以前に Red Storm - Baltic Approaches(以下、本作)のシナリオプレイを紹介した 。今回はその続き。シナリオ3「Clean Sweep」を紹介する。
このシナリオは、開戦初日の夕刻。バルト海へ機雷敷設任務に出動したデンマーク海軍に対し、WP側攻撃機が攻撃を加えるというものだ。WP側はできるだけ多数のデンマーク側揚陸艦の撃破を目指す。
登場兵力は、WP側が攻撃機16機、護衛戦闘機24機、SEAD機8機、偵察・哨戒機4機の計52機。そして海上部隊として対艦ミサイルを装備したオーサ型ミサイル艇2隻が登場する。
対するNATOは、デンマーク空軍のF-16 6機と、フリゲート艦3隻、機雷敷設艦8隻、さらに地対空ミサイル部隊が登場する。
0Turn
このシナリオではNATO側の兵力は上記の通り固定されている。一方のWP側は大まかな編制は決まっているが、登場機種はランダム判定になる。判定の結果、護衛戦闘機はポーランド空軍のMiG-21bisとソ連空軍のMiG-23MLDが各12機、攻撃編隊はソ連空軍で、SEAD機はSu-24M、攻撃機はMiG-27Kとなった。Su-24MはKh-25MP(AS-10 Keren)対レーダーミサイル各2発を装備し、MiG-27KはEOGM(光学誘導ミサイル)を装備した。1Turn
デンマーク空軍のF-16は、超低空に潜んで敵の探知を避けている。WP側は制空戦闘機24機を超低空飛行で先行させ、NATO側の戦闘機を狩り出そうとする。2Turn
WP側戦闘機がNATOの防空ミサイル(Hawk-C)の射程圏内に入ってきた。SAMのレーダーがWP戦闘機を捉える。3Turn
デンマークの首都コペンハーゲンを含むジーランド島(Zealand)。その南岸に展開するHawk地対空ミサイルが、接近するWP側戦闘機に対して複数のミサイルを発射した。しかしミサイルは目標を大きく逸れていく。ミサイル攻撃を受けたのはポーランド空軍のMiG-21bisの編隊。一旦は威力圏外に逃れるべく、針路を南に変じる。4Turn
NATO側の戦闘艦艇もレーダーをOnにしてWP側戦闘機を追う。数発のRIM-7Mシースパローミサイルが発射されたが、これは目標に命中しなかった。先に反転したポーランド空軍のMiG-21の編隊が再び機首を翻してジーランド島に近づいていく。その間、マップ東端からは爆装したWP側攻撃編隊が続々と進入してきていた。5Turn
Hawkミサイルが再び発射され、今度はMiGを捉えた。1機のポーランド空軍MiG-21bisがHawkミサイルの至近弾を受けて炎上。墜落していく。この戦いでの最初の撃墜戦果になる。パイロットは脱出に失敗。機と運命を共にした。8Turn
WP側戦闘機隊がNATO艦隊の対空砲火を避けるために高高度に上昇する。そしてジーランド島に近づく。ドッグファイトが始まるのか・・・?9Turn
WP側戦闘機2個編隊がジーランド島南端付近を飛行中のデンマーク空軍F-16編隊に対して強引に空戦を仕掛けた。しかし事前に目標の位置を把握していなかったため(Undetected状態)交戦に失敗。しかも低空に降下したことでジーランド島に展開するNATO軍自走対空砲の待ち伏せ攻撃を受けてしまう。ポーランド空軍のMiG-21bisはMANPADS(携帯式地対空ミサイルシステム)の直撃を受けて1機が撃墜。ソ連空軍のMiG-23MLDの小隊はレーダー照準の対空射撃を浴びて2機が被弾してしまう。その結果、ポーランド空軍、ソ連空軍の制空戦闘機各1個小隊が戦闘力を失って後退。WP側戦闘機戦力の1/3が一気に戦闘不能となる。一方、WP側攻撃隊はNATO艦隊に近づきつつあった。攻撃隊の先頭を飛行するTu-22M2海上偵察機は、搭載レーダーで艦隊前方に展開するデンマーク海軍のフリゲート艦Peder Skramを距離18海里で識別した。
10Turn
NATO側の増援編隊が登場してきた西ドイツ空軍のF-4Fファントムだ。残念ながら一番「外れ」だが(ファントム以外ならF-16Aだった)、まあNATOにとっては来ないよりは良い。ポーランド空軍のMiG-21bisが、距離10海里からデンマーク空軍のF-16A 2機編隊に対して攻撃を仕掛けようと降下を開始した。そこを狙っていたデンマーク海軍のフリゲート艦かRIM-7Mシースパロー艦対空ミサイルを発射。ミサイルはMiG-21の至近距離を通過して危うくMiGは回避した。しかしこの回避によってMiG-21は空対空戦闘を仕掛けるチャンスを逸した。
先にデンマークフリゲート艦を捕捉したTu-22RD海上偵察機は、その後方にNATO艦隊の本命とも言うべき機雷敷設艦隊をレーダーで捕捉した。その情報は付近を航行中のオーサ級ミサイル艇に伝えられた。2隻のオーサ級は伝説的P-15U艦対艦ミサイル(SS-N-2スティックス)計8発をNATOの主力艦隊に目掛けて発射する。
11Turn
WP側の指揮混乱が発生し、このTurnにWP戦闘機は攻撃を仕掛けることができなくなった。この隙を突いてデンマーク空軍のF-16がソ連側攻撃本隊に襲いかかった。編隊の先頭を飛行するTu-22M2海上偵察機を捕捉したF-16はドッグファイトでこれを撃墜。しかしF-16の側もミサイルと機関砲弾を撃ち尽くし、戦闘能力を失う。12Turn
別のF-16がソ連側攻撃隊に殴り込みをかける。MiG-27の1個編隊を目標とし、2機撃墜、1機撃破の戦果を挙げた。そのMiG編隊はミサイルを投棄して離脱を図る。残ったMiG編隊は、次々と短距離ミサイルを発射し、NATO艦隊を攻撃する。12機のMiGが放ったミサイル攻撃により、Lindormen級小型敷設艦1隻が沈没。Falster級中型敷設艦1隻が中破、フリゲート艦Pader Skramが小破した。
つづく
コメント
コメント一覧 (2)
もりつち
がしました