イメージ 9

===========================================================
「海空戦!南太平洋1942」は自作の空母戦ゲームです。
作品についての詳しくは-->こちらを参照して下さい。
また入手方法は-->
こちらを参照して下さい。
===========================================================

海空戦南太平洋1942
自作の空母戦ゲーム「海空戦、南太平洋1942」(以下、本作)。自分で作ったゲームだが、個人的にも気にいっている作品である。まずリアリティとプレイアビリティのバランスが良い。メインの作戦シナリオの場合、1日で終わらせるのはやや苦しいが、2日あれば楽にコンプリートできる。また仮に1日でも決着の見える所までは行けることが多いので、1日プレイでも十分に満足できる。
ディテールも手頃で良い。空母艦載機の三大スターである艦戦、艦爆、艦攻がそれぞれ役割と特徴を持っているので、その使い道が悩ましい。艦隊編成についても空母戦力を集中して対空防御を強化するか、または分散配備して被害極限と敵による索敵を混乱させるか、といった選択肢でも悩める。
主役以外の基地航空隊や水上打撃部隊もそれぞれ役割を持っていて、空母航空作戦の中でこれらを有機的に機能させていく所も良い。

ルールの量は多いのだが、ゲームシステムはシンプルである。航空作戦については両競技者がダイス(D10)を振り、大きい目を出した方が航空作戦を実施できるというもの。ただし出目の差が3以下の場合、両競技者が交互に航空作戦を実施できる。航空作戦には索敵と攻撃の2種類があり、1Turnに実施できる回数は索敵2回、攻撃3回と決まっている。従って主導権のダイスが悪くても行動回数自体が減ることはない。しかし当然ながら空母戦は「先手必勝」なので、ダイス目が悪いと索敵や攻撃が後手に回ってしまい、敵の先制攻撃を許す危険が大きくなる。先に書いた「差が3以下で両方行動」ルールや「出目が同じなら直前に行動していない側が先に行動する」ルール等である程度出目の差は緩和されているが、それでも極端に出目が悪いとか、索敵をモタモタしていて攻撃が後手に回ったりすると、「ミッドウェーの再現」になる。

今回、本作のメインシナリオである「Op.6 南太平洋海戦」を対戦プレイすることになった。今まで本作をプレイする場合、私は連合軍を担当することが多かったのだが、今回日本軍を担当することになった。思えばこのゲームを過去何度か対戦プレイしたことがあるが、私の絡んだ対戦プレイでは米空母が沈没したことが1度もない。今回、日本軍を担当するにあたり、兎に角「米空母撃沈」を第1目標に置いてみようと思う。

なお具体的な戦術であるが、麾下の部隊を以下の通り編成することにした。

イメージ 1


このうちTF1、TF4は史実の第2艦隊(前進部隊)、TF2、TF3が第3艦隊(機動部隊)、TF5が外南洋部隊である。TF4は空母「隼鷹」とその護衛部隊だが、如何にも手薄だ。しかしこれはTF3(「翔鶴」「瑞鶴」等を含む機動部隊本隊)とほぼ同一行動をとることにしているので、もし米軍機が現れた場合でも攻撃を免れる可能性が高い。何故なら米軍は明らかに囮と思われる「隼鷹」隊を敬遠する可能性が高いからだ。勿論被攻撃の危険は皆無ではないが、その場合は囮の任務を良く果たしてくれたと考えることにしよう。
機動部隊本隊はTF3だが、この部隊は正規空母2、軽空母1の他、重巡2、駆逐艦8からなる部隊である。駆逐艦のうちの1隻は新鋭の乙型駆逐艦(史実では「照月」)で、これらの対空火力を合わせると、正規空母を襲う米軍機に対して計25火力の対空射撃を浴びせることができる。米機動部隊には及ばないが、それなりに有効な対空戦闘が期待できよう。
TF1は高速戦艦2、重巡4を含む最強の水上打撃部隊に見えるが、実は対地砲撃部隊である。この部隊は初日夕刻にガダルカナル島へ接近し、夜間から未明にかけてヘンダーソン飛行場を猛砲撃する。これによりヘンダーソン基地の機能を奪い、続く2日間は使用不能にする。平均的な打撃数は16~17。これだけなら翌翌日の朝には完全修復してしまうが、2日目は昼間中基地機による爆撃を繰り返して飛行場の復旧を妨害する。計算通りに行けば、ゲーム中盤から後半の48時間はヘンダーソン基地は使用不能状態となろう。
ヘンダーソン飛行場砲撃でVPを稼げば、あとは米空母の北上をじっくり待てばよい。こちらからワザワザ出かける必要はない。敵空母が北上しなければヘンダーソン基地を叩くまで。対空砲火は殆ど制圧されているので、攻撃隊は損害を恐れることなく爆撃を反復できる。かくしてヘンダーソン基地は壊滅する。
米軍にとって日本軍によるヘンダーソン基地砲撃を阻止する手段は水上部隊の投入しかない。もし新鋭戦艦2隻を含む米軍の有力な水上部隊がヘンダーソン基地砲撃阻止のために出撃してきたら、むしろ物怪の幸いである。高速戦艦2隻を含む強力な日本軍水上打撃部隊(砲撃部隊の護衛用として外南洋部隊も投入する予定)は、米艦隊を一掃し、日本軍が多大なVPを獲得するだろう。しかも米空母の対空兵力が大幅に削減されるので、航空部隊による攻撃も容易になる。

航空決戦は「中距離戦闘」を基本とする。彼我の空母同士の距離は8ヘクス(240海里)がベスト。こちらは8ユニット編隊での攻撃を可能とする距離である。この距離なら米側は護衛戦闘機を随伴した攻撃を実施できない。従って護衛の伴わない米攻撃隊をCAPによって無力化できる可能性が高くなる。無論、彼我の距離はこちらの都合だけでは決められないので、期待通りに行くとは限らないが・・・。
「中距離戦闘」では、「翔鶴」「瑞鶴」隊と「隼鷹」は別行動とし、「隼鷹」隊を「翔鶴」「瑞鶴」隊の1ヘクス後方に配置したい。そのココロは、「翔鶴」「瑞鶴」隊は速度3.5を維持して敵の攻撃を回避できる可能性を少しでも高める一方、やや速度性能に難のある「隼鷹」隊は後方に配置することで敵からの攻撃を回避するともに、「隼鷹」から発進する攻撃隊は規模が小さいので長距離攻撃が可能とした(本作では編隊規模が小さい方が行動半径が大きくなる)。

イメージ 2


選択ルールは「64.0 生存者」を除いて全部採用した。


10月25日0600

イメージ 6天候チェックの結果、ニューギニア南岸一帯が雨天となり、ソロモン海からブーゲンビル、ガダルカナルにかけての一帯が曇天となった。雨天の場合は航空作戦が一切不可能になる。また曇天の場合は航空作戦は可能だが、索敵、対地対艦攻撃の有効性が下がる。特に対地攻撃は攻撃力が半減されるという厳しさ。そこで日本軍は当初予定していたヘンダーソン基地への航空攻撃を中止し、同基地に対する航空偵察のみを実施することになった。
米軍もブーゲンビル一帯に対する航空攻撃を予定していたが、曇天のため中止にしたと後で聞いた。

イメージ 3


イメージ 7ガダルカナル北方海域に展開した日本艦隊はヘンダーソン飛行場との間合いを意識しつつ南下を開始する。そして大量の索敵機を米空母の伏在海域に放った。ショートランド基地からは飛行艇18機と長距離水偵9機。それに艦載水偵18機が加わる。まもなく彼らは敵発見を報じた。空母を含む2群からなる機動部隊である。位置はサンクリストバル北東2~3ヘクス(60~90海里)である。我が機動部隊からの距離は12ヘクス(360海里)前後。攻撃範囲外だ。一方、敵の索敵機も我が艦隊発見を報じるが、肝心の空母機動部隊に対する索敵では我が零戦隊の活躍で位置誤認が発生していた。

イメージ 4


イメージ 8結局このTurn我が方の攻撃はなし。ラバウルを発進した二式陸偵(後の夜戦月光)がヘンダーソン飛行場を強行偵察し、地上に計26ステップ(約120機)の航空機を発見した。どうやら米軍はヘンダーソン飛行場を航空要塞化している様子である。当初の予定通り艦砲射撃で潰すことにする。

その艦砲射撃部隊だが、ヘンダーソン飛行場を発進したと思われる敵機の散発的な攻撃を受けていた。最初に飛来したのは米陸軍航空軍所属のB-17重爆撃機36機。続いて新鋭のP-38双発戦闘機16機が爆装して飛来してきた。いずれも命中弾はなかった。

イメージ 5



10月25日1000

敵との位置関係を考慮し、以下の方針を立てた。

(1) 空母は極端な近接方針とはしない。やや距離を詰めつつ最適な攻撃距離を狙う。
(2) もし敵の戦意が高ければ、敵空母は我との距離を詰めてくるだろう。その時は当初の予定通り「中距離戦闘」を企図し敵空母と航空決戦を実施する。
(3) もし敵の戦意が低い場合、敵空母は我との間合いを確保しようとするだろう。その時は我が空母に対する敵機による攻撃の可能性が小さくなるので、前衛艦隊上空に戦闘機を派遣し、前衛艦隊を攻撃するであろう敵攻撃機の減殺を図る。

このような決心に基づいて艦隊の機動を計画した。その結果は如何に?。つづきは次号にて。



海空戦南太平洋1942 Carrier Battle - Philippine Sea もりつちブランド
空母瑞鶴戦史:南太平洋海戦 空母瑞鶴戦史:ソロモン攻防戦 機動部隊 How Carrier Fought
空母エンタープライズ上巻 空母エンタープライズ下巻 The First Team and the Guadalcalnal Campaign 帝国海軍搭載機総ざらい(1) 2017年 06 月号