なぜ、システム開発は必ずモメるのか
細川善洋 日本実業出版社
IT事業に携わる者にとってシステム開発での「揉め事」は日常茶飯事。というよりもシステム開発に関わる問題の大半は「揉め事」対応といっても過言ではない。「揉め事」と言っても発注側/顧客と受注側で白黒がハッキリしているケースは稀で(そもそも白黒ハッキリしているケースは「揉め事」とは言わない)、両者それぞれ言い分がある場合が殆どである。本書ではIT現場によくある「揉め事」と実際の裁判所での判例を紹介しつつ、「揉め事」のパターンや「揉め事」を回避するコツやノウハウ等を分かりやすく開発している。ストーリー仕立てになっていて、やや冗長な記述が気になるが、逆に読みやすい読み物に仕上がっている点は評価したい。
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