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「空母戦記2」は1993年にジェネラルサポートから発表された電脳シミュレーションゲームです。テーマがタイトル通りWW2における空母戦。プレイヤーは日本軍の空母部隊を率いてコンピュータが操る敵空母部隊と戦うことになります。動作環境はPC-98又はIBM PC/AT互換機で、MS-DOS上で動作します。

今回紹介する「空母戦記2」(文庫版)は、2013年に発売された発展廉価版で、動作環境がWindowsとなり、日本軍以外に米軍も指揮できるようになりました。また英独仏伊といった欧州各国も登場し、例えばドイツの「グラフ・ツェッペリン」やイタリアの未成空母「アキラ」等も登場させることができます。

今回、「空母戦記2」を試みにプレイしてみました。今回プレイしたシナリオは「南太平洋海戦」。ガダルカナル島を巡って日米機動部隊が激突した戦いです。参加兵力は日本側が空母4隻その他、米側が空母2隻その他です。
下名は米軍を担当し、コンピュータ君が日本軍を担当しました。

10月25日0100

このゲームでは、夜間における航空作戦は禁止されている。実際には未明のうちに索敵隊を発進させたり、敵地に対する攻撃隊を発進させた事例は多いのだが、このゲームでは単純化の為か、このような事例は無視されている。そのため夜が明けるまでは暇である。

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ソロモン海に朝が来た。直ちに各艦隊は索敵機を発進させる。そのうちに1機がサンタイザベル島北北東海域に敵艦隊を発見した。直ちに2隻の米空母(「エンタープライズ」「ホーネット」)から計72機のSBD艦爆が発進する。さらにガダルカナル島からは、海兵隊所属のSBD艦爆20機が発進して同じ目標に向かう。「エンタープライズ」を発進した2機の艦爆が発艦事故で失われたが、残り計90機の艦爆が日本艦隊に殺到する。計90機の攻撃機は対空砲火で7機を失う損害を被ったが、以下の戦果を挙げた。

・ヘンダーソン基地隊20機
 重巡「鈴谷」3発命中、中破
 駆逐「風雲」3発命中、中破

・「ホーネット」隊:36機
 重巡「利根」7発命中、撃沈
 駆逐「浦風」7発命中、撃沈
 駆逐「夕雲」2発命中、小破

・「エンタープライズ」隊:34機
 重巡「筑摩」3発命中、中破
 駆逐「谷風」4発命中、撃沈
 駆逐「磯風」3発命中、中破

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一方、日本空母からは発進したと思われる零戦9、艦爆27の敵編隊がガダルカナル上空に来襲した。これをF4F 25機で迎撃する。攻撃隊の半数以上を撃墜破したものの、敵機の爆撃によって基地設備は大損害を被った。

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米艦隊上空に敵索敵機が飛来する。上空援護を担当していた戦闘機がこれを迎撃する。4機の三座水偵と2機の艦攻を撃墜した。

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「エンタープライズ」から発進したTBF艦攻7機が先の敵艦隊を攻撃する。しかし対空砲火で5機を失い、戦果はなし。少数機の攻撃が効果に乏しいことを思い知らされた。

日本空母から発進したと思われる零戦21、艦攻14が空母「ホーネット」を基幹とする第17機動部隊(TF17)に来襲した。戦闘機の迎撃は配置高度が高すぎて間に合わず、対空砲火で艦攻2、零戦4撃墜したものの、「ホーネット」にも魚雷2本命中した。「ホーネット」小破。

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「サウスダコタ」の水偵が敵空母艦隊らしきものを発見した。水偵隊は直衛の零戦隊と交戦。米水偵は1機の零戦を撃墜し、こちらは損害なし。
戦艦「ワシントン」を中心とする第64機動部隊(TF64)が空襲を受ける。敵の編制は、零戦5機、97艦攻16機。しかし対空砲火で計13機を撃墜、残りは引き揚げていった。
TF17が第2波攻撃を受ける。零戦2機、99艦爆18機。迎撃機はF4F 12機。艦爆3機を撃墜し、3機を撃退した。こちらの損失はF4F 1機。さらに対空砲火で艦爆6機、零戦2機を撃墜した。250kg爆弾1発が「ホーネット」に命中した。

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ガダルカナルの飛行場も空襲を受け、遂にその機能を失う。上空直衛任務についていたP-400戦闘機4機は、燃料切れで不時着する。

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TF64がいきなり潜水艦による雷撃を受ける。戦艦「ワシントン」に魚雷1発が命中した。

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TF16,17から先に発見した空母艦隊らしき敵艦隊に向けて攻撃隊が発進する。
TF64に敵機来襲。99艦爆10機、零戦6機。対空砲火で8機撃墜。重巡「サンフランシスコ」に爆弾2発命中。小破。
TF17に敵機来襲。99艦爆16機、零戦11機。迎撃機はF4F 24機。艦爆6機、零戦4機を撃墜し、艦爆5機を撃退した。F4Fの損失は3機。さらに対空砲火が艦爆3機を撃墜し、残りは「ホーネット」に投弾したものの、命中弾はなしだった。

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米攻撃隊が日本艦隊上空に到達した。日本艦隊は空母「隼鷹」、戦艦「金剛」「榛名」を中心とする機動部隊である。敵主力である1航戦ではないので少し残念。
「エンタープライズ」隊のSBD艦爆32機、vs 零戦5機。SBD艦爆1機を失う。
敵戦闘機と対空砲火でSBD艦爆7機が撃墜され、1機が被弾損傷。残り22機が計22発の1000ポンド爆弾を投下した。そのうち13発が「隼鷹」に命中。「隼鷹」は轟沈する。
続いて飛来した「ホーネット」隊のSBD艦爆32機が攻撃を開始。3機を失ったが、残りは爆撃を敢行し、以下のような戦果を収めた。
 重巡「摩耶」:3発命中、中破
 重巡「高雄」:4発命中、大破
 駆逐「早潮」:3発命中、中破

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味方索敵機が空母を含む新たな敵艦隊を発見した。待機していたTBD艦攻10機が決死の攻撃を仕掛ける。しかし迎撃機と対空砲火によって全機撃墜の憂き目を見る。

いきなり「なんでTBD?」と思ったが、ひょっとしてリサーチミス?

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先に「隼鷹」を撃沈した攻撃隊が母艦に帰ってきた。攻撃隊を収容しつつ米艦隊は敵艦隊との距離を離隔する。
しかし少し遅かったようだ。TF17上空に敵機来襲。99艦爆15機、零戦11機の攻撃隊だ。対空砲火で艦爆8機を撃墜破。しかし「ホーネット」に250kg爆弾計6発が命中した。不死身の「ホーネット」も流石にこれだけ食らうとそろそろヤバイかも。

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先に発見した敵空母艦隊を見失ってしまった。再発見を期待したが、なかなか発見できない。
「エンタープライズ」から艦爆25機が発進し、既に発見済みの日本水上部隊を攻撃する。攻撃隊の戦果は重巡「筑摩」に6発の1000ポンド爆弾を命中させてこれを大破。駆逐艦「磯風」には1000ポンド爆弾4発を命中させてこれを大破した。

ちなみにこの時点で「筑摩」の累積命中爆弾数は9発、「磯風」は7発である。「筑摩」の9発も凄いが、駆逐艦「磯風」に1000ポンド爆弾7発が命中しても沈まないというのは、如何なものかな・・・。

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相変わらず敵空母部隊は見つからない。TF16が敵戦爆連合20機弱の攻撃を受けた。直衛機不在の隙を突かれたため、「エンタープライズ」に250kg爆弾2発が命中。被害は軽微であったが、困ったものである。

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潜水艦「ガション」が敵艦隊に対する奇襲に成功した。重巡「筑摩」に魚雷1本が命中。不死身の「筑摩」を漸く撃沈した。
「エンタープライズ」から発進した22機のSBD艦爆が、この水上部隊に追い打ちをかける。重巡「鈴谷」に7発の1000ポンド爆弾を命中させてこれを撃沈。駆逐艦「風雲」には4発を命中させてこれを大破した。

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