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「海空戦!南太平洋1942」は自作の空母戦ゲームです。
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先日、海空戦!南太平洋1942」をプレイしたとき、米軍の攻撃編成についてぼんやり考えていた。特に珊瑚海シナリオ(と、未発表のミッドウェー海戦シナリオ)で、あの「役立たず」のTBDデヴァステータを如何に有効活用するかがテーマである。「役立たず」とは言っても、史実の珊瑚海では改造空母「祥鳳」撃沈に貢献しているのだから、何か使い様はあるはずだ。

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近距離攻撃編成


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上図は目標までの距離6ヘクス(180海里)以内の状況を想定した編成である。護衛のF4FはSBDの方に回す。TBDは裸なので零戦に捕まったらひとたまりもない。しかし40%の確率で奇襲(=CAPスクリーン突破)に成功するので、それに期待する。

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上図は第1案の変形で、SBDを1ユニットに減らし、TBDを2ユニットとしている。珊瑚海シナリオでは各空母にTBDを1ユニットしか搭載していないので上記の編成は不可能だが、未発表のミッドウェー海戦シナリオでは一部の空母がTBDを2ユニット搭載する予定である。護衛のF4FはTBDの方に回す。
この編成の強みは、脆弱なTBDにF4Fの護衛がつくので、CAPを突破できる可能性が高まること。またSBD隊は裸だが、レーダーを持たない日本艦隊相手なら60%で奇襲できるので、護衛なしでも高い確率でCAP突破が期待できる。逆に弱点はTBDがSBDに比べると対空母攻撃力で劣るので、空母に対して有効打を与える可能性が減少することだ。

中距離攻撃編成


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距離7ヘクス(210海里)を想定した攻撃編成である。この距離だとTBDは届かないので編成から外れている。この編成はソロモン戦のシナリオでもよく見る標準的な米空母の攻撃編成である。

長距離攻撃編成


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距離8~9ヘクス(240~270海里)を想定した攻撃編成である。攻撃距離の関係上、SBDのみの編成になっている。場合によってはSBDを4ユニットにして攻撃力の強化を図るケースも考えられるが、奇襲成功率が減少するので痛し痒しだ。ちなみにSBD3ユニットの場合、レーダーなしの日本艦隊相手なら50%で奇襲に成功する。また奇襲に失敗した場合でも、各ユニットが零戦の妨害を突破して空母を攻撃できる可能性は40%以上だ。従って期待値としては全体の70%以上が敵空母に殺到できる計算になる。

以上、1942年6月以前の米機動部隊を想定して攻撃隊の編成を考察してみた。この時期TBDデヴァステータの存在が米機動部隊にとって頭痛の種になるが、航続距離だけ目を瞑れば、対艦攻撃機としては何とか使えるレベルである(ライバルのSBDが凄すぎるだけ)。偵察機としては殆ど使えないTBDなので(TBFなら有用な偵察機となるのだが・・・)、何とか攻撃戦力として有効活用したいところだ。

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