカだったら、折角あと一歩にまで追い込んだ化学兵器工場に止めを刺す機会を失ってしまう。
幸い巡航ミサイルは目標に命中し、化学兵器工場は吹っ飛んだ。

イメージ 14一方B-2とF-15Eの混戦編隊は先に損害を与えていた飛行場攻撃に向かった。悪天候故に対空砲火による損害は全くなし。ただしこちらの爆撃照準器も精度ガタガタの状態でなんとか爆撃を実施した。結果は、計2ヒット。先の1ヒットを合わせて計3ヒットで、なんとかこの目標も破壊した。


Basic Movement and Combat Phase

ROK/US Movement/Combat Segment

イメージ 9先の北朝鮮軍の反撃によって漢江上流部で右岸の空挺堡を失った連合軍は、ここでの大包囲を諦め、代わって漢江南岸部での掃討戦を行った。太白山脈に残る北朝鮮軍第1軍団の退路を遮断しつう、主力は漢江南岸地区で東西からきた連合軍が手を結ぶ計画だ。実質的には掃討戦なので攻撃は予定通り成功し、連合軍は漢江南岸地区の北朝鮮軍を掃討した。

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DPRK Movement/Combat Segment

イメージ 15北朝鮮軍は漢江北岸に戦線を敷く。地形を利用したある程度は堅固な線を構築できた。が、部隊数不足は如何ともし難く、いずれは破られるだろう。どれだけ時間稼ぎできるかが鍵だが、その間状況の好転が期待できるのか・・・。

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Reinforcement and Replacement Phase

イメージ 72ユニット目のB-52が日本本土に到着した。さらに英連邦軍の空挺部隊、米第25機械化歩兵師団も到着した。悪天候のため韓国領内ではなく日本本土に到着した。

Victory Determination Phase

北朝鮮=190VP
連合軍=209.5VP

得点差は広がりつつある。しかしこのTurn、連合軍の獲得VPが主導権値に及ぼなかったため、次Turnは競合Turnになる。