関東地方の人間にとって行く機会の少ない地方で上位に入りそうなのが四国ではないかと思います(他には山陰、北陸等も該当しそうだが、北陸は新幹線が開通したので除外しても良いかも)。その中でも愛媛、高知といった四国西部は、アプローチが長いため関東からだと訪れる機会が少ない場所です。観光地的には山あり海あり史跡ありで、決して魅力のない場所ではないのですが・・・。
そんな四国、伊予国。お城巡りに出かけてみました。
今治城
我々ウォーゲーマーの間では、関ヶ原の戦いや大坂の陣については西軍ファンが多いようで、豊臣恩顧の大名でありながらも東軍側についた藤堂高虎という人物の人気は、必ずしも高くはないようです。そんな高虎が築いた水城がこの今治城です。来島海峡の監視用として築城された今治城は、堀の中に海水を取り入れることで直接海につながっており、軍船の出入りが可能だったとのことです。今治駅で方向を確かめて歩き始めました。地図では2ブロックほど離れているだけなので、「まあ10~15分ぐらいだろう」と思って歩き始めましたが、やや見積もりが甘かったようです。駅からは徒歩20分以上かかりました。それでも堀の外側から見た今治城の姿は優美というのが相応しい感じです。
中は公園になっていて、藤堂高虎の像が立っています。天守閣は復元天守です。
今回は時間の関係上天守閣観光はパスしましたが、天守閣の最上階からはしまなみ海道た来島海峡が見える、とのことでした。
中は公園になっていて、藤堂高虎の像が立っています。天守閣は復元天守です。
今回は時間の関係上天守閣観光はパスしましたが、天守閣の最上階からはしまなみ海道た来島海峡が見える、とのことでした。
大洲城
JR四国、伊予大洲駅から徒歩20~30分の所にあります。歩くと結構遠く感じます。この城も藤堂高虎絡みの城郭で、文禄5年(1595年)に藤堂高虎が入城したことで近代城郭としての整備が始まったそうです(by wikipedia)。その後、脇坂安治が入城してさらに城郭の整備が進んだとのことですが、この脇坂も関ヶ原の裏切り者としてウォーゲーマーの間ではあまり評判が宜しくないようです。
大洲城は遠景が素晴らしく、肱川との組み合わせが絶妙です。この肱川、西日本豪雨の際に氾濫したそうですね。こわい、こわい。
宇和島城
こちらも藤堂高虎絡みの城郭。四国と藤堂高虎は結構根が深いです。駅から歩いて10分ほどで山門前に到着しますが、そこからが大変。山城だけに数百段の石段を登っていく必要があります。しかし石段を登っていく途中に見える石垣の迫力は山城ならでは。平城の石垣などこの迫力には遠く及びません。
比高76mの石段を上った先に宇和島城の天守閣があります。天守閣自体はこじんまりとしていますが、それでも大き過ぎず小さ過ぎず、丁度良い上品さを持っています。また山頂から見下ろす宇和海の景観は素晴らしく、一見の価値ありと思います。
夜景も良さそうに思えますが、今回は三脚を持参しなかったのがチト残念。