これは「孤独のグルメ」を地で行くような店である。
松本市内を流れる女鳥羽川。その川沿いに縄手通りという昔ながらの商店街がある。
その一角に「酒処いわな」はひっそりとたっていた。
松本市内を流れる女鳥羽川。その川沿いに縄手通りという昔ながらの商店街がある。
その一角に「酒処いわな」はひっそりとたっていた。
「酒処」というネーミングが示す通り、基本的には飲み屋らしい。内部はカウンターが5席だけの小じんまりとした店だ。私は表の「ロースカツ定食200g、950円」という看板に釣られて中に入ってみる。
ロースカツ定食を注文して待つこと10分程。美味しそうなカツの匂いと共に、カツ定食が目の前にドンと置かれた。カツの量もさることながら、キャベツの量にまず圧倒される。皿一杯に盛られたキャベツは、「こりゃ大変だぞ」と思わせる内容であった。他に2~3種類の総菜とご飯、味噌汁、そして長野産(だろうと思う)のリンゴが付いたセット。東京で食べたら2000円は下らないと思われるないようだが、ここではたったの千円弱である。
メインのカツだが、カラッと焼きあげられた感じで美味しい。繊細というよりは豪快な感じで、キャベツと共にガツンと食べるのが良いと思う。総菜類も旨かったが、最後の味噌汁が絶品だった。昆布とアサリのシンプルな味だが、これが深みがあって旨い。カツとキャベツのボリュームで疲れた胃袋を癒してくれる味だった。
駅から歩いて10分程で少し離れた場所にあるが、機会があれば再訪したい店である。
お奨め度★★★★