
週末パスとは、JR東日本が発売しているフリー切符のことで、文字通り週末2日間のみ使用可能。JR東日本の運行区間のうち、岩手、秋田、青森地区を除く全区間で普通列車と快速列車が乗り放題になります。また青春18切符とは違って特急料金を支払えば新幹線や特急列車も利用可能。さらに伊豆急行、富士急行、しなの鉄道、会津鉄道、ほくほく線、などなどの隣接する3セク線や私鉄線にも乗り放題というお得な切符です。お値段は\8730と青春18切符に比べれば少し高めですが、通年使えることや自由度の高さを考えれば、JRグループが発売しているフリー切符の中でも使いやすい切符といえましょう。
この種の切符を使った典型的な旅行のパターンは、だいたい土曜日の朝に出発して新幹線等で現地へ移動し、フリー切符の柔軟性を利用して現地を色々回った後、日曜日の夕方に帰宅する、というものです。私もこの種の旅行をこれまでにも何度か実施してきました。しかし今回は趣向を変えて外泊なしの土日とも自宅発自宅着というパターンにしました。このパターンの場合、遠隔地をじっくり回りたい場合には時間及び金銭的なロスが大きいのであまりメリットはありません。しかし例えば土曜日は比較的近傍を回り、日曜日は遠方に足を延ばす、というパターンの場合、宿泊費が不要になるため金銭的にもメリットがあります。長距離移動の時間的ロスについても、新幹線を使えばロスは最小限に抑えることができます(宿泊代が浮いた分を特急料金に回せばOK)。旅気分が少し損なわれるというデメリットはありますが、逆に「気楽に」旅行できるというメリットも大きい。極端な話、日曜日に気分が乗らなければ、近場で済ませるという手もありなのだから。
また宿泊のための余計な荷持(着替え、充電器、薬等)を持ち出す必要がないので、荷物が軽くなる点も見逃せません。例えば土曜日は登山、日曜日は鉄旅といったように完全に趣向の異なる旅を行う場合、現地泊の場合はデッドウェイトが大きくなって機動力の確保が難しくなります。その点、一旦帰宅する今回のようなプランでは、自宅で荷物を組み直せるので、軽装で移動が可能です。蛇足ですが、登山用靴を普通のスニーカー等に履き替えるメリットも大きい。登山口って結構疲れるんですよ。
ちなみに今回がまさにそのパターン。土曜日は天気が良かったので比較的近傍で登山をし、日曜日は逆に身軽に乗り鉄をするパターンでした。以前に紹介した御正体山登山がその前半部分に相当します。
今回は土日連休の後半部を利用して、長野新潟方面へ旅してみました。

飯山線の観光列車
新しく開通した北陸新幹線。その真新しい車両に乗って長野駅に下りたのは、日曜日の0900前でした。ここから今日最初のイベントである観光列車「おいこっと」に乗ります。当初の予定では観光列車に乗る予定はありませんでしたが、昨日のJR車内で広告を見て急遽「乗りたくなった」ので予定に組み入れました。
観光列車「おいこっと」は、長野駅を0915に発車し、飯山線経由で十日町に向かう観光列車です。この種の車両の類に洩れず、旧式のディーゼルカーを利用して内装を観光列車風にしたもので、2両編成でした。選んだ席があまり宜しくない席で、ロングシートだったので窓外視界が悪く、さらに窓から外れた場所にある席なので外が殆ど見えない。観光列車でこれってあり?。
愚痴ってもしゃあない。途中駅までは空いている席があったので、車掌さんに断ってそこに移動。しばらくは極楽気分で車窓風景を満喫しました。天気予報によれば「天気は下り坂」とのことでしたが、外はほぼ晴れ。千曲川が綺麗です。
愚痴ってもしゃあない。途中駅までは空いている席があったので、車掌さんに断ってそこに移動。しばらくは極楽気分で車窓風景を満喫しました。天気予報によれば「天気は下り坂」とのことでしたが、外はほぼ晴れ。千曲川が綺麗です。


途中の飯山駅に着いたのは1000頃。飯山駅は北陸新幹線が開通したので駅前の雰囲気が一変していました。これも時代の流れでしょうが、昔の鄙びた駅舎を知っている身としては少し寂しい気がしました。

ちなみに観光列車の例にもれず、この列車にも様々なサービスがあります。アテンダントさんが乗務しているのは定番ですが、この車両ではアテンダントさんが田舎娘風のファッションをしている点がちょっとユニーク。他にも地元の人によるオカリナの演奏会があったり、DVDによる観光紹介があったりで、十分に楽しめる内容でした。



列車は2時間半で十日町に到着。美しい景観や様々なおもてなしを堪能できる楽しい旅でした。万人にお奨めできる観光列車です。

十日町から直江津へ
十日町からはほくほく線に乗って六日町に移動します。かつては東京と北陸地方の短絡線として特急列車が走っていたほくほく線ですが、北陸新幹線の開業によって短絡線との役割は失われ、地方のローカル線という役割になりました。十日町から山を越えて魚沼平原に出ると、左側に雄大な水田地帯が見えてきます。これがコシヒカリの故郷か、、と思って思わず写真を撮りました。

十日町では駅の近くにある小料理屋に移動。「釜蔵」というお店です。この店については別途紹介します。
食事を終えて再びほくほく線へ。今度は六日町から直江津に移動します。先にも書いたとおりほくほく線は東京と北陸地方の短絡線として建設されているため、路線が真っ直ぐでトンネルが多く、外の景色を見るチャンスが余りありません。その代わり線形が良いのでローカルディーゼルカーも思い切り吹かして飛ばしまくっています。時折トンネルの間に外の風景が見るのですが、水の入った水田が美しいです。


直江津から長野へ
直江津駅には1500前に到着。かつては交通の要所だった直江津駅ですが、今では一部を除いて3セクばかりの駅になりました。入ってくる列車も地元色の強い短い編成の列車がメインで、かつてのように長距離列車で賑わっていた雰囲気はもうありません。


直江津からは「えちごときめき鉄道」「しなの鉄道」という2つの3セクを乗り継いで長野に向かいます。
「えちごときめき鉄道」は2両編成の妙高高原行き。悲しいかなロングシート車両です。かつては特急型車両を使った快速列車が長野まで直行していたのですが・・・。車内があまり混まなかったのは、まあ良かったかな・・・。


「えちごときめき鉄道」は2両編成の妙高高原行き。悲しいかなロングシート車両です。かつては特急型車両を使った快速列車が長野まで直行していたのですが・・・。車内があまり混まなかったのは、まあ良かったかな・・・。


妙高高原からはしなの鉄道に乗り換えて長野へ。しなの鉄道は既に長野県内ではお馴染みの路線で、1998年の長野新幹線開業からの営業なので、もう17年目になります。今後も頑張ってほしいです。

まとめ
結果的には電車に乗るだけの慌ただしい旅になりましたが、鉄好きにとっては満足できる旅になりました。本を読む時間もじっくり取れたので、持参した本(Kindleですが)の中で手ごわい奴を読了できました。次回は新潟か長野か、あるいは会津方面か・・・。面白そうなコースにチャレンジしたいです。