
Paths of Glory(以下、パスグロ)は第1次世界大戦を戦略レベルで扱ったシミュレーションゲームだ。
今回、このパスグロをプレイしてみた。下名は中欧陣営(ドイツを中心とする同盟諸国)を担当する。
今回、このパスグロをプレイしてみた。下名は中欧陣営(ドイツを中心とする同盟諸国)を担当する。
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東部戦線ではロシア軍が反撃に転じ、東プロイセンのケーニクスベルグ(Konigsberg)を一時包囲していた。しかしドイツ軍が即座に反応したためロシア軍はケーニクスベルグ奪取を諦めて後退していった。

11Turn(1916年秋)


12Turn(1917年冬)


イタリア戦線では、アルプス越えのフランス軍による圧力が強化されてきたので、防御力に優れたドイツ軍部隊がトレノに進出。そこに塹壕を掘ってフランス軍と対峙する。この防衛力強化によって一応アルプス側の戦線は安定する。一方イタリア半島方面にはオーストリア軍3個軍その他を派遣。フランス軍の残余とイタリア軍を追いつつ、ローマ(Roma)を目指す。

13Turn(1917年春)

これまで触れてこなかったが、主戦線たる西部戦線でも英仏軍による攻撃が熾烈であった。ドイツ軍は補充によって何とか持ちこたえている状況である。

14Turn(1917年夏)


15Turn(1917年秋)

その時、フランス軍の部隊がギリシャのサロニカ(Salonika)に上陸する。サロニカ上陸作戦。それは連合軍にとって起死回生を狙った作戦だった。

16Turn(1918年冬)

ドイツ軍はナポリ(Naples)を占領。そしてアドリア海側に出てフォッジア(Foggia)を占領する。さらに北からはオーストリア軍がアドリア海沿岸に沿って南下し、ラヴェンナを抜けてアンコーナ(Ancona)まで進出してきた。イタリア半島における連合軍は、南北に分断され、北はイタリア軍の残余がペスカーラ(Pescara)に包囲され、南はフランスからの遠征軍がタラント(Taranto)に追い詰められていた。
イタリア戦線が概ね決着がついたので、中欧軍は東部戦線で攻勢を再開する。一旦ロシア軍によって奪回されたヴィルナをドイツ軍2個軍が攻撃して再奪取。さらにミンスク(Minsk)に向けて前進する。ドイツ軍破竹の進撃によってロシア国内では動揺が広がる。そしてニコライ皇帝が遂に退位した。ロシア革命の始まりである。
このTurn、ルーマニアが連合軍側に立って参戦した。

17Turn(1918年春)

ルーマニア軍が限定的な反撃を実施し、セルビアの首都ベオグラードを奪回した。そのため一度は壊滅したセルビア軍が、ベオグラードで再編成される。

18Turn(1918年夏)
サロニカにフランスオリエント軍が編制された。セルビア軍と連結し、トルコ、ブルガリアを狙う勢いである。しかしドイツ軍は先に奪回されたベオグラードを再度奪回し、また東部戦線ではミンスクが陥落する。この段階で勝利の見通しを失ったと感じた連合軍は、中欧軍に降伏を申し入れた。
感想
相変わらず面白い。交互に手番を進めていくスタイルのゲームなので、所謂「ダウンタイム」が少なく、緊張感を持続したままプレイできる。しかしその一方で毎回毎回相手と丁々発止の駆け引きを繰り広げるのは精神的には楽ではない。


いずれにしてもパスグロは一度最後まで通してみたい作品である。難点はVP計算が途中でずれてくること。占領VPとイベントによるVPはカードを見ればわかるが、強制攻撃とかイタリア参戦しません的なVPは覚えておく必要がある。何か良い方法はないものか・・・。







