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久しぶりに新版Ukraine'43をプレイした。今回は枢軸軍を担当する。ルールはGMT社のLiving Rule 7-4-15版に従い、SS装甲師団2個を投入すればティーガーシフトが得られる選択ルールを採用した。

これまでの展開
第1~3Turn
第4~7Turn

8Turn(43/09/06)

イメージ 10ここでこの段階でのドイツ軍の戦線について触れてみたい。
この時ドイツ軍の戦線は、その西側をドニエプル川に仮託し、ドニエプル川の支流であるVorskala川を西壁としてポルタワ(Poltava 3316)~ハリコフ(Kharkov 4213)、北ドネツ川からイジウム、ドンバスを経て、マリウポリ(Mariupol 5133)でアゾフ海につながっていた。ゲーム開始時から比べると、ハリコフ西方部分が大きく食い破られ、ポルタワから西のドニエプル川北岸地区はほぼ全域がソ連軍が支配している他、ハリコフ北方、ドンバス東部、タガンローグ付近がソ連軍の支配する所となっている。
ドイツ軍の戦線は、ドニエプル川のお陰でかなり短縮できているが、全体が直線ではなく半円形に湾曲した形になっているので、守備できている面積に比して戦線が長くなっている感は否めない。
ドニエプル川沿いについては、現時点では安泰だが、それでも渡河点を押さえておかないとソ連側に奪われる可能性がある。そのために、キエフ(Kiev 1211)、カニェフ(Kanev 1715)、チェルカッシー(Cherkassy 2118)、クレメンチューク(Kremenchug 2820)にはそれぞれ守備隊を配置して警戒している。また空挺降下や小規模部隊によるゲリラ的な渡河作戦に備えるため、足の速い装甲部隊を1~2個程度回したい所だが、今の所は余裕がない。増援部隊を優先的に回すことで補え得るだろう。

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イメージ 11このTurn、ソ連軍はハリコフ南方を守る弱体化したドイツ歩兵師団を攻撃し、7-1で"DS"を出してこれを撃破した。さらに機動強襲でドイツ第5SS装甲擲弾兵師団「ヴィーキング」(12-10-7)を機動強襲。1-1の低比率ながらも"A1/DR"を出してSS師団を後退させた。
イジウムでは3-1攻撃で"DR"を出してまたも突破口を開ける、が、反撃を恐れたソ連軍は何故か前進せずに北ドネツ川対岸に後退。これにはソ連軍プレイヤー自身「恥ずかしい攻撃」と自嘲されていた。

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ドイツ軍はポルタワ北方とハリコフ西方で各1個所の反撃を実施した。いずれも高比率攻撃である。ハリコフ方面での反撃は成功。ハリコフへの補給線を再度啓開することには成功したものの、ハリコフで包囲されている友軍を救出するには至らない。

イメージ 12またソ連側がドンバスへ兵力をシフトしつあるので、同方面に装甲2個師団を投入し、さらにティーガー重戦車装備の第503重戦車大隊(3-2-5)、マンシュタイン将軍を送り込む。最強のGD師団(15-12-7)は、先にソ連軍が突破口を穿ちながらも後退したイジウム防衛線に布陣し、警戒にあたる。

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このTurn、ソ連軍はVP獲得がなかったので、そのVPは9のまま。一方でベンチマーク値は10に上がったので、初めてソ連軍の獲得VPがベンチマーク値を下回った。

獲得VP=9(10)

9Turn(43/09/11)

イメージ 13ソ連軍がハリコフに対して総攻撃を仕掛けて来た。戦闘比は1-1。そこに砲兵2個、航空支援、さらにはジューコフ将軍の指揮も加えて5-1の最終戦闘比である。結果は"A1/D1"。弱体化したドイツ軍歩兵師団は撃破され、第3装甲師団(6-5-7)がギリギリの死守を行う。死守は成功して何とかハリコフは持ちこたえているが、ハリコフに残っているのは基幹部隊と化した装甲師団(3-2-7)1個だけであり、その運命は風前の灯であった。

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イメージ 14南方ではカルミウス川の防衛ラインにソ連軍が猛攻を仕掛けてきた。戦闘比はいずれも2-1で戦闘結果は"A1/DR"であったが、余計な損害を避けるためにドイツ軍は後退。カルミウス川の防衛線が破られた。
急遽第3SS装甲擲弾兵師団「トーテンコップ」(8-7-7)と第503重戦車大隊等を南方戦線に派遣し、守備を固める。さらに2個SS装甲擲弾兵師団とGD師団も南方へ向かう。

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獲得VP=9(11)

10Turn(43/09/16)

イメージ 15ハリコフが陥落した。既に基幹部隊1個にまで守備兵力が減少していたので陥落は止むを得ない。
イジウム方面でもワザと弱体化させていたドイツ軍守備隊にソ連軍が食いつき、5-1攻撃で"DRM"を出し、後退を余儀なくされていた。
南方ではマキイフカ(Makeyevka 5326)をソ連軍が包囲攻撃。砲兵2個とさらにジューコフ将軍の指揮を投入して戦闘比4-1で実施された攻撃は"DR"の結果を得た。死守を試みたドイツ軍であったが、根性なしで死守に失敗。無傷で後退できたのは良かったものの、マキイフカを失ったのは痛かった。マキイフカの陥落によってドンバスに残るドイツ軍の占領都市はコンスタンチノフスク(Konstantinovsk 5123)とスターリノ(Stalino 5227)の2個所のみとなった。

ドイツ軍は北方では2個所で「落穂拾い」的な高比率攻撃を実施。両方とも"DS"の結果を得て2ステップ撃破の戦果を挙げる。ドイツ軍の本命は南方戦線。カルミウス川西岸に進出してきたソ連軍に対してGD師団、SS装甲師団3個、その他を投入して反撃を実施した。一連の反撃によってドイツ軍は計5ステップのソ連軍を撃破、自身の損害は皆無であった。

ハリコフとマキイフカの陥落によってソ連軍のVPは13点まで回復し、ベンチマーク値を再び上回った。

獲得VP=13(12)

11Turn(43/09/21)

イメージ 16ドンバス方面ではソ連軍は砲兵を集中投入して攻撃を仕掛けてくる。コンスタンチノフスクに対しては砲兵1個を投入して戦闘比3-1で攻撃。戦闘結果は"A1/D1"で死守に失敗したドイツ軍がコンスタンチノフスクを放棄。同市はソ連軍の手に落ちた。
ドンバスに最後に残ったスターリノに対しては、ソ連軍はジューコフ将軍の指揮を使って戦闘比4-1を攻撃を実施。戦闘結果はA1/D1であったが、ドイツ軍は航空支援を使って死守に成功。スターリノを守り切った。

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イメージ 17さらにソ連軍はドニエプル川にとりつき、ドニエプル渡河を狙って来る。
ドイツ軍はソ連軍のドニエプル渡河を警戒して第19装甲師団(9-8-7)等装甲師団2個、その他をキエフ~チェルカッシー間の警戒に派遣する。またドンバス方面ではスタリーノ両翼のソ連軍弱小部隊を攻撃し、「落穂拾い」的な高比率攻撃によって3ステップを撃破した。

獲得VP=14(14)

12Turn(43/09/26)

イメージ 18ハリコフ~ポルタワ間でソ連軍が大規模な突破攻撃を仕掛けて来た。ガッチリとした戦線を組んでいなかったドイツ軍は3面攻撃によってかなりヤバイ状態になる。下手をすると突出している装甲師団が包囲されてしまう状況であった。最初の3-1攻撃で"A1/D1"を出したソ連軍に対し、ドイツ軍は第10装甲擲弾兵師団(6-7-7)が航空支援の下で必死の死守を実施。なんとか死守に成功して装甲師団包囲の危機は回避できたが、死守によって貴重な装甲ステップを失ってしまう。
この失敗によって強力な部隊を2ヘクス間隔で並べることの危険を察したドイツ軍。以後はZOCボンドによる1ヘクス間隔の頑強な防衛線を築こうと心に誓う。

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ドンバスでは遂にスターリノが陥落した。ドンバス全域を失ったドイツ軍は総撤退を実施。このTurnは一切攻撃せずにドニエプル川に向けて後退していく。

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獲得VP=16(16)



Game Journal 93-パンツァーカイル
パンツァー・オペラツィオーネン――第三装甲集団司令官「バルバロッサ」作戦回顧録 独ソ戦大全 失われた勝利(上) 失われた勝利(下)