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GMT社のPanzerは、WW2期における戦車戦を扱った戦術級ゲームだ。1ヘクス=100m、1Turn=15秒~15分、1ユニット=1両、1門、1機、1個分隊/班である。前回は拡張キット#1に含まれている「シレジアの黄昏、1945」(Twilight: Silesia, 1945)を紹介したが、今回は拡張キット#2に含まれている「タイフーン作戦-ブリヤンスクポケット,1941」に挑戦してみた。

このシナリオはタイトル通り1941年冬季におけるタイフーン作戦の一場面を扱ったシナリオで、タイフーン作戦初期におけるブリヤンスク包囲戦を扱う。ドイツ軍の包囲下に陥らんとしているソ連第46狙撃兵師団の一部とその救援に向かう第25戦車連隊。それに対してドイツ軍は、カンフグルッペ「スターク」の諸兵科連合部隊が登場する。ソ連側の兵力は歩兵分隊が10個、迫撃砲2門、対戦車砲3門、重機関銃1門、そして戦車は計13両で、内訳はT-34/76が4両、BT-8が6両、T-28Eが3両となっている。ドイツ側の兵力は、歩兵分隊12個、迫撃砲1門、重機関銃2門、そして戦車は10両で内訳は4号F1/F2型4両、3号G型/J型6両だ。兵力的にはソ連軍がやや優勢だが、練度ではドイツ側が勝っている。

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シチュエーションとしては、街に包囲されているソ連軍歩兵部隊が友軍前線に向けて後退しようとする。それを援護するソ連軍戦車部隊と、それを阻止せんとするドイツ軍の諸兵科連合部隊の戦いである。単純な攻防型のシナリオではなく、如何にして敵に捕捉されずに撤退するか、あるいは敵を捕捉するかを競うシナリオなので、機動力が重要になってくる。そのためか、独ソ両軍共非武装車両であるトラックが複数台登場する。

今回、このシナリオをVASSALによるソロプレイで試してみた。なおルールについては、今回上級ルールは全て導入した上で、選択ルールも以下を除いて全採用とした。

7.1 Morale
7.7 Limited Spotting
7.12 Variable AP Penetration
7.23 Vehicle Collateral damage
7.37 Artillery Reconnaissance by Fire)
7.42 Staggered Initiative
7.52 Command Span

セットアップ

ソ連軍の守備隊を最初に配置する。ドイツ軍の攻撃軸をマップ上側と見て、そちらに重点配備した。一方のドイツ軍。平地に歩兵を展開配備。ちょっと大胆過ぎるか・・・?

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1Turn

包囲態勢のドイツ軍は歩兵2個分隊を前進させて様子を伺う。直ちに2個分隊のソ連軍が反撃。ドイツ軍1個分隊が制圧下になり、別の分隊はステップロスする。やはり平地と建物との撃ち合いは無謀だったか・・・。

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2Turn

イメージ 11ドイツ軍の包囲網が弱いとみたソ連軍のトラック2両が移動を開始した。それを見たドイツ軍は4個分隊で集中射撃を浴びせたものの、これを制圧下において移動妨害するのが精一杯。一方、ソ連側の防御射撃によって歩兵1個分隊がステップロスしてしまう。

3Turn

ここまでやられっぱなしだったドイツ軍の射撃が漸く効果を発揮した。移動中のトラックに向けられた小銃射撃でトラックは損傷状態となり、ビビったソ連運転手がトラックを放棄して離脱した。また後方で射撃の機会を伺っていた重機関銃部隊が建物に集中射撃を浴びせて1ユニットをステップロスさせている。

このTurn、ソ連軍の戦車部隊が増援部隊として登場する。戦車13両が登場する。しかしマップ端から登場するので、まだ戦場には到着していない。

4Turn

戦闘はやや小康状態となった。ソ連軍の迫撃砲が砲火を開いたが、有効打を与えるには至らず。

5Turn

イメージ 12ソ連軍の戦車隊が戦場に介入してきた。BT-8快速戦車6両、T-34中戦車4両、T-26歩兵戦車3両である。そのうち足の遅いT-26は、未だ戦場に姿を現していなかったが、BT-8とT-34は早くも戦場に姿を現している。走りながら主砲射撃を行うソ連戦車隊。激しい砲撃によってドイツ軍歩兵は次々と制圧されていく。

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6Turn

イメージ 13増援のドイツ軍戦車が到着した。3号戦車6両、4号戦車4両の計10両だ。しかし未だ戦場には到着しない。その間隙を利用して、ソ連軍の戦車がドイツ軍防衛ラインに突進する。ドイツ軍歩兵を制圧しつつ、友軍歩兵の突破口を啓開するのが目的だ。

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7Turn

ドイツ軍の戦車隊が川を渡ってこちら側に前進してきた。橋の上に位置するドイツ軍戦車に対して距離1300mから37mm対戦車砲が火を吹いた。4号F1型戦車の前部車体側面に37mm徹甲弾が命中したものの、「ドアノッカー」で戦車の装甲を射抜くことはできず、何事もなかったかのようにその戦車は前進を続ける。

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8Turn

ソ連軍戦車がドイツ軍歩兵に対してオーバーラン攻撃を仕掛ける。BT-8快速戦車3両がドイツ軍歩兵を引き裂いた。1個分隊が壊滅。もう1個分隊も半壊状態となる。こうして生じた包囲輪の穴を抜けて脱出を図るソ連軍歩兵部隊。その一方でドイツ軍戦車隊も戦場展開を完了。その砲火をソ連軍戦車に向けんとしていた。

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9Turn

先手を取ったのはドイツ軍であった。4号戦車F2型が1200mの距離からT-34/76に向けて射撃を開始した。3両が射撃を行って2発が命中。T-34/76 2両が撃破された。残った2両のT-34/76は反撃を行うが、移動射撃の為に命中弾は得られなかった。
他にはソ連軍の45mm対戦車砲がドイツ歩兵の銃撃を受けて沈黙。別の37mm対戦車砲は4号戦車F1型の射撃を受けて制圧状態となった。

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10Turn

主導権はドイツ軍。3号戦車の射撃で37mm対戦車砲を撃破した。一方のソ連軍はT-28重戦車の至近砲撃で歩兵1個ユニットを撃破する。

11Turn

先攻はドイツ軍。3号戦車が距離700mで正面のT-28重戦車を狙う。しかし行進間射撃のために射弾は全て外れた。そこでドイツ軍は戦車計7両を投入し、3両のT-28に対して前後から射撃を行う布陣を敷く。

12Turn

イメージ 15またもや先攻はドイツ軍だ。強力な75mm砲を装備した4号戦車3両が800mの距離からT-28E重戦車を狙い撃つ。1発がT-28の履帯に命中。そのT-28Eは動けなくなる(このT-28Eが後に獅子奮迅の働きを見せることになるが、それは後述)。続いて側面に回り込んだ3号戦車2両が500mの距離から50mm主砲を放った。履帯に命中弾を食らったT-28の1両は乗員が車両を放棄して脱出。もう1両は砲塔側面に50mm高速徹甲弾が命中した。薄い側面装甲を貫いた徹甲弾は内部で爆発。T-28の1両を葬った。一連の砲撃で3両のT-28のうち、2両が事実上の撃破となり、残り1両が走行不能となった。生き残ったT-28は、せめて一矢を報いんとして500mの距離に位置する3号戦車を狙ったが、渾身の一撃は惜しくも目標を外した。

ソ連軍は最後の反撃を決意、物陰に隠れていたBT-8軽戦車6両、T-34/76中戦車2両を繰り出して反撃に出る。丘の上で警戒していた4号戦車が1200mの距離から移動中のBT-8軽戦車を狙い撃ち。1両に命中弾を与えたが、惜しくもをこれを撃破するには至らなかった。

この動きを見たドイツ軍も全戦車を動員してこれを迎え撃つ。

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13Turn

イメージ 14奇跡を期待したソ連軍であったが、このTurnも主導権はドイツ軍であった。D100で±40のDRMはさすがにきつすぎる。4号戦車F1型の75mm短砲身が200mの至近距離からBT-8軽戦車の車体側面装甲を貫いた。威力の弱い短砲身砲でも、この至近距離なら十分に貫徹可能だ。目標となったBT-8は一撃の元に撃破される。
さらに3号J型は300mから50mm徹甲弾を発射。BT-8の砲塔側面を貫いたその1弾は2両目のBT-8を撃破した。
別の4号F2型は、距離1200mから長砲身の75mm砲でT-34/76を狙う。目標の車体前面装甲を撃ち抜いた徹甲弾は内部で爆発。そのT-34/76は中破するものの、なおも戦闘可能であった。
2両の3号J型が走行不能となったT-28重戦車を狙う。500mから放たれた2発の50mm徹甲弾は、狙い違わず目標に命中。1発は砲塔正面、もう1発は車体正面に命中した。しかしさすがは重戦車。至近距離から放たれた徹甲弾にびくともせず、その砲撃をやり過ごす。
その他、行進間射撃を行った3号G型が200mの距離からBT-8軽戦車1両を撃破。さらに行進間射撃を実施した4号F2型は2発の75mm高速徹甲弾をT-34/76の車体正面に命中させたが、いずれもT-34/76の分厚い正面装甲を貫徹できなかった。
結局ドイツ軍の砲撃戦果は、BT-8軽戦車3両を撃破し、T-34/76中戦車1両を走行不能にしたに留まる。

ソ連軍の反撃。しかし期待のT-34/76 2両とT-28 1両の射撃はことごとく目標を逸れた。さらに行進間射撃を行ったBT-8も全弾外れ。自らの射撃ダイス目の悪さに切歯扼腕するソ連軍なのであった。

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