樽前山の名前は何故か私の中で印象に残っている。200名山の一座だったから、という如何にもありそうな話かもしれないが、どうもそんな単純な話でもなさそう。第一、200名山の中にも印象にない山は沢山ある。敢えて言えば、その位置が札幌、千歳空港、苫小牧といった北海道の重要地点を扼する位置にあること。あるいは大温泉地である登別温泉がすぐ近くにあることなどがその原因と思われる。
樽前山は活火山なので多くの活火山と同様に入山規制が敷かれている。火山活動の状況に応じて変化するが、現在(2018年10月5日)は外輪山の内側が立ち入り禁止となっている。
そんな樽前山に登ってみた。10月3連休の直前のことだ。

登山口は7合目のヒュッテになる。ここから外輪山に沿って約1時間で外輪山の稜線に出る。季節の変わり目はアレルギー性喘息に悩まされている私にとって、10月の登山は決して楽なものではない。それほど急な斜面でもなかったが、喘ぎながら何とか外輪山まで登り切った。途中で背後を振り返ると、森の中から神秘的な支笏湖の姿が見える。



外輪山に沿って15分ほど歩いた所が樽前山の事実上の山頂部である。その日は比較的天気は良かったものの、山頂付近は風が強く、歩くのに難儀した。なお、山頂付近で風が強いのは秋の山の特徴のようなもので、樽前山に限ったことではない。下界が秋色に包まれている頃、山は既に冬の様相を見せ始めているのだ。


外輪山に沿ってしばらく下降した後、外輪山を離れて風不死岳との間の谷間に降りていく。当初の予定では風不死岳登頂をコースに含めていたのだが、一見して紅葉がなさそうだったので、予定変更。そのまま下山することにした。


外輪山の外側の登山路は今回の山旅で唯一紅葉を楽しめた場所であった。それほど多い訳ではないが、赤や黄色の草紅葉、所々で色づく赤、黄色の木々の姿を楽しむことができた。




7合目ヒュッテに戻って北のは1030頃である。所要時間は2時間40分で、ほぼコースタイム通り。しかし最初の登りではコースタイムを5分オーバーしてしまった。アレルギー性喘息の影響である。今回の登山は標高差や所要時間等、東京の高尾山登山と同程度の内容であったが、正直なところ結構疲れた。今年は週末台風の影響で山に登る機会が確実に減っているが、その影響が出ているのかと思わずにはいられない。