
最近嵌っているRed Storm - Baltic Aooroaches(以下、本作)。前回の シナリオ7「Very Low and Very Fast」 に続き、今回は少し遡ってシナリオ4「Kinfe Fight」をプレイしてみた。
このシナリオは、フェーマルン・ベルト海峡(ドイツ~デンマーク間の狭水域)でNATOとWPの水上艦同士が戦いを繰り広げ、それを援護するため両陣営の航空部隊が飛来した、という設定である。このシナリオでは、戦闘機やSEAD機等は一切登場せず、対艦攻撃機と偵察機のみが登場する。そしてこのシナリオでは空中戦は一切起こらない。
今回はVASSALで対戦。私はNATOを担当する。
1Turn
このシナリオは、NATOとWPの水上部隊同士が交戦している状況で始まる。両軍のヘリコプターが飛び回り、水平線の向こうに潜む敵艦隊を探り出す。索敵戦で先手を取ったのはWP側で、NATO側ミサイル艇の位置を捕捉したWP側ミサイル艇が、P-15M Termit(SS-N-2C Styx)2発を発射した。2Turn
2発の対艦ミサイルはオランダ海軍のWillemoes級ミサイル艇に向かっていく。ミサイルの接近を探知したオランダ艇は対空火器で迎え撃ち、1発を着弾前に破壊した。しかし残り1発が見事に命中。強力なHarpoon対艦ミサイル4発を抱えた有力なオランダ艇は、対艦ミサイルを抱えたまま海底に没した。3Turn
ようやくNATO側のヘリコプターもWP側の水上部隊を捕捉した。直ちに西ドイツ海軍のGepard級ミサイル艇が4発のExocet対艦ミサイル4発を発射する。しかしそのGepard級にも、WP側の対艦ミサイルが迫ってきた。4Turn
Gepard級ミサイル艇に接近する対艦ミサイルは2発。これをSAMと対空火器で迎え撃ったが、ミサイルは1発も落とせない。2発のミサイルを受けたGepard級ミサイル艇は轟沈の憂き目を見る。
5Turn
デンマークのロラン島に配置されていたHawk地対空ミサイルは、NATO艦隊に迫るWP側対艦ミサイルに照準を定めていた。さあ発射。といった所でWPの弾道ミサイルがHawk部隊に降り注ぐ。Hawk部隊は大損害を受けて対空戦闘の実施が不可能になってしまう。(ランダムイベントでSEAD任務が出てしまった)。NATO艦隊を守る防空の傘が一瞬にして機能停止した。しかしNATO側も一矢報いた。Gepard級ミサイル艇が沈没する前に放ったExocetミサイル4発がOsa型ミサイル艇を攻撃。SAMの迎撃で1発のExocetが撃ち落とされたが、残り3発のExocetミサイルは、OSa型ミサイルボートに直撃。僅か200t弱の船体を文字通り粉々に粉砕した。
7Turn
別のNATOミサイル艇が発射したExocetミサイル4発が、Nanuchka型のミサイル艇に接近してきた。Nanuchka型はOsa型よりも大型のミサイル艇で、対空防御にも優れていた。1発のExocetがSAMによる迎撃を受けて撃墜され、もう1発はCIWSによって撃墜されたが、残り2発がNanuchka型ミサイル艇に命中した。ミサイル艇は戦闘力を失い、数時間後に沈没することになる。8Turn
激しいミサイル戦が続いていたが、お互いに対艦ミサイルを撃ち尽くしつつあった。最後のWP側対艦ミサイルがNATO艦隊の旗艦ともいうべき最大艦であるKeln級ミサイル・フリゲート艦に対艦ミサイルが飛来した。NATO側は対空射撃で1発の対艦ミサイルを撃墜したが、残り1発がKeln級に命中。同艦は大損害を被ったが、辛くも戦闘力を維持した。ここまでの艦対艦ミサイル戦でNATO側はミサイル艇2隻を失い、フリゲート艦1隻が中破。WP側はミサイル艇2隻を失った。
9-11Turn
両軍の攻撃隊が盤内に進入する。NATO側はコルモラン対艦ミサイル各2発を搭載したトーネード攻撃機。WP側はEOGM(電子光学誘導ミサイル)1発を搭載したMiG-27Kフロッガー16機である。なお、フロッガーのうち1個小隊(4機)には、EOGMではなくARM(対レーダーミサイル)を搭載していたらしい。12Turn
まず艦隊上空に進入してきたのは、WP側の攻撃隊である。対空ミサイルを持たないNATO艦隊は、MiG-27のスタンドオフ攻撃に成す術もない。EOGM1発の命中を食らったKeln級駆逐艦は大破炎上。数時間後に沈没。さらに掃海艇2隻もミサイルの直撃を受けて沈没する。13Turn
WP側の攻撃はなおも続く。西ドイツ海軍の旧式コルベット艦Thetis級にMiG-27の発射したEOGMが2発命中。大破炎上(後沈没)。最後に残ったTiger級ミサイル艇にもEOGM3発が命中。こちは轟沈する。これでNATO艦隊は文字通り全滅。フリゲート艦2隻、ミサイル艇3隻、掃海艇2隻が失われた。しかしNATO側の攻撃隊もようやく攻撃圏内に到達した。コルモラン対艦ミサイル5発が発射された。3発がTarantul型ミサイル艇に向かう。1発がCIWSによって撃墜されたが、残り2発が命中。ミサイル艇は轟沈する。他の2発は掃海艇に向かう。1発ずつが掃海艇2隻に命中。両方とも沈没する。
14Turn
さらに3発のコルモランミサイルがソ連フリゲート艦2隻に向かう。2発がソ連フリゲート艦に命中。1発ずつ命中を受けたフリゲート艦は、小型のParachim型は沈没したものの、比較的大型のKoni型警備艦はミサイルの命中に耐えた。15-18Turn
その後NATO側は対艦ミサイルを発射。WP側艦隊を一掃した。WP側の損害は、フリゲート艦2隻、ミサイル艇3隻、掃海艇3隻の計8隻。隻数ではNATOよりも1隻多い。航空機の損害は、両陣営とも被撃墜はなし。NATOのヘリ1隊(2機)が機械的トラブルで緊急帰還。WP側はMi-14PL 1機が対空砲火を受けて大破した。VPはNATO側が39VP、WP側は35VP。差が4VPなので引き分けである。
感想
このシナリオは対艦攻撃の練習用であり、勝敗を争うタイプのものではないと思う。が、毎回思うのだが、航空機による対艦攻撃が「当たり過ぎ」のようにも思う。SAMや戦闘機による妨害があれば、少しは抵抗できそうなのだが、なかなか難しい所。まあ実際もそんなものかも知れないが・・・。











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