
Task Forceが終わった後、余った時間を利用してCMJのIron Bottom Sound 3(以下、IBS3)をプレイしました。このIBS3は、元々米国クォーターデッキ社から発売されて日本でもHobby Japan社がライセンス生産していたIron Bottom Sound(以下、IBS)の改良版で、基本的なシステムはIBSを踏襲しています。IBS3のIBSとの主な違いは、IBSで用意されていた仮想シナリオがすべて差し替えられ、IBSにはなかったいくつかのヒストリカルシナリオが追加されていること。いくつかのデータが変更になったこと。魚雷発射が移動中にも実施可能になったこと。砲撃射界が狭くなったこと等です。
クラ湾夜戦
1943年7月6日未明、ソロモン諸島中部コロンバンガラ島東部クラ湾で日米の水上部隊が激突した。世にいうクラ湾夜戦である。この戦いで日本海軍はまたもや夜戦の腕の冴えを見せて米大型軽巡「ヘレナ」を魚雷攻撃で撃沈した。一方の米軍は艦砲射撃で新鋭大型駆逐艦「新月」を撃沈した。海戦自体は日本軍の勝利に終わったが、日本艦隊は旗艦が撃沈され、熟達の水雷戦隊司令部が全滅した。とまあこんな感じのクラ湾夜戦です。ダイス判定で下名は米軍を担当しました。
この戦い、米軍の主力は大型軽巡洋艦です。「ホノルル」「ヘレナ」「セントルイス」の3隻で、いずれも15.2cm砲15門で武装しています。主砲の口径こそ重巡よりも小さいですが、船体の大きさ、装甲防御力は重巡に匹敵または凌駕し、特に15.2cm15門の斉射火力は夜戦において「重巡の2倍の価値がある」と言われていました。IBS3のデータを見ても、米重巡の主砲火力が22なのに対し、「ホノルル」らの主砲火力は32とほぼ1.5倍。駆逐艦のような非装甲艦に対する掃射火力では重巡を明らかに凌駕します。他に護衛の駆逐艦が計4隻。いずれも新鋭のフレッチャー級駆逐艦です。いずれもレーダー装備です。
この戦い、米軍の主力は大型軽巡洋艦です。「ホノルル」「ヘレナ」「セントルイス」の3隻で、いずれも15.2cm砲15門で武装しています。主砲の口径こそ重巡よりも小さいですが、船体の大きさ、装甲防御力は重巡に匹敵または凌駕し、特に15.2cm15門の斉射火力は夜戦において「重巡の2倍の価値がある」と言われていました。IBS3のデータを見ても、米重巡の主砲火力が22なのに対し、「ホノルル」らの主砲火力は32とほぼ1.5倍。駆逐艦のような非装甲艦に対する掃射火力では重巡を明らかに凌駕します。他に護衛の駆逐艦が計4隻。いずれも新鋭のフレッチャー級駆逐艦です。いずれもレーダー装備です。
日本軍は駆逐艦7隻。そのうち1隻は新鋭の秋月型防空駆逐艦「新月」。2隻が陽炎型の「谷風」「涼風」、2隻が特型の「天霧」「夕霧」、そして残り2隻がゲーム上は輸送駆逐艦に区分されている睦月型の「長月」「皐月」。
我々は砲力の優位とレーダーを生かして日本駆逐艦に対する中距離射撃を指向します。すなわち10Hex(6000ヤード)以上の距離を保持しつつレーダーで捉えた日本駆逐艦を大型軽巡の主砲で始末する予定。優先目標は「谷風」「涼風」の2隻。酸素魚雷8本を2斉射分搭載している日本海軍自慢の新鋭駆逐艦。まずはこれを無力化したいところ。次は「天霧」「夕霧」の特型と新鋭の「新月」。輸送駆逐艦は最後に回します。後は日本軍に魚雷を撃たせないように機動し、変針を繰り返して魚雷発射諸元を得らえないようにします。IBS3では有難いことに何度変針しても砲の命中率は変わらない上、艦隊指揮ルールがないのでかなり複雑な運動でも気軽に実施できます。まあそのことがIBSシリーズの魚雷を「役立たず」にしている一因でもあるのですが・・・。
戦闘はほぼこちらの予定通り推移しました。一斉回頭を繰り返しつつ日本駆逐艦との距離を離隔しながらレーダー射撃で日本駆逐艦を狙い撃ち。日本駆逐艦は距離を詰めるべく艦首を米艦隊に向けますが、そうすると今度は恐怖の縦射が駆逐艦を串刺し。IBS3ではIBSと同様縦射の効果が極めて高いのですが、IBS3ではIBSに比べて縦射可能な範囲が広くなったので縦射はより恐ろしさを増しました。5Turn(全体の半分ぐらい)までプレイしましたが、日本駆逐艦1~2隻がお陀仏になり、日本側としても局面打開の可能性がなくなったと認めてゲーム終了としました。ちょっとセコク戦い過ぎたかもしれませんが、メリルやエインスワースが望んだ形の夜戦を盤上で再現できたので、まあ満足です。

セントジョージ岬沖海戦
さらに時間があったので別のシナリオを選択しました。選んだのはシナリオ5.「セント・ジョージ岬沖海戦」。1943年11月25日夜半における日米の駆逐艦同士の戦いを描いたシナリオです。史実では米駆逐艦が大勝を博し、自らは無傷で日本駆逐艦3隻を撃沈しました。ちなみにこの時米駆逐艦を指揮したのはアーレイ・バーグ大佐で、彼は後に海軍大将に昇進し、海軍作戦部長を6年間勤めました。今回は私が日本軍を担当します。有難いことに米軍の奇襲を表現するような陰謀ルールは殆どなし。これなら思い切って戦えるぞ。日本軍の内訳は、最有力の夕雲型駆逐艦「大波」「巻波」、特型の「天霧」「夕霧」、そしてゲームでは輸送駆逐艦とされている睦月型の「卯月」です。後半3隻は増援部隊で登場するので、戦いの帰趨は「大波」「巻波」の奮戦にかかっています。
米駆逐艦5隻は3隻と2隻の2グループに分かれました。3隻のグループが「大波」「巻波」に迫ってきますが、これはチャンス。5対2なら勝ち目がありませんが、3対2なら艦隊運動の妙で勝ち目があります。おそらく魚雷攻撃を警戒しての艦隊分離だと思われますが、この決断は日本軍に幸いしました。うまく頭を取った「大波」「巻波」は猛烈な砲火を米駆逐艦に浴びせます。距離6~7ヘクス(3600~4200ヤード)に迫ってから魚雷計16本を発射しますが、これは米駆逐艦の回避運動に阻まれノーヒット。米駆逐艦も後続部隊の「天霧」に向けて中速モードで魚雷を発射したようですが(今回魚雷は隠密発射ルールを採用しました)、「天霧」の右60度転舵によって「天霧」の側方600ヤードを青白い航跡を残して走り去りました。日米の駆逐艦同士の撃ち合いは「巻波」「夕霧」にかなりの損害を与えますが、日本駆逐艦の砲撃は縦射の効果もあって遥かに有効でした。敵2番艦「ダイソン」は多数の命中弾を受けて火災発生。やがて艦首から突っ込むように沈んでいきました。
この時点でゲーム終了。まだまだ予断は許さない状況と言えそうです。

感想
よく言われていますが、やはり魚雷が当たりにくいです。もともと命中率が低い(2D6で11以上が必要)上、魚雷と艦船の航跡が交差しないと命中判定にすら持ち込めない。これがまたムツカシイ。しかも(本文中にも書きましたが)艦船側はどれだけ激しく転舵しても全くペナルティなし(転舵したら砲撃できないとか命中率がガタ落ちとかいうルールがあっても良いような・・・)。従って実際の海戦では考えられないようなアクロバティックな艦隊運動可能です。さらに基本ルールの場合、魚雷マーカーが盤上に置かれるので、さらに当たりにくくなる(今回は魚雷隠密移動を採用しました)。魚雷網で相手を包み込むように発射する等の技も使える可能性も無きにしも非ずですが、そこまで熟達するのは至難です。とはいえ、艦対艦のドッグファイトはそれなりに楽しく、魚雷が当たりにくいと言われているだけに「当てられたら恥」というプレッシャーもあって面白い。IBS3はやはり面白い海戦ゲームでした。


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