こんな面白いものがタダで読めるのか、と思って防衛研究所の戦史研究年報をチマチマ読んでいます(旅先でもiPadで読めるのが良い・・・)。

今回紹介するのはその第7号。日本陸海軍におけるエアーパワーに焦点を当てた記事が面白かった。

特に興味を引いたのは戦間期における海軍航空戦力の発展-山本五十六と軍事革新。これは日本海軍における航空戦力の発展に於いて山本五十六という個人が果たした役割について検証したものである。太平洋戦争期における山本五十六の戦略・作戦指導については賛否両論があるが、この記事は戦時中ではなく戦争前の段階での彼の役割を評価している点が面白い。太平洋戦争初期における日本海軍航空隊の実戦力が世界で1,2を争うものであったことは論を待たない。その中で山本五十六という人物の存在とその功績について改めて考えてみるのも良いのでは。

他に大本営発表とミッドウェー海戦では、ミッドウェー作戦そのものではなくそれ以前の大本営発表とそれをもたらした日本海軍の情報処理能力について問題を投げかけている。また軍事作戦と軍事占領政策-第2次大戦期東チモールの場合では、軍事占領政策という微妙な問題を扱いつつ、東チモールにおけるそれを「成功例」として評価している点が面白い。

タダで読めるので、皆さんもどうそ。

お奨め度★★★★