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凶鳥〈フッケバイン〉 ヒトラー最終指令

佐藤大輔 角川文庫

「佐藤大輔氏がこんな本を出していたのか」というのが第一印象。読んでみるとなかなか面白い。設定は第2次大戦末期を背景にしたSF小説だが、そこは佐藤大輔。凡百の小説家には及ばない面白さがある。資料性等は皆無に近いが、娯楽作品として見た場合、少なくともウォーゲーマーのツボを押さえてあることは確かだ。過剰な期待を喚起するつもりはないが、私的には購入費用分の楽しみは十分得られた作品である。