注:「海空戦!南太平洋1942」は自作の海空戦ゲームで、現在通販で入手可能です。こちらを参照して下さい。
「海空戦!南太平洋1942」の打ち抜きカウンターを鋭意製作中である。プロのゲームデザイナー、ゲームメーカーなら「打ち抜きカウンター」といっても特筆する話ではないのだが、アマチュアデザイナーにとっては結構敷居が高い。それでも「折角作ったゲームだから、是非プレイして欲しい」という気持ちに押されてセッセと作業している。
カウンターを作る作業は結構楽しいもので、自作のユニットが1つ1つ出来てくると愛着もわく。「DBソフトでデータを差し込んでフォームをデザインしてユニット量産完了」というのも良いが、画像処理ソフトで1つ1つの艦船や航空機ユニットを作るのはそれはそれで楽しい。
ユニットが出来てくると、レーティングにも手を入れたくなるのが人情である。今回、まず気になったのは日本の軽巡たち。他の多くの海戦ゲーム同様、本作でも日本の軽巡は概ね「役立たず」だが、そんな彼らに光を当てたかった。
見直しを行ったのは砲戦力。従来2火力であったものを3火力にアップしたのである。5インチ砲4~6門の駆逐艦が2火力、片舷5.5インチ砲6門の5500トン級軽巡が2火力という従来のレーティングにも一理ある(ちなみに射程距離や貫通力では後者が上)。しかし2火力だと防御力3の駆逐艦相手に1:1の比率が立たないので今一つパンチ力が弱い。無論、軽巡の方が駆逐艦よりも防御力は上なので1対1での撃ち合いには分があるのだが、第3次ソロモン海戦の「長良」みたく、「敵駆逐艦をバッタバッタとなぎ倒す」というのがやや再現し辛い。そこで軽巡の砲撃力を3にアップし、饗導駆逐艦的な運用を可能とした。
見直しを行ったのは砲戦力。従来2火力であったものを3火力にアップしたのである。5インチ砲4~6門の駆逐艦が2火力、片舷5.5インチ砲6門の5500トン級軽巡が2火力という従来のレーティングにも一理ある(ちなみに射程距離や貫通力では後者が上)。しかし2火力だと防御力3の駆逐艦相手に1:1の比率が立たないので今一つパンチ力が弱い。無論、軽巡の方が駆逐艦よりも防御力は上なので1対1での撃ち合いには分があるのだが、第3次ソロモン海戦の「長良」みたく、「敵駆逐艦をバッタバッタとなぎ倒す」というのがやや再現し辛い。そこで軽巡の砲撃力を3にアップし、饗導駆逐艦的な運用を可能とした。
そうなると他の艦のレーティングを見直したくなるのが人情。6インチ砲8門装備のリアンダー級軽巡「ホバート」も従来の3火力から4火力にアップした。6インチ砲15門のブルックリン級軽巡が6火力なので、それに比べるとやや過剰評価のような気もするが、そこは「多砲塔艦は散布界が大きい」とでもして、自分に納得させておきましょう。
次に手を付けたのがアトランタ級軽巡。従来4火力だったのが、これまた駆逐艦キラーとしての位置づけを鮮明にするため5火力にアップした。これで防御力3の駆逐艦相手に3:2の比率が立つ。
5インチ砲14門で5火力というのは、駆逐艦の2火力と比べると微妙な所。しかし手数の多さに加えて火器管制装置でも駆逐艦を凌駕する防空軽巡が5火力というのは、まあ首肯できるレーティングではないかと・・・。
ちなみにアトランタ級の5火力はリアンダー級の4火力を上回りますが、射程距離や貫通力で差がついているので、前者の方が後者よりも「強い」ということではありません。はい。(ちょっと口調が変わってきた)
5インチ砲14門で5火力というのは、駆逐艦の2火力と比べると微妙な所。しかし手数の多さに加えて火器管制装置でも駆逐艦を凌駕する防空軽巡が5火力というのは、まあ首肯できるレーティングではないかと・・・。
ちなみにアトランタ級の5火力はリアンダー級の4火力を上回りますが、射程距離や貫通力で差がついているので、前者の方が後者よりも「強い」ということではありません。はい。(ちょっと口調が変わってきた)
ちなみに今回の「インフレ」の恩恵から外れたのは8インチ砲重巡。中でも8インチ砲6門の古鷹、青葉型の重巡は哀れです。砲撃力は3で、5500トン級と同じ。リアンダー級やアトランタ級に劣り、駆逐艦キラーとしての位置づけは明らかにこれらに劣ります。搭載火砲が8インチ砲なので射程や貫通力で優り、中遠距離砲戦では軽巡よりも有利に戦いを進められますが、ゲームにおける水上戦の大半は夜戦になることが予想され、そうなると射程や貫通力の優位もそれほど重要ではなくなる。第一、6インチ砲なら2ヘクス以内の接近戦で重巡クラスの装甲を余裕で貫通可能なので(5インチ砲だとちと苦しい)、接近戦での口径面での優位はない。。だから夜戦において古鷹、青葉型重巡が、リアンダー級軽巡に対する優位性はありません。(あくまでもゲーム上の話)
ま、米海軍も「6インチ砲軽巡は8インチ砲重巡の2~3倍役に立つ」といったような評価もあるみたいなので、ま、良いか・・・。