南北に広がる八ヶ岳連峰は、標高3000m近い高山を有する本格的な山岳なので冬場の積雪量は多いです。しかし位置的には太平洋側気候帯に属しているので晴天率が高く、つまり「晴れた日に本格的な雪山登山が楽しめる」という有難い所です。
中でも、今回紹介する北横岳は、ロープウェーで標高を稼げるという利点がある上、登山路の大半が樹林帯の中にあり、かつ登山路の斜度が小さいということで、雪山登山の入門用として最適の要素を備えた山になっています。
そんな北横岳に雪山デビューを目指す私がチャレンジしたのは、2019年1月半ばの晴れた日のことでした。
前夜のうちに近くに宿をとり、当日は茅野駅前発0755のバスを利用しました。レンタカーを利用した方が柔軟性や現場での機動力が確保できるのですが、今回はコスト重視でバス利用です。
バスの中でひと眠りした後、北八ヶ岳ロープウェー駅に着いたのは0840頃でした。ロープウェーの始発が0900なので、それに乗って一気に標高2200mの坪庭に上がります。ロープウェーを降りて外に出ると、まずはその景観に感動。青空と雪を被った白い木々のコラボレーションが素晴らしいです。
バスの中でひと眠りした後、北八ヶ岳ロープウェー駅に着いたのは0840頃でした。ロープウェーの始発が0900なので、それに乗って一気に標高2200mの坪庭に上がります。ロープウェーを降りて外に出ると、まずはその景観に感動。青空と雪を被った白い木々のコラボレーションが素晴らしいです。
雪道歩きになるので、早速軽アイゼンを装着。ちなみに今回の装備は、6本爪アイゼンとストックのみ。ピッケルは持参していません。入門コースなので大丈夫かなと思っていますが、ヤバかったら無理せず引き上げる腹積もりです。雪山登山は夏山に比べてリスクが高いので、兎に角「ヤバいと思ったら引き上げる」の鉄則で行動しようと思います。
アイゼンの装着に手間取り((;^_^A、漸く準備完了でさあスタート。まずは坪庭を歩きます。坪庭の景観も素晴らしいの一言。樹氷と青空、さらに遠景のコラボが素晴らしい。何度も立ち止まって写真を撮りまくりました。
途中で北横岳に向かう分岐があるので、そこから左に折れて北横岳に向かいます。
ほどなく道は登山道となり、樹林帯の中に入っていきます。緩やかな登りが続いて徐々に高度を上げていき、右手に坪庭がだんだん小さくなっていきます。その間にも雪を被った木々が青空に映えて美しい。
1時間ほどで北横岳ヒュッテに到着。通年営業している山小屋で、予約すれば真冬でも宿泊可能です。
ここからはやや登りが急になりますが、どうこういうほどのこともなく、10~15分ほどで北横岳山頂に着きました。さすがに山頂は遮る木々がないので吹き曝しであり、冬の強い風が吹いていました。しかし山頂から見る景観は素晴しく、すぐ近くに北八ヶ岳の主峰である蓼科山が見え、その向こうには北アルプスの山々も見えています。北横岳の山頂は南峰、北峰の2つのピークがあるので、両方往復しました。
山頂でゆっくりしたかったのですが、風が強いので早々に退散。下山の途につきます。下り始めて最初の斜面が結構斜度がきつく、軽アイゼンで降りるのは少し難儀しました。真っすぐ降りると怖いので、足を少し斜めにして降りていきました。それも最初だけで、しばらく歩くと斜度が緩やかになるので、そこからは普通に降りて行けます。
北横岳ヒュッテに到着した後、少し道を逸れて七子池という池塘を見に来ました。池塘と言っても冬場は雪を被ったただの平原に過ぎないのですが・・・。
北横岳ヒュッテに到着した後、少し道を逸れて七子池という池塘を見に来ました。池塘と言っても冬場は雪を被ったただの平原に過ぎないのですが・・・。
北横岳ヒュッテから先は斜度が緩やかになるので、軽アイゼンでも問題なく下山できました。その間にも眼下に見える坪庭等を写真に収めます。
坪庭には1130頃に戻って来ました。名残惜しいので坪庭を回ってさらに写真撮影します。
ロープウェー駅前で軽く食事をし、1220発のロープウェーで下山しました。ロープウェーから見る山々の景観もまた素晴らしかったです。
今回の感想ですが、少なくとも今回の地形や天候の範囲内では軽アイゼンとストックの組み合わせで特に危険はないと思います。ただしウェアリング等では反省点もあり、その点は次回の山行に生かしたいと思います。
いずれにしても北八ヶ岳は関東地区からのアプローチも良く、その気になれば日帰り往復も可能。天気が良ければ素晴らしい景観を堪能できるので、私としても是非再訪したいと思います。