入笠山は南アルプスの前衛に位置する標高約2000mの山である。山の中腹部には高山植物で有名な入笠湿原があり、特に6月はスズランが咲き乱れることで有名である。また冬場は山腹にスキー場があり、多くの観光客で賑わう。
そんな入笠山に3月初旬に訪れた。まだ雪が残っている時期である。
自宅から18切符利用による移動であったため、富士見駅に着いたのは0910であった。スキー場の無料バスを使う手もあったが、時間が勿体ないので(次のバスは1000発)タクシーを利用。駅からのタクシー代は1500円であった。
スキー場でスノーシューをレンタルする予定であったが、案内所で聞くところ、スノーシューは不要とのこと。軽アイゼンは持参していたので、荷物をロッカーに預けて出発する。
麓から標高約1700mのゴンドラ山頂駅まではゴンドラで快適に移動。そこからは入笠湿原まで徒歩約10分で到着する。なんという手軽さ。
入笠湿原からは少し登山っぽくなるが、雪原を軽アイゼンで歩くのは気持ちが良い。天気が良く、暖かかったので、フェースマスク(映画等で銀行強盗が使っているアレです)もグローブも不要である。
所要時間1時間強で入笠山山頂に到着した。山頂からは麓の景色はもちろん、八ヶ岳連峰の山々や南アルプスの主脈の山々が良く見えた。
帰りはハイペースで下山。雪道は下りこそ楽しい。30分ほどでゴンドラ駅に着いたので、下りはガラガラのゴンドラに乗り、麓に降りた。
今回の登山は天候に恵まれ、コース的な難易度も低かったので、冬山とはいえ特に危険個所はなかった。前回訪れた北横岳に比べると景観的な面白さはあまりなかったが、その分安心して登山が出来たと思う。