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GMT社の雑誌、C3I誌Nr.25号の付録ゲームです。
元々は1986年に出版されたBattle for Moscow 1st Editionの改良版だそうです。
私はこの"1st Edition"については知りません。

マップはA3 1枚、カウンターは40個(ターンマーカー1個、独軍ユニット22個、ソ連軍ユニット17個)というコンパクトな内容です。他に地形効果表&ターントラックが1枚あり。

ゲームシステムも極めてシンプルで、メイアタック、戦闘比方式、ZOC進入即停止、ZOC2ZOCは1Hex移動時のみ可能、ZOC内へ後退する場合は追加1StepLossぐらい。その場で説明を受けてもすぐプレイできる内容です。

やや特徴的なのはシークエンスで、独軍の場合は、装甲移動、戦闘、移動という手順、ソ連軍は鉄道移動、戦闘、移動という手順になります。普通のゲームとは移動と戦闘の順番が逆転しているという訳。このシークエンスのため、歩兵部隊が機動戦で敵を捕捉するのは困難。必然的に歩兵は戦線が安定しないとあまり役にたたない存在となります。

ターン数は7Turnありますが、ユニットが少ない上ルールがシンプルなので、プレイ自体はサクサク進みます。フルターンプレイしても1時間とかからないでしょう。バランス的には微妙ですが、ややドイツ軍が有利かな、と思えます。というのもモスクワを陥落させること自体は左程困難ではなく、一旦モスクワをドイツ軍が取ってしまうと、ソ連軍がそれを奪回するためにはそれなりの準備とそれなりの幸運が必要だからです。(ドイツ軍の冬季装備不足に関するルールはなかったし・・・)

時間が余った時にサクっとプレイするには良いゲームだと思います。

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