3月初旬のある日、山科会に参加しました。参加者は私を含めて3名です。
海空戦、南太平洋1942
まずは自作の「海空戦、南太平洋1942」のインストプレイです。私以外の参加者は本作初めてなので、私がルールマスターになって後の2人に戦ったもらいました。シナリオT01「レキシントンの最期」を両陣営各1回ずつプレイしました。結果は日本軍の1勝1敗。最初の1回目は米空母に殆ど損害を与えられずに日本軍の負けになりましたが、2回目は日本軍が順当に「レキシントン」「ヨークタウン」を撃破して勝利しました。
続いてシナリオT04「海軍航空隊最後の勝利」を日米両陣営でそれぞれ1回ずつ戦って貰いました。最初のプレイでは、米軍の恐るべき対空砲火に日本側の攻撃隊が大損害を被り、米空母に僅かな損害しか与えられずに大損害を被ったが日本軍の敗北に終わりました。
しかし2回目は日本軍の第3波攻撃隊(「瑞鶴」艦攻隊)が空母「ホーネット」に致命傷を与えてこれを撃沈。第4波攻撃隊(「隼鷹」艦爆隊)は対空砲火で大損害を被りながらも空母「エンタープライズ」に手傷を負わせる事に成功したため、日本軍がギリギリで逃げ切りました。
しかし2回目は日本軍の第3波攻撃隊(「瑞鶴」艦攻隊)が空母「ホーネット」に致命傷を与えてこれを撃沈。第4波攻撃隊(「隼鷹」艦爆隊)は対空砲火で大損害を被りながらも空母「エンタープライズ」に手傷を負わせる事に成功したため、日本軍がギリギリで逃げ切りました。
昼食を挟んで次は作戦シナリオに挑戦しました。シナリオOp.2「空母対空母」。空母戦ゲームには良くあるタイプの空母2隻対2隻の対決シナリオです。
序盤、主導権を握ったのは連合軍でした。連続して主導権を取る事に成功した連合軍。敵に先んじて敵空母発見に成功します。彼我の距離が8~9ヘクス(240~270海里)と遠かったので攻撃を躊躇する連合軍。しかし一応SBD艦爆隊の攻撃圏内に入っていたので、SBD艦爆3ユニット(27機)かなる攻撃隊2個をF4Fの護衛をつけない裸の状態で発進させました。攻撃隊長はx大尉とy中尉。x大尉率いる攻撃隊は目標付近に到達しながらも航法の拙さから敵空母発見に失敗。
序盤、主導権を握ったのは連合軍でした。連続して主導権を取る事に成功した連合軍。敵に先んじて敵空母発見に成功します。彼我の距離が8~9ヘクス(240~270海里)と遠かったので攻撃を躊躇する連合軍。しかし一応SBD艦爆隊の攻撃圏内に入っていたので、SBD艦爆3ユニット(27機)かなる攻撃隊2個をF4Fの護衛をつけない裸の状態で発進させました。攻撃隊長はx大尉とy中尉。x大尉率いる攻撃隊は目標付近に到達しながらも航法の拙さから敵空母発見に失敗。
「我、敵空母見ず」の報に天を仰ぐ米機動部隊指揮官。
続くy中尉率いる第2波攻撃隊は首尾よく日本艦隊を眼下に捉えたが、それは彼らが探し求めていた敵空母ではなく、金剛型戦艦を中心とする水上打撃部隊でした。
続くy中尉率いる第2波攻撃隊は首尾よく日本艦隊を眼下に捉えたが、それは彼らが探し求めていた敵空母ではなく、金剛型戦艦を中心とする水上打撃部隊でした。
「我、これより敵戦艦に突入す」
実の所、米索敵機が捉えた敵空母の位置は、本当の位置から30海里ほど西に偏していたのでした。そのため正確な航法で目標予定地点に到達したy中尉でしたが、眼下に敵空母の姿はなく、ただ戦艦中心の水上打撃部隊が洋上を疾駆しているだけでした。
やむを得ず敵戦艦目指して急降下に突入する米攻撃隊。そこに現れたのが艦隊上空を守る零戦隊。たちまち零戦との激しい交戦に巻き込まれる米攻撃隊。結局SBD艦爆隊は全機零戦との交戦に巻き込まれて爆弾を投棄。敵艦隊に投弾できたものは1機もありませんでした。
やむを得ず敵戦艦目指して急降下に突入する米攻撃隊。そこに現れたのが艦隊上空を守る零戦隊。たちまち零戦との激しい交戦に巻き込まれる米攻撃隊。結局SBD艦爆隊は全機零戦との交戦に巻き込まれて爆弾を投棄。敵艦隊に投弾できたものは1機もありませんでした。
一方索敵に遅れを取った日本軍ですが、ようやく米空母を捉えました。その距離は日本空母から見て9ヘクス(270海里)です。実際には米空母群は2群に別れ、1群は240海里、もう1群は270海里の距離にいましたが、日本軍を率いるK中将は知る由もありません。
K中将は敵までの距離を勘案し、一度は攻撃を躊躇します。
「小規模編隊による散発的な攻撃は損害ばかりが多くて戦果は上がらない」
それは先程の戦術シナリオによる体験で骨身に浸みていたはずでした。
しかし現在が千載一遇のチャンスであるという認識もある。悩んだK中将は一つの決断を下しました。
「攻撃隊、発進せよ」
「翔鶴」「瑞鶴」の飛行甲板に待機していた零戦18、艦爆36、艦攻18、計72機からなる攻撃隊は2つにグループに分かれて米機動部隊を目指しました。攻撃隊を指揮するのは、真珠湾攻撃以来のベテラン「盛土」大尉です。
「盛土」大尉率いる攻撃隊は「翔鶴」隊と「瑞鶴」隊に分かれて米機動部隊に殺到しました。最初に突入した「翔鶴」隊(「盛土」大尉直率)は、眼下に空母「ホーネット」を中心とする機動部隊を発見しました。グラマン戦闘機の迎撃を受けて艦攻隊は1機も「ホーネット」を射点に捉えることができずに壊滅。「盛土」大尉も機上で壮烈な戦死を遂げてしまいます。
しかし上空から接近した艦爆隊は首尾よくグラマン戦闘機の迎撃をかわして目標に接近。「ホーネット」に必殺の急降下爆撃を敢行しました。
数発の250kg爆弾が「ホーネット」に命中。いずれも致命傷にはなりませんでしたが、累積損害で「ホーネット」の戦闘能力は着実に低下していきます(2Hit)。しかし日本機の攻撃はこれだけでは終わりません。引き続いて目標上空に進入した「瑞鶴」攻撃隊が目標に殺到しました。この攻撃隊は先程とは逆に零戦の護衛なしに上空から突入を図った艦爆隊がグラマンの迎撃を受けて壊滅的な打撃を被り、一方で零戦の護衛を受けた艦攻隊9機はグラマンの妨害を排除し、目標上空に進入しました。
対空砲火が迎え撃ちますが日本機は勇猛果敢に突撃を敢行。「ホーネット」には魚雷2本が命中。「ホーネット」は辛くも沈没は免れましたが、最大速度は10ktまで低下。戦闘力を完全に失います。
K中将は敵までの距離を勘案し、一度は攻撃を躊躇します。
「小規模編隊による散発的な攻撃は損害ばかりが多くて戦果は上がらない」
それは先程の戦術シナリオによる体験で骨身に浸みていたはずでした。
しかし現在が千載一遇のチャンスであるという認識もある。悩んだK中将は一つの決断を下しました。
「攻撃隊、発進せよ」
「翔鶴」「瑞鶴」の飛行甲板に待機していた零戦18、艦爆36、艦攻18、計72機からなる攻撃隊は2つにグループに分かれて米機動部隊を目指しました。攻撃隊を指揮するのは、真珠湾攻撃以来のベテラン「盛土」大尉です。
「盛土」大尉率いる攻撃隊は「翔鶴」隊と「瑞鶴」隊に分かれて米機動部隊に殺到しました。最初に突入した「翔鶴」隊(「盛土」大尉直率)は、眼下に空母「ホーネット」を中心とする機動部隊を発見しました。グラマン戦闘機の迎撃を受けて艦攻隊は1機も「ホーネット」を射点に捉えることができずに壊滅。「盛土」大尉も機上で壮烈な戦死を遂げてしまいます。
しかし上空から接近した艦爆隊は首尾よくグラマン戦闘機の迎撃をかわして目標に接近。「ホーネット」に必殺の急降下爆撃を敢行しました。
数発の250kg爆弾が「ホーネット」に命中。いずれも致命傷にはなりませんでしたが、累積損害で「ホーネット」の戦闘能力は着実に低下していきます(2Hit)。しかし日本機の攻撃はこれだけでは終わりません。引き続いて目標上空に進入した「瑞鶴」攻撃隊が目標に殺到しました。この攻撃隊は先程とは逆に零戦の護衛なしに上空から突入を図った艦爆隊がグラマンの迎撃を受けて壊滅的な打撃を被り、一方で零戦の護衛を受けた艦攻隊9機はグラマンの妨害を排除し、目標上空に進入しました。
対空砲火が迎え撃ちますが日本機は勇猛果敢に突撃を敢行。「ホーネット」には魚雷2本が命中。「ホーネット」は辛くも沈没は免れましたが、最大速度は10ktまで低下。戦闘力を完全に失います。
復旧の念に燃える米機動部隊。しかしx、y両攻撃隊を収容しないと再攻撃はできません。しかも「ホーネット」が戦闘能力を失ったために無傷の航空部隊が帰るべき母艦を失って次々と不時着していく。米軍にとっては直接戦闘による航空機損失が殆どなかっただけに、母艦損傷に伴う航空機の損害は全く不本意です。
行き残った空母「エンタープライズ」艦上からは懸命に攻撃隊の再編成が進めらます。その甲斐があってか、米機動部隊は再び日本軍に先んじて攻撃隊を発進させる事に成功しました。先の攻撃から帰って来たx大尉が再び攻撃隊を指揮を取ります。味方索敵機が報じた敵空母の位置は距離240海里。x大尉は再び護衛を伴わない攻撃隊を率いて日本空母を目指します。
x大尉率いる米攻撃隊が日本空母上空に到達したのは発進後約1時間後でした。しかしその間日本空母群は高速を利して被発見海域から約30海里移動していました。x大尉は懸命に付近を捜索しますが、敵空母は影も形もいません。仕方なくx大尉は進撃途中に見つけた日本戦艦部隊に目標を変更し、その旨を「エンタープライズ」に打電します。
「我、目標海域に敵空母を認めず。敵戦艦を攻撃す」
この瞬間、連合軍プレイヤーの投了にてゲーム終了となりました。確かに乾坤一擲の攻撃が失敗したら、連合軍としては負けを認めるしかないでしょう。
行き残った空母「エンタープライズ」艦上からは懸命に攻撃隊の再編成が進めらます。その甲斐があってか、米機動部隊は再び日本軍に先んじて攻撃隊を発進させる事に成功しました。先の攻撃から帰って来たx大尉が再び攻撃隊を指揮を取ります。味方索敵機が報じた敵空母の位置は距離240海里。x大尉は再び護衛を伴わない攻撃隊を率いて日本空母を目指します。
x大尉率いる米攻撃隊が日本空母上空に到達したのは発進後約1時間後でした。しかしその間日本空母群は高速を利して被発見海域から約30海里移動していました。x大尉は懸命に付近を捜索しますが、敵空母は影も形もいません。仕方なくx大尉は進撃途中に見つけた日本戦艦部隊に目標を変更し、その旨を「エンタープライズ」に打電します。
「我、目標海域に敵空母を認めず。敵戦艦を攻撃す」
この瞬間、連合軍プレイヤーの投了にてゲーム終了となりました。確かに乾坤一擲の攻撃が失敗したら、連合軍としては負けを認めるしかないでしょう。
ちなみに戦術シナリオ4本と作戦シナリオ1本で所要時間はセットアップ込みで約4時間でした。
Splendor
基本的にはヘビーなゲーム専門の私ですが、YSGAのように対戦相手に恵まれている場合はとにかく、山科会は少人数なので相手に合わせることもします。午後のひと時を利用してプレイしたのは、ユーロ系ゲームの「Splender」。何を再現したゲームなのかはわかりませんが、トークンを集めてカードを買い、買ったカードを元手にしてさらにカードを買う、といった感じのゲームです。これが結構面白く、3人で都合3回プレイしました。私の戦績は1勝2敗。3人プレイなのでまあ順当な勝率と言えるのではないかと思います。
Ships & Tactics
最後にプレイしたのは、宇宙艦隊戦をカードで再現する「Ships & Tactics」です。私は地球防衛軍(「宇宙戦艦ヤマト」系)を担当し、後の2人は地球連邦軍、ジオン公国軍(いずれも「機動戦士ガンダム」系)を担当しました。序盤から地球防衛軍の攻撃が炸裂。艦載機による攻撃で連邦軍マゼラン級戦艦を撃沈した後、波動砲の一撃でザンジバル級機動巡洋艦とムサイ級軽巡洋艦を瞬殺。その後も主砲攻撃、ミサイル攻撃、さらには拡散波動砲による攻撃等で次々と地球連邦とジオンの艦隊を殲滅。終わってみればダブルスコア以上の大差で地球防衛軍の勝利となりました(戦艦アンドロメダは沈みましたけど)。
とまあ、こんな感じで楽しい山科会です。皆さん、ありがとうございました。