ガダルカナルの戦い-アメリカ側から見た太平洋戦争の天王山
エドウィン・P・ホイト 井原祐司訳
原版は今から15年ほど前、日本語版は10年ほど前に出版された著作で、タイトル通りガダルカナル戦を米軍側から見た著作である。私自身、10年以上前に一度読んでいる。今回再び手に取ってみた。陸海空の戦いを扱っているが、どちらかといえば海戦が主体である。従って陸戦場面はアッサリしている。ガダルカナル戦といえば日本側の誤判断と稚拙な指揮が目につくが、米軍にとっても決して楽勝でなかったことがわかる。さらに言えば、指揮系統、陸海の統合、海空軍の練度といった面で米軍側にも問題が多かったことを伺わせてくれる著作である。序に言うと、この手の著作にしては、細かい数値が比較的多く紹介されている。ガダルカナル戦に興味のある向きには読んでみて損のない著作である。
余談だが、本書の中で山本五十六は非常に「怒りっぽい」性格として描かれているけど、ホントかな?。
お奨め度★★★