長津(チャンジン)湖の戦いとは、1950年11月27日から12月11日かけて米海兵隊と中国共産党軍(以下、中共軍)との戦いである。中国軍の人海戦術に苦しめらた米海兵隊であったが、砲爆撃火力の優越によって何とか包囲網を突破。後方へ退くことに成功した。詳しくは以下の動画を参照されたい。
一方、OCS「Korea - Forgotten War」は朝鮮戦争の最初の1年間における共産陣営と国連軍との戦いを描いた作品だ。他のOCSシリーズと同じく1Turnは0.5週間、1Hexは5マイルだ。1ユニットは大隊から師団で、国連軍は大隊又は連隊、共産陣営は師団規模のユニットが中心である。
シナリオ5.7:"Chosin Reservoir"は長津湖の戦いを描いた小規模シナリオだ。登場兵力は、共産側が中国軍歩兵12個師団と砲兵3個連隊、北朝鮮軍が歩兵3個連隊である。共産側の海空兵力はなし。国連軍は、本シナリオの主役とも言うべき第1海兵師団(歩兵3個連隊、戦車大隊、砲兵大隊)と米第7歩兵師団(歩兵3個連隊、戦車大隊、砲兵大隊)、同第3歩兵師団(歩兵3個連隊、砲兵大隊)、韓国軍海兵連隊である。単純に兵力数から言えば共産陣営が約4倍の優勢。ステップ数で比較しても約2.5倍の優勢である。
この劣勢を跳ね返すカギとなるのが国連軍の火力部隊だ。砲兵火力は中共軍の約3倍。それにも増して優勢なのは国連軍の航空兵力だ。2隻の空母「ヴァリーフォージ」と「フィリピンシー」から発進するAD-1スカイレーダー、F4Uコルセア、F9Fパンサーが中共軍にナパーム弾を叩き込む。
シナリオ5.7:"Chosin Reservoir"は長津湖の戦いを描いた小規模シナリオだ。登場兵力は、共産側が中国軍歩兵12個師団と砲兵3個連隊、北朝鮮軍が歩兵3個連隊である。共産側の海空兵力はなし。国連軍は、本シナリオの主役とも言うべき第1海兵師団(歩兵3個連隊、戦車大隊、砲兵大隊)と米第7歩兵師団(歩兵3個連隊、戦車大隊、砲兵大隊)、同第3歩兵師団(歩兵3個連隊、砲兵大隊)、韓国軍海兵連隊である。単純に兵力数から言えば共産陣営が約4倍の優勢。ステップ数で比較しても約2.5倍の優勢である。
この劣勢を跳ね返すカギとなるのが国連軍の火力部隊だ。砲兵火力は中共軍の約3倍。それにも増して優勢なのは国連軍の航空兵力だ。2隻の空母「ヴァリーフォージ」と「フィリピンシー」から発進するAD-1スカイレーダー、F4Uコルセア、F9Fパンサーが中共軍にナパーム弾を叩き込む。
シナリオの勝利条件は、国連軍の補給港である興南(Hungnan A3803)と航空基地のある咸興(Hamhung A3704)
をゲーム終了時まで確保すること。下名は国連軍を担当した。
をゲーム終了時まで確保すること。下名は国連軍を担当した。
1Turn
このTurnは中共側の特別Turnである。中共側の砲撃によって米第7歩兵師団の1個連隊(9-3-3)と海兵隊の戦車大隊(4-4-16)が壊滅した。戦闘は2箇所。米第7歩兵師団が守る長津湖北東地区では、国連側に奇襲の目が出てAL2の結果で共産側の攻撃がとん挫した。しかし米第1海兵師団の第7連隊(10-4-4)が守る長津湖南西地区では、共産軍4個師団の攻撃を受け、2ステップの損害を与えたものの、自らも現地を捨てて後退を余儀なくされる。その結果、最前線の柳潭里(Yudam-ni A3211)に進出していた米第1海兵師団第5連隊(10-5-4)は退路を断たれる危機に瀕した。2Turn
このTurn、主導権が撮れるかどうかが国連軍の命運を左右する。ダイス目は"11"で辛くも主導権を確保した国連軍は、長津湖南部地区で戦線を整理し、何とか態勢を整えた。柳潭里(Yudam-ni A3211)から撤退を開始した第5海兵連隊も長津湖南岸地区に集結する。中共軍は積極的な攻勢なし。ただし歩兵1個師団が山間部を通って古土里(Koto-ri A3511)の東側面を突く動きを見せていたが、大きく南下することはなかった。
3Turn
再び主導権を取った国連軍は長津湖南部地区で戦線を構築する。最前線には精鋭第1海兵師団。史実の激戦地=下碣隅里(Hagaru A3410)を中心に布陣する。その後方に米第3歩兵師団、韓国海兵隊(5-3-3)、米第7歩兵師団等が布陣する。
このTurn、天候が悪化したので、航空支援はなし。米軍は盤上砲撃を頼りに中共軍の攻撃を阻止し続ける。中共軍の損害は凄まじい数に上ったが、米軍も弾薬補給が徐々に苦しくなってきた。
4Turn
またもや主導権を握った国連軍だが、ここで先攻を中共側に渡した。大きく突破される危険が少ないと判断したので前線を整理するためである。中共軍は国連軍戦線の北端及び西端から10個師団以上を投入して攻撃してきた。このTurnも悪天候のため頼みの空母艦載機による支援はなし。仕方がないので国連軍は砲兵部隊を総動員して反撃。このTurnだけで4SP近い弾薬を消費して、なんとか中共軍の攻撃を撃退した。5Turn
国連軍の最前線は既に古土里(Koto-ri A3511)付近まで撤退してきた。しかし中共軍の攻撃力も限界に達しつつあった。古土里に展開する米海兵隊と戦線左翼を守る米第3歩兵師団が攻撃目標になった。国連軍の砲兵火力が唸る。密集隊形を組んでいた中共軍が砲兵射撃を受けて次々と撃破されていく。中共軍の砲兵部隊も反撃に転じたが、効果なし。DG状態にも関わらず強引に攻勢を仕掛けた中共軍であったが、逆奇襲を食らって攻撃失敗。この段階で勝利達成が困難と判断した共産側プレイヤーの投了でゲーム終了となった。感想
プレイ時間は3~4時間。小規模シナリオなのでまあこんなこんなものだろう。私はそれなりに楽しめたが、対戦相手氏はどうだったのだろう?。今回の勝因だが、第2Turnに国連軍が主導権を取れたことが大きかったと思う。ただ、共産側プレイヤーによると、仮に第2Turnに共産側が主導権を取ったとしても、補給の関係上柳潭里(Yudam-ni A3211)の米第5海兵連隊を包囲するのは困難とのことであった。また長津湖東側の峠道を進んできた別の中国軍が米第7歩兵師団の連隊を撃破し、一気に後方補給基地の古土里を占領できれば、国連軍を大崩壊させることができたかもしれない。
いずれにしてもこのシナリオはまともに戦っても中共軍の勝利は難しいと思われれる。補給切れ覚悟で南下し、国連軍の後方を遮断する。国連軍の反撃によって1~2個師団ぐらい壊滅しても気にしない。そんな覚悟が必要なのではないか。
今回小規模シナリオでOCSのルールについて再確認できたので、今度はもう少し大きめのシナリオにチャレンジしてみたい。