日本百名山
深田久弥 朝日新聞社
以前にこの本を読んだのは今から13年前だった。その頃は登山をまだ初めて間もない頃で、百名山の山々もその過半が未踏破の状態であった。その時の感想は、この本に紹介されている名山にも自分が登ってみたい、という気持ちが大きかったように思う。今、所謂深田百名山の8割以上を踏破して読み返してみると、自分が登った山の景観が本書で蘇ってくる感じがする。特にアルプスの山々は山へのアプローチは兎に角、山自体の景観は今も昔も変わっていないので、そういった意味で興味深い。また本書を読んでみると、今までに踏破した山々も再度チャレンジしたいと思えてくる。金峰山、大台ケ原、蓼科山等だ。
また本書の中では山の魅力と共に山の怖さも垣間見させてくれる。会津駒ヶ岳に登った時、景観の良さに浮かれ過ぎて帰路を見失ってしまい、危うく遭難しかけた件。あるいは八ヶ岳に登った際、友が硫黄岳で滑落事故を起こして死亡した件。いずれも山の怖さを教えてくれる。
名作は何度読んでも名作であることを再認識させてくれる作品だ。
お奨め度★★★★★