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今回は読む所が多かった。特集記事の帝国海軍軍備計画は、ワシントン条約から始まって③計画、④計画、そして戦時中の⑤計画と続く日本海軍の軍備強化計画の顛末を追っている。対米戦を意識した日本海軍が如何にして軍事力を整備し、そして破局を招いたかが記載されている。また別記事のノモンハン航空戦では、通説とは異なったノモンハン航空戦史を紹介していて興味深い。もう一つ、蒙古襲来では、文永・弘安の役における日元両軍の戦いぶりを追い、所謂「神風」説とは異なる史観を呈示していて興味深い。
価格の割に読み処の多い書籍である。

お奨め度★★★