Arctic Convoys 1942: The Luftwaffe cuts Russia's lifeline
Mark Lardas Osprey
タイトル通りムルマンスクに向かう援ソ船団とそれと戦うドイツ空軍との戦いをキャンペーンレベルで描いた作品である。1942年にソ連に向かった輸送船団は1942年3月のPQ12から、同年9月のPQ18まで計7個。初期の作戦ではドイツ軍による妨害が殆どなかったが、PQ13では5隻が沈められたのを初め、「大虐殺」として有名なPQ17では38隻中28隻が沈没、最後となったPQ18でも44隻中13隻を失っている。これらの損害を上げて本書では、PQ船団を「失敗」と評している。
本書は他のOsprey作品と同じく、1942年のPQ/QP船団を巡る戦いをコンパクトに要領よくまとめた良作である。ボリュームはそれほど多くはないが、数値的な部分もしっかり押さえてあり、さらに参考文献もしっかり紹介されているのでコスパは悪くない。PQ/QP船団に興味がある向きには一読をお奨めしたい作品だ。
お奨め度★★★★
Arctic Convoys 1942: The Luftwaffe cuts Russia's lifeline (Air Campaign Book 32) (English Edition)
リンク
コメント