
「ソロモン夜襲戦」とは、私が自作した水上戦闘ゲームです。テーマは太平洋戦争で、タイトル通りソロモン海域における夜間戦闘がメインテーマです。1Turnが5分、1Hexが1.5kmに相当し、TurnスケールはHobby/Japanの「IJN/Fleet Battles」に概ね拮抗し、Hexスケールは1.5倍の大きさとなっています。今年の初めにシナリオ3~6までのテストプレイの結果について紹介致しました。そこで今回はその先のシナリオをテストしてみることにしました。今回も対戦相手は海戦ゲームに造詣の深いsさんです。sさん、宜しくお願いします。
第3次ソロモン海戦(第2次夜戦)
太平洋戦争中に日米の戦艦同士が直接戦った海戦は2回あったが、そのうちの1回目がこの戦いである。米軍の新鋭戦艦2隻と日本の高速戦艦「霧島」が戦い、米戦艦1隻が中破、日本側は「霧島」が沈没した。(以下略)今回下名は日本軍を担当。戦艦1、重巡2、軽巡1、駆逐艦9の計13隻で戦艦2、駆逐艦4からなる米艦隊と戦う。戦艦戦力の劣勢を軽艦艇の奮戦で挽回できるか・・・。
結果から書けば惨敗であった。日本側の初期配置がバラバラなので、集結させるヒマもないまま駆逐艦3隻が新鋭戦艦を含む敵艦隊の砲撃により撃沈破。雷撃戦で敵駆逐艦2隻を仕留めるものの、続く主力同士の砲撃戦では、重巡2隻が米新鋭戦艦2隻の砲撃を食らっていずれも大中破。特に近藤中将の旗艦「愛宕」は大破して沈没寸前の状況であった。期待の高速戦艦「霧島」が被弾して指揮値が2になった段階で勝ち目がなくなったので投了した。
ちょっと米側のレーダー射撃が強力過ぎるかな?。日本側にチャンスがあまりないので、基本視界を少し広くして日本側にもチャンスがあるように改正しよう。それから島から2ヘクス以内ならレーダー射撃禁止というルールもありかな。史実でも「ワシントン」は無照明砲撃と照明弾併用の照明射撃を使い分けているようだし。あと日本側の初期配置が酷いので(史実通りなのだが)、フリーセットアップのオプションシナリオを用意しよう。
後で調べてみた所、最新版のシナリオでは、日本側の基本視界と指揮値がそれぞれ有利なように改正されていた。今回はこの改正を適用せずにプレイしたのでかく言う結果となったが、正しく適用した場合の結果についても見てみたい気がする。


下の写真は探照灯照射を受けた「サウスダコタ」に向けて「霧島」が主砲射撃を加える所。距離が今一歩遠かったので、有効打にはならなかった。
特別ルールに助けられて駆逐艦「高波」が必殺の酸素魚雷を発射。絶好の射線なので平均1.4本の酸素魚雷が重巡「ペンサコラ」に命中する筈の所を、なんとスカ(確率12%)。そんな馬鹿なと残り7隻が計56本の酸素魚雷で追い打ち。そのうちの1本がようやく重巡「ニューオーリンズ」に命中したものの、今度はなんと不発魚雷(確率10%)。この段階で勝利を諦めた日本軍の投了でゲーム終了である。
このシナリオはややパズルチックな所があるので、ちゃんと事前研究してから再チャレンジしてみたい。


クラ湾夜戦
この辺りからややマイナーなシナリオになってくる。1943年7月5日に起こったクラ湾夜戦は、中部ソロモン地区への増援部隊輸送に任じていた日本艦隊とそれを迎撃する米水上部隊の戦いである。史実では日本側が新鋭の大型駆逐艦「新月」を失ったのに対し、米軍は大型軽巡「ヘレナ」を失った。また日本軍は輸送作戦にも成功したため、戦略的にも日本軍が勝利した戦いである。下名は日本軍を担当した。兵力は米軍が大型軽巡3と駆逐艦4、日本軍は駆逐艦7。隻数は互角だが内容は大違い。日本軍としては視認距離の優位性と魚雷命中モードの優位を生かして戦いたい。
これは苦しい戦いであった。米大型軽巡の照明弾を併用した電探射撃によって駆逐艦3隻が撃沈破されたが、終盤に必殺の酸素魚雷が米大型軽巡「セントルイス」と「ヘレナ」に命中。不運にもいずれも急所を外れていたため両艦共撃沈には至らなかったが、魚雷攻撃を成功させたので満足できた。まあ戦果報告には「米大巡2隻撃沈」と書いておこう。多分大本営が軍艦マーチ入りで戦果を報じてくれるだろう。ただし勝利条件的には負けである。こちらの損害は駆逐艦2隻沈没、1隻中破、2隻小破である。
これは苦しい戦いであった。米大型軽巡の照明弾を併用した電探射撃によって駆逐艦3隻が撃沈破されたが、終盤に必殺の酸素魚雷が米大型軽巡「セントルイス」と「ヘレナ」に命中。不運にもいずれも急所を外れていたため両艦共撃沈には至らなかったが、魚雷攻撃を成功させたので満足できた。まあ戦果報告には「米大巡2隻撃沈」と書いておこう。多分大本営が軍艦マーチ入りで戦果を報じてくれるだろう。ただし勝利条件的には負けである。こちらの損害は駆逐艦2隻沈没、1隻中破、2隻小破である。
このシナリオ、確かに日本軍が苦しいが、雷撃戦能力で勝っているので結構面白い戦ができる。特に米巡洋艦の電探射撃を避けながら雷撃射点を求めて運動し、必殺の魚雷を命中させた時の快感は他では得られないものがある。また勝利得点的には輸送部隊(駆逐艦4からなる)による上陸を成功させればVPが得られるので、その点を見越して戦えば勝ち目は十分にある。
次回、もう少し工夫して戦いたい。
次回、もう少し工夫して戦いたい。


下の写真は日本駆逐艦の放った酸素魚雷が米軽巡部隊に殺到する所
コロンバンガラ島沖夜戦
この戦いは結構有名だと思う。軽巡1、駆逐艦5からなる日本艦隊と大型軽巡3、駆逐艦10からなる米艦隊が戦い、日本艦隊が快勝した戦いである(日本側:軽巡1沈没、米側:大型軽巡3大中破、駆逐艦1沈没)。今回は連合軍を担当した。結果は日本側が酸素魚雷1本を大型軽巡「セントルイス」に命中させたものの、急所を外れていたらしく「セントルイス」の損害は軽微な状況だった。日本側の損害は軽巡「神通」が小破。その後日本側は有利な雷撃射点を得られず、魚雷発射の機会を得ずして敗北。日本側プレイヤーの「初期配置が悪すぎる」という指摘は御尤もなので、陰謀ルールの採用も含めて調整を検討する。
ベララベラ島沖夜戦
1943年も後半に入るとかつて精鋭を誇った日本の水雷戦隊が米駆逐艦部隊相手に苦杯をなめることが多くなってくる。夜戦練度を高めた米駆逐艦隊がレーダーを駆使した奇襲戦法を用いてくるようになってきたのだ。そのような中、このベララベラ島沖夜戦は、日本駆逐艦が米駆逐艦相手に苦しみながらも勝利を収めた戦いとして知られている。登場兵力は米駆逐艦3隻と日本駆逐艦6隻。下名は米軍を担当した。結果としては米軍の損害は駆逐艦「セルフリッジ」が大破。他に2隻の駆逐艦はいずれも軽微な損害。対する日本軍は駆逐艦1隻に魚雷を命中させて撃沈。他に2隻を小破させた。戦果と損害ではややこちらが勝っていたが、勝利条件で負けてしまった。
このシナリオについては、個人的には好きなシナリオである。隻数で3対6で米側は不利な上、個艦能力でも一見すると日本側が有利(日本側の主力は陽炎/夕雲クラスで5インチ砲6門装備、米側の主力はフレッチャー級で5インチ砲5門装備)なので、一見すると米側に勝ち目はなさそうに見える。
実際米側が不利な事は間違いないのだが、そんな米側にも強みがある。レーダーについては実の所大した優位性はない(そもそもレーダー射撃しなければならない程遠距離射撃能力がない)のだが、意外と見逃しがちなのがフレッチャー級の雷撃力と耐久力。1ヒットで小破してしまう日本駆逐艦に対し、フレッチャー級は1ヒットまで耐えられるので意外と打たれ強い。総船体数も6あるので酸素魚雷食らってもしぶとく生き残ることがある。また魚雷10本の斉射能力は日本艦の8本を上回っている。命中率もこの時期は日本軍と互角。不発率の高さと魚雷そのものの低性能が足枷になるが、前者は斉射数の優位性でカバーできるし、後者は接近戦に持ち込めばなんとかなる。またポーター級駆逐艦「セルフリッジ」の砲戦能力も、使いようによっては面白い戦ができそうだ。
実際米側が不利な事は間違いないのだが、そんな米側にも強みがある。レーダーについては実の所大した優位性はない(そもそもレーダー射撃しなければならない程遠距離射撃能力がない)のだが、意外と見逃しがちなのがフレッチャー級の雷撃力と耐久力。1ヒットで小破してしまう日本駆逐艦に対し、フレッチャー級は1ヒットまで耐えられるので意外と打たれ強い。総船体数も6あるので酸素魚雷食らってもしぶとく生き残ることがある。また魚雷10本の斉射能力は日本艦の8本を上回っている。命中率もこの時期は日本軍と互角。不発率の高さと魚雷そのものの低性能が足枷になるが、前者は斉射数の優位性でカバーできるし、後者は接近戦に持ち込めばなんとかなる。またポーター級駆逐艦「セルフリッジ」の砲戦能力も、使いようによっては面白い戦ができそうだ。


日本水雷戦隊の夜戦能力の高さを示した海戦。日本駆逐艦8隻が米巡洋艦5、駆逐艦6と戦い、日本側は駆逐艦1の損失で米巡洋艦1を撃沈、同3を大破せしめた。今回も日本軍を担当。