RedStorm_BA


最近嵌っているRed Storm - Baltic Aooroaches(以下、本作)である。
今度は米空母艦載機が登場するシナリオをプレイしてみる。シナリオ23「Danger Zone」だ。スウェーデンに侵攻したソ連軍。そこに補給物資を運ぶソ連軍輸送船団に対して米空母航空団が攻撃を仕掛けるシナリオだ。ここに来ていよいよ本命、米空母機動部隊が登場することになる。「Danger Zone」というタイトルも、米空母の活躍を予感させるものになっている。
今回、私はソ連軍を担当し、無敵の米空母部隊を迎え撃つ。

SetUp

PO_MiG21_Andersソ連軍の兵力は防空任務を担当する艦隊が3個、上陸船団が4個。そして戦闘機が2個編隊8機である。艦隊の編制は、広域防空艦が3隻、近接防空艦が7隻、輸送船が16隻である。ちなみに戦闘機の種類はランダムに決定するのだが、今回は出目に恵まれずにポーランド空軍のMiG-21bisとMiG-23MF。あーあ、せめてMiG-29ぐらいは欲しかったなぁ・・・

対するNATO軍は、米空母艦載機が戦爆連合31機とさらにスウェーデンの戦闘機が6機である。しかも戦闘機は、世界最強のF-14Aトムキャット。

「こりゃ、あかんわ」

思わず投げ出したくなる所だが、ここは我慢。こちらのボロ戦闘機での戦果はまず望めないので、戦闘機を囮にしてトムキャットをSAMの威力圏内に引き寄せて、トムキャットをSAMで食ってやるぜ。とはいえ、米軍機は電子装備が強力なので、なかなかSAMで撃ち落とすのも難しいのだが・・・。

さてさて、どうなることやら・・・。

準備

まず天候決定である。我々にとって望ましいのは悪天候だ。海が荒れれば対艦ミサイルの命中率が低下するし、雲が広がればSAMの脅威が高まる。悪天候は今でも航空兵力の大敵なのだ。
しかし結果は「晴天」。困ったものだ。レーガン(当時の米国大統領:ロナルド・レーガン氏)日和である。

1-6Turn

WP_AF_Uマップ北端からNATO攻撃機が続々と進入してくる。戦爆連合31機の大編隊だ。彼らはデンマークのコペンハーゲン上空を通過して南下する。彼らを迎え撃つWP側迎撃戦闘機は、迎撃に向かう素振りを見せたと思うと、急に機首を翻してケツを向けた。機首を敵に向けると、それこそ狙い済ませたようにF-14Aトムキャットが自慢のフェニックスミサイルを撃ってくる。それを避けるためにケツを向けて、BVRミサイルによる攻撃を困難にしようというのがWP側戦闘機の作戦だ。
一方ジーランド島南部には既にソ連軍が上陸を済ませていた。コペンハーゲン南部には地対空ミサイルを装備する機械化歩兵部隊が展開していたが、彼らは「ケツをまくって」逃げるWP戦闘機を追いかける米軍機の接近を密かに待ち構えていたのだ。

Turn05a


7Turn

ZZ_SpotJammingG米艦載機部隊がソ連機械化歩兵部隊上空を通過する。その時、突如ソ連軍地対空ミサイルが活動を開始。SA-8短距離ミサイルが上空を飛行する米編隊に向けて発射された。いきなりミサイル攻撃を受けた米編隊は一時混乱に陥ったが、編隊を護衛していたEA-6Bプラウラーが強力なスポット・ジャミングを展開。SA-8の追跡レーダーを妨害する。そしてSEAD任務のA-6Eイントルーダーがシュライク対レーダーミサイルを発射してSA-8の活動を封殺する。

Turn07a


8Turn

ZZ_AntiRadar米艦載機はジーランド島を抜けてバルト海上空に進出。スウェーデンに向かっているソ連船団に対する攻撃態勢に入る。その前方を飛行するF-14Aトムキャットは、高度を下げて、低空に潜むWP戦闘機を狙う。

その刹那・・・、

ジーランド島南部上空を飛行していたF-14Aの1機は、突如数発のMAMPAD(携行式地対空ミサイル)の攻撃を受けた。フレア弾を発射しながら回避するトムキャットだが、1発のミサイルが命中。炎に包まれて落ちていく。2名のパイロットは緊急脱出して一命をとりとめたが、1名はソ連側の捕虜になってしまう。

Turn08a


9Turn

RU_MiG23_Budarinソ連側に嬉しい増援部隊が登場する。MiG-23MLDフロッガーK 2機だ。必ずしも最新鋭機ではないが、戦闘機兵力の少ない我々にとっては有難い。
その頃、バルト海を進撃する米艦載機に対して、ソ連艦隊がレーダーを作動して迎撃態勢に入る。

Turn10a

10-11Turn

RU_SA12_Aバルト海に浮かぶリューゲン島に展開するSA-12長射程地対空ミサイル部隊が、米艦載機群と交戦を開始した。約100kmの距離から発射されたSAMがF-14AやEA-6Bを攻撃するが、惜しくも外れる。

12Turn

US_S3_Marlin米攻撃隊の先頭を飛行するS-3Bヴァイキングが、ソ連艦隊の距離20海里以内に接近し、レーダーで目標の識別を試みる。しかしなかなかソ連艦隊を識別できない。
ここで本作の対艦攻撃ルールを説明すると、対艦攻撃を実施するためには目標となる艦隊を「識別」する必要がある。識別には「目視識別」と「レーダー識別」の2種類があり、前者は目標から4Hex以内、後者でも目標から8Hex以内に近づく必要がある。射程距離20Hex以上を誇るハープーンミサイルであっても、何らかの形で目標に近づき、目標を識別する航空機の存在が必要となるのだ。

その間、攻撃隊に随伴してジャミングを行っていたEA-6Bプラウラーに対して、数発のSA-12長距離SAMが発射された。プラウラーの放つ強力な妨害電波を逆探知して目標に突進していくミサイルのうち、1発がプラウラーの至近距離で爆発した。プラウラーは大破して帰路につくが、帰還途中で力尽きてバルト海に墜落した。

Turn12a


13Turn

US_A6_Knightヴァイキング機がソ連艦隊の一部をレーダーで捕捉した。後方から近づいて来た6機のA-6Eイントルーダーは、計12発のAGM-84ハープーン対艦ミサイルを発射する。3つのグループに分かれたハープーンは、ソ連艦隊に向けて600ktで海面すれすれを突進する。

Turn13a


つづく

A6


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