OCS-Sicily2をソロプレイしてみました。シナリオはNo.2「Gela CounterAttack」。枢軸軍によるゲラ海岸への反撃を描いたシナリオです。このシナリオは枢軸軍側だけが1Turn実施し、その結果で勝敗を判定します。明らかにソロプレイ指向のシナリオと言えるでしょう。
作戦計画
勝利条件は明白である。独軍によるGela海岸(41.07)の第2機甲師団司令部撃破。又はGela(40.07)とScoglitti(43.05)の占領である。そのための独軍兵力は、ヘルマンゲーリング装甲師団、イタリアLivno歩兵師団である。さらに航空兵力として1x He.111、2x Ju.88の計3ユニットが登場する。対する連合軍は守備兵力として第1歩兵師団、第44歩兵師団、第82空挺師団の一部、第2機甲師団の一部、軍団砲兵などが登場する。さらに海上兵力として巡洋艦、駆逐艦各1ユニットが登場する。
連合軍は最重要のGela海岸に最強の第1歩兵師団(22-4-3)を配備する。また第45歩兵師団(24-3-3)はScoglittiに配備した。
枢軸軍の作戦はシンプルだ。すなわちオーバーランの繰り返しでGela海岸に突入する。通常戦闘は行わない。なぜなら連合軍の強力な砲爆撃によって事前に撃破される可能性が高いからだ。枢軸軍の補給ポイントは計10SPである。燃料用として2SPを用意し、残り8SPは全て攻撃に回すことにした。
1943年7月10日
枢軸軍は突撃グループを3つ編成し、Gala海岸を目指す。ヘルマンゲーリング装甲師団は2個機動襲撃部隊を編成し、残りはイタリア歩兵師団とヘルマンゲーリング装甲師団の偵察部隊からなる襲撃部隊である。最初の襲撃グループは、ヘルマンゲーリング装甲師団の主力。計5ユニットからなる攻撃部隊が目標に隣接したところで全航空兵力を投入してヒップシートを仕掛ける。順当にDG状態したところでヘルマンゲーリング装甲師団がオーバーランを実施した。1-1攻撃であったが、奇襲が決まったので4シフトして5-1。出目は"9"でDRM+2を適用して"11"。結果はDL1o2。もちろん連合軍は耐えるしかない。工兵大隊と第1歩兵師団2ステップが失われる。
なおもドイツ軍はオーバランを繰り返す。しかし2回目のオーバランはまさかのピンゾロ。逆奇襲を食らって-1シフト。1-2という絶望的な比率での攻撃となる。戦闘結果も最悪のAL1o1で虎の子ティーガー大隊と装甲擲弾兵大隊が失われた。
通常戦闘では1-1攻撃をドイツ軍が仕掛けたものの、またもや逆奇襲。最低比の1-5による攻撃であったが、出目に助けられてAL1o1/Do1の結果。ドイツ軍は2ステップを失ったものの、何とか米軍にも1ステップの損害を与えた。
突破フェイズ。枢軸軍は温存していた予備の襲撃部隊を投入する。ヘルマンゲーリング装甲師団の3個大隊が峠を超えて海岸線に殺到する。戦闘比1-1の攻撃。しかしここではドイツ軍が奇襲に成功して4-1。ダイス目は"8"で練度差によるDRM+2を適用して"10"。結果は"Ao1e4/DL1o2"。ドイツ軍は虎の子重戦車大隊を失ったが、連合軍は全滅を避けるために後退するしかなかった。これでドイツ軍は漸くGela海岸を占領した。