バイストンウェルの物語りを覚えている者は幸せである。 心豊かであろうから・・・

今回はTDFの自作ゲームである「ドレイクの野望」をプレイしてみました。アニメ作品を扱ったゲームなので正確なスケールは不明ですが、1ユニットは1~数隻のオーラシップ、1~10機程度のオーラバトラー、1人のキャラクターを示します。

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13Turn:ゴラオンの発進

国王自ら行動せねば、人々はついて来ない。これが儂の流儀だ。(フォイゾン・ゴウ)
イメージ 4シーラ陣営は主攻勢をビショットのクの国へ指向するため、ミの国を拠点としているフォイゾン艦隊を強化することにした。ニー・ギブン率いるゼラーナ隊は、シーラ艦隊を離れてミの国へ移動。フォイゾン艦隊と合流する。ゼラーナ隊との合流を果たしたフォイゾン艦隊はレッドバーの砦でビショット艦隊を撃破。レッドバー砦を確保した。

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14Turn:聖戦士ショウ

騎士たちよ、この聖戦士ショウ・ザマを心から迎え入れ、ドレイクの野心を打ち砕こうではないか。(フォイゾン・ゴウ)
イメージ 5ゼラーナ隊のショウ、マーベル、ニー、キーンの4人は「ゼラーナ」を離れて「ゴラオン」へ移った。それぞれ愛機である「ビルバイン」「ダンバイン」「ボチューン」を駆っての移乗である。このTurn、彼らはフォイゾン王の旗艦「ゴラオン」を母艦とし、対ビショット作戦に参加することになる。
先手を取ったフォイゾンは、クの国へ向けて進撃を開始する。主力を集結させていたフォイゾン艦隊に対し、艦隊を2分していたビショットの艦隊は成すすべもなかった。ショウら聖戦士達の活躍もあり、ビショット艦隊は壊滅的な打撃を被る。旗艦「ゲア・ガリング」は轟沈。新鋭機「ライネック」「ビアレス」等の搭載オーラバトラーも全滅し、エースパイロット、ニエットも戦死してしまう。フォイゾン艦隊は「ボゾン」「ボチューン」等6機が損傷したのみ。クの国の首都であるケミ城もフォイゾンの占領する所となった。
生き残ったビショット艦隊は、損傷したナムワン級とブルベガー級が1隻ずつのみ。彼らはクの国北部の穀倉地帯に籠って最後の抵抗を試みる。
イメージ 6ビショット危うしとみたドレイク艦隊は、ラウスワウから新たな艦隊を編成して発進せしめる一方、主力艦隊からショットウェポン率いる「スプリガン」を分離。「スプリガン」には、黒騎士、ミュージー、ゼット、そしてドレイク陣営最後の生き残り聖戦士フェイ・チェンカといったエースパイロットと、「ガラバ」「ブブリィ」「ズワース」「ライネック」等の新鋭オーラマシンを搭載して出撃せしめる。彼らはカラカラ山脈を超えてミの国に潜入。レッドバー砦を守る「ゼラーナ」と交戦する。その時「ゼラーナ」は搭載機の全てを「ゴラオン」に派遣させていたので搭載機なし。ドレイク艦隊の一方的な攻撃に晒されることになったが、ドワの巧みな操艦によって何とか轟沈を免れてレッドバーを守り切った。

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15Turn:クロスファイト

全将兵に告ぐ、総懸かりである。(シーラ・ラパーナ)
イメージ 7壊滅状態になったビショット艦隊の生き残りは、フォイゾン艦隊の追撃をかわすために一旦クの国から待避した。しかしそのため無防備となったクの国はフォイゾン艦隊の攻撃によって陥落。フォイゾン率いるラウの国は、クの国一帯を支配。これによってラウの国力は、ドレイク陣営を抜いてバイストンウェル一位となる。
勿論、ドレイク陣営も黙ってはいない。ショットウェポン率いるスプリガン隊は、他のドレイク艦隊と合同でミの国へ侵攻。レッドバー砦を守る「ゼラーナ」を撃沈。さらにミの国の首都キロン城に攻めかかり、ここを陥落せしめていた。新型オーラーマシン「ブブリィ」「ガラバ」の威力は凄まじいものであった。
ドレイク艦隊逆進攻の報に接したフォイゾン艦隊は、クの国から引き返してミの国に戻ってきたが、レッドバー砦を奪回するのが精一杯であった。

イメージ 8一方、ラウの本国、タータラ城付近では、シーラ・ラパーナ率いるナの国主力艦隊と、ドレイク率いるドレイク艦隊が激しい戦いを繰り広げていた。シーラ艦隊は戦艦「グランガラン」とグリムリー級オーラシップが7隻、対するドレイク艦隊は戦艦「ウィルウィプス」とブルベガー級オーラシップが3隻。艦隊戦力ではシーラ艦隊が優位に立っていた。しかしオーラバトラーでは、「ドラムロ」「ビランビー」「レプラカーン」等計31機を揃えたドレイク艦隊に対し、シーラ艦隊は「ボゾン」「ボチューン」等計22機。オーラバトラー戦力ではドレイク陣営が優位に立っていた。両軍の戦いはほぼ互角で一歩も引かなかった。ドレイク艦隊は一旦タータラに引き返し、損傷したオーラバトラーの修理に取り掛かる。


16Turn:チャム・ファウ

バイストンウェルを支えるオーラの力よ、排除せよ。悪しき源たる機械のことごとくを。(ジャコバ・アオン)
イメージ 9最終Turnである。現在の国力はドレイク=115、ラウ=105、ナ=80、ク=0。ドレイクがトップだが、クの国がほぼ壊滅状態なのでドレイク陣営としてはこのままでは勝利はない。そこでドレイクはギャンブルに出た。タータラを守っているドレイク主力艦隊を東へ進め、ラウ東部の生産拠点25の奪取を試みたのだ。これが成功すれば、少なくとも引き分けには持ち込める。さらにショットウェポン率いるスプリガン隊とその他をクの国に侵攻させてケミ城を奪回すれば、この時点で逆転だ。
しかしこの作戦には問題点もあった。タータラを守るドレイク艦隊が出撃すれば、当然タータラの守りは薄くなる。そこへシーラ率いるナの主力艦隊が攻撃を仕掛けてきたら、タータラの生産力35が失われる。そうなれば、全ては瓦解する。かなりリスクの大きな作戦であったが、これしかドレイク陣営にとって勝ち目がないことも確かだ。
東へ進んだドレイク艦隊は、予定通りナウの東を攻撃、陥落させていた。ここまでは良し。しかし恐れていた通り、シーラ艦隊がタータラへ逆進攻を仕掛けてきた。タータラはこの攻撃を支えきれずに陥落。タータラ城はナの国の支配下となった。

イメージ 10これによりドレイク陣営にとっての勝利の芽はほぼ失われたのだが、まだ引き分けのチャンスはあった。ショットウェポン率いるスプリガン隊がクの国を奪え返せば良いのだ。ショット率いる「スプリガン」と2隻のブルベガー級はクの国を目指す。しかしレッドバーの砦を発進したフォイゾン艦隊がその行く手を阻んだ。ショウ・ザマの「ビルバイン」、マーベル・フローズンの「ダンバイン」が「ブブリィ」「ガラバ」「ズワース」「ライネック」に襲い掛かる。「ブブリィ」「ガラバ」「ライネック」が撃墜され、ミュージー・ポウとゼット・ライトが戦死した。ショウ・ザマの「ビルバイン」も撃墜されるが、ショウは生還した。「スプリガン」と2隻のブルベガー級も相次いで撃沈。この時点でドレイク軍にとっての勝ちは消滅した。

最終的には、各国の国力はドレイク=105、ラ=110、ナウ=80、ク=0。シーラ陣営とドレイク陣営の差は85なので、シーラ陣営の完全勝利となった。

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感想

ハハハ。手玉に取られた男共が悪いとは考えぬのか。偉そうな事を言ってもまだまだ子供ね。(ルーザー・ルフト)

イメージ 11結果的にはシーラ陣営の圧勝になったが、終盤まではむしろドレイク軍側が有利であった。シーラ側にとって致命傷に近かったのが第10Turnのタータラ城陥落。ナブロ要塞に戦力を集結させていたのが裏目に出た形となった。シーラ陣営としては、ナブロ要塞は失ったとしても、タータラの陥落は避けるべきであろう。

第11Turn以降ドレイク軍の攻撃がやや鋭さを欠いたが、それは「手加減」に近いものであった。もし対人戦であれば、第13Turn、フォイゾン艦隊とゼラーナ隊がシーラ本隊から離れた時がドレイクにとってのチャンスであっただろう。ここでシーラ艦隊を撃破し、ラウ国におけるナ国の前線基地を潰しておけば、再編成の為に後退したシーラ艦隊が再びラウ国に戻って来るまでに時間稼ぎができる。その間、ナブロ要塞を再占領し、さらにミの国を奪回すれば、フォイゾン艦隊も策源地を失って敗退する他ない。それをしなかったのは、折角のソロプレイなので最後まで楽しみたかったという気持ちが強い。

イメージ 12ゲームシステムはそれほど難しくないが、駒捌きは結構難しい。生産ポイントの変動が大きいので、生産拠点の争奪戦がゲームのテーマとなる。またチット引きなので先読みが難しい。シーラ陣営の優位点は共同行動が可能な点だが、一方でドレイク陣営は奇襲攻撃が可能なので、相手の裏をかくことが可能だ。シーラ側としては、ドレイク陣営の奇襲攻撃を警戒し、「手堅い」プレイが必要になりそうだ。

いずれにしても1回のソロプレイで結論を出すのは早いので、もう少し遊んでみたい作品である。