もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2006年12月

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どーもです。
しばらくブログの書き込みやコメントが止まってしまいましたが、「年内PFB2006完成」に向けて最後の追い込みに入っています。
データ入力は一応完了しました。
あとはエラーチェック、外野の優先守備位置、4番打者指定、負傷xx、出場制限等、手作業でしなければならない作業が残っています。
なんとか年内に完成させたいのですが・・・・。

ではでは

P.S. 2006年の負傷や出場制限情報について、何かお持ちであればご一報下さい。データ作成の参考にさせていただきます。

「ソロモン夜襲戦」登場艦艇紹介

今回は「ソロモン夜襲戦」に登場する艦艇について紹介したいと思います。実際の性能や戦歴は他の史料等を見ればわかる話なので、ここでは主として「ソロモン夜襲戦」におけるこれらの艦(フネ)の扱いについて書いていきたいと思います。

 (注)「ソロモン夜襲戦」とは、自作の水上戦ボードゲームです。詳しくはこちらをご覧下さい



オランダ駆逐艦概説

オランダ海軍といえば我が国では余り馴染みがありません。しかし太平洋戦争のある時期、オランダ海軍は日本艦隊と激しい戦いを繰り広げました。そして兵力に劣る彼らは、勇敢に戦いながらも遂に力尽き、その姿をある者は海底へ、またある者はドックで朽ち果てていきました。「ソロモン夜襲戦」にオランダ艦が出てくるシナリオは今の所ありませんが、近いうちに蘭印攻略戦関連のシナリオを作ってみたい所です。

Van Ghent級


(写真)オランダ海軍の駆逐艦"Van Nes"。1942年2月17日、空母「龍驤」搭載機の攻撃によって撃沈された。
https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/1/6/1658e428.jpg


概説

1928~31年にかけて計8隻が就役しました。オランダ海軍の中にあっては比較的新しい駆逐艦といえます。時期的には我が「吹雪」型とほぼ同じです。排水量約1300[t]は英海軍の"E"級とほぼ同じサイズで、日本の「吹雪」よりは一回り小さいです。武装は4.7インチ砲x4、21インチ発射管x6、対空火器若干です。

ゲームでの性能

砲力や耐久力は英海軍の"E"級とほぼ同じ。雷撃力は53cm発射管6門で"E"級よりも少し弱めです。全般的な性能はそれほど優れている訳ではないので、日本駆逐艦と1対1の撃ち合いならば不利なことは否めません。

シナリオでの扱い

本級が登場するシナリオは今の所ありません。スラバヤ沖海戦やバリ島沖海戦のシナリオが作成されれば、これら諸艦が登場してくることになるでしょう。

ABDA艦隊とVan Ghent級駆逐艦

本級は太平洋戦争初期における蘭印方面オランダ艦隊の駆逐艦群の主力を形成していました。そのせいかこれら諸艦は日本軍との関わりが結構深いものがあります。これら諸艦の運命について日本に関係ありそうな話を少し拾ってみましょう。

Van Ghent

1942年2月にABDA艦隊の1艦として出撃したが、不幸にしてチラチャップ付近で座礁事故を起こして放棄された。

Evertsen

バタビヤ沖海戦に参加すべく友軍艦隊を追ったが間に合わず、付近を警戒していた日本駆逐艦「白雲」「叢雲」に発見された。約1時間の交戦によって約10発の命中を受けた同艦は、浅瀬に乗り上げて爆破処分された。

Kortenaer

1942年2月27日のスラバヤ沖海戦に参加し、日本側の長距離雷撃によって撃沈された。ちなみにこの海戦(昼戦)で100本以上の魚雷を発射しながら、命中したのがこの1本だけだったので、我が国では「役に立たない長距離魚雷戦」の代名詞のように扱われている。

Piet Hein

1942年2月20日のバリ島沖海戦に参加した唯一のオランダ駆逐艦。この海戦で日本駆逐艦「朝潮」等の砲雷撃で撃沈された。

Witte de With

"Kortenaer"と共に1942年2月末のスラバヤ沖海戦に参加。その後3月1日にスラバヤ港内で日本機の攻撃を受けて重大な損傷を受けた同艦は、日本軍に捕獲されることを避けるために爆破された。

Banckert

1942年2月下旬における日本機の爆撃により損傷し、スラバヤの浮きドックで修理中の所、日本軍に捕獲されることを避けるためにドックもろとも爆破された。日本軍はその後同艦を復旧させ、哨戒艦106号として再就役させている。

Van Ness

1942年2月17日、撤退する味方兵を乗せた輸送船を護衛中に日本空母「龍驤」艦載機の攻撃を受けた。「龍驤」搭載の97艦攻が爆撃で同艦を撃沈したが、これが真珠湾攻撃以降で日本空母機が敵戦闘艦を撃沈した最初の機会となった。また同艦は日本空母機の攻撃により撃沈された唯一のオランダ駆逐艦となった。

(おわり)

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Middle Earthへ遊びに行きました(承前)

先日、大阪のMiddle Earthへ遊びに行きました。丁度18切符の時期だったので、往路は鈍行を利用して安く移動。お世話になっているワニミさん宅でその晩はゲームを楽しみ、翌日に表題の場所へ遊びに行きました。
本レポートは今回で3回目になります。第1回は「決戦!アバオアクー」(オリジナル)のリプレイを、第2~3回はやはりオリジナルゲームの「ソロモン夜襲戦」のリプレイを紹介しました。今回は最終回。GJ#21の付録ゲーム「義経」を紹介します。



義経(Game Journal#21)

Game Journal最新号に3in1で添付されてきたゲームです。ダイス判定の結果、私が平家、ワニミさんが源氏を担当することになりました。

第1ターン

源氏方は関東周辺の平定を進める一方、南九州の緒方氏を瀬戸内方面の撹乱に出撃させてきました。対する我が平家方は、摂河泉方面の源氏方を制圧する一方、最精鋭の平教経(4-2、武勇値-統率値)を瀬戸内に派遣。緒方何某を壇ノ浦で撃破。瀬戸内海の制海権を取り戻しました。

第2ターン

関東周辺を制圧した源氏方は、徐々に西へ勢力を広げてきました。対する平家方は、摂河泉を中心に防衛ラインを固める一方、平知盛(3-4)が南九州に進出、緒方勢の拠点を一掃して南九州の地歩を固めることに成功しました。また平教経は四国に渡り、伊予に篭る河野通信一派を殲滅。四国一帯は平家の支配する所となりました。

第3ターン

紀伊で源氏の息のかかった僧兵達が騒ぎ始めました。それを制圧すべく我が軍は、摂河泉を中心に兵力を再展開します。

第4ターン

尾張まで進出してきていた源義経(4-3)が突如摂河泉に雪崩れ込んできました。巧みな指揮を見せる義経軍に対し、当初平家は苦戦を強いられますが、平知盛、平重衡(3-3)らの増援を得て辛くも義経軍を撃退しました。この戦いで「臆病者」のレッテルを貼られた平知盛は汚名返上を図るべく南伊勢に進出。同地に進出していた源頼朝(1-6、源氏方総大将)軍と激しい戦いの末これを撃破。源頼朝を捕らえることにも成功し、その首を刎ねました。

結果

平家方の勝利

感想

実はこのゲームは昨晩ワニミさん宅で再三に渡ってプレイしていました。その時も多くの場合私が平家を担当していたのですが、大抵はゲーム途中で平宗盛(1-6、平家方総大将)が源氏勢に討ち取られ、ゲームエンドまで行きませんでした。今回は今までの反省に立ち、東部防衛ラインからの速やかなる撤退と平宗盛の四国への避難(地続きの中国地方だと義経の奇襲が怖い)、そして四国、九州の源氏方豪族の速やかなる排除を心がけました。結果的にはそれらの作戦が成功した形になったのですが、最終ターンまでプレイできたかったことについては一抹の寂しさを覚えます。平家方に寝返った木曽義仲の活躍や藤原秀衡による鎌倉乱入なんかもゲーム上で確かめてみたいですね。
ゲームとしてはなかなか面白いです。「太平記」システムのようなトリッキーさが少なく、かといって読み合いの要素も適度に混ざっているのが良いですね。面白いのが後白河法皇関係のカード。これは後白河法皇を味方に付けている側が使えるのですが、後白河法皇の支配状況がゲーム途中でコロコロと入れ替わるので性質が悪い。例えばターン開始時に後白河法皇が平家に味方していたために平家プレイヤーは法皇関連のカードをデッキに組んだ所、いざそのカードがプレイされる時に法皇が源氏に味方していたためそのカードは源氏プレイヤーが使うことになってしまうとか。特に「追討令」カードはかなり強力なので使い所が悩ましいです。
プレイ時間も1時間弱と手頃で、ルールも簡単なので、時間が余ったときなどにプレイするには丁度良いゲームではないでしょうか。

アメリカ揚陸艦史--世界の艦船1月号増刊 海人社


くわしくはこちら

いやー、凄い本が出ましたねえ。
遂に「アメリカ揚陸艦史」ですか・・・。

昨年の丁度今頃「アメリカ護衛艦史」が出たときに、

などと書いてしまいましたが(笑)、こっちはその↑を行くマイナーテーマではないかな、と思ったりします。

「戦車揚陸艦「LST-1」級」 まあいいでしょう。
「中型揚陸艦「LSM-1」級」 ふーん、なるほどね。
「ドック型揚陸艦「アシュランド」級」 結構かっちょ良い。
「初期の雑多な攻撃貨物輸送艦」 手抜きッぽい書き方。
「攻撃貨物輸送艦「アンドロメダ」級」 宇宙戦艦みたい。そもそも攻撃貨物輸送艦って何?。普通の輸送船と何が違うの?。
・・・・・・
とまあ、こんな感じで米海軍が大戦中に整備した揚陸用艦艇の数々が「これでもか、これでもか」とばかりに紹介されています。
我が国にとっても関わりの大きいはずのこれらの揚陸用艦艇ですが、今まではマイナーな域に甘んじていました。本書の登場で少しは「メジャーデビューを果たせるのかな」と思ったりしています(嘘)。

さてさて本書は大戦型揚陸艦艇の紹介には留まりません。米海軍/海兵隊の揚陸戦能力は大戦後から現在に至るまで常に発展を遂げてきており(詳しくはこちら)、揚陸用艦艇も時代の変化に合わせて発展を続けています。特に航空機やエアクッション艇を利用した揚陸戦能力の発展には著しいものがあります。
本書は戦争直後に計画・建造されたLST型、「ニューポート」級戦車揚陸艦、各種ドッグ型揚陸艦、「ボクサー」級強襲揚陸艦、「イオージマ」級強襲揚陸艦、「タラワ」級強襲揚陸艦、そして最新の「ワスプ」級強襲揚陸艦までが紹介されています。

米海軍/海兵隊の揚陸作戦について興味ある方であれば、入手しておいて損はないと思います。

お奨め度★★★

P.S. 揚陸戦用艦艇といえば、本来海上作戦の主役とも言って良い艦艇なのに、ウォーゲームの世界では扱いが冷たいですね。戦艦や空母の場合、大して意味がある訳でもないのに「個艦名付き」で登場してくることが多いのに対し、揚陸戦用艦艇が「個艦名」入りで登場してくるゲームは数えるほどしか知りません。私の知る限り、「フリートシリーズ」が唯一の例で、その他のゲームで揚陸戦用艦艇を「個艦名」入りで登場させたゲームは皆無ではないかな、と思います。

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Middle Earthへ遊びに行きました(承前)

先日、大阪のMiddle Earthへ遊びに行きました。丁度18切符の時期だったので、往路は鈍行を利用して安く移動。お世話になっているワニミさん宅でその晩はゲームを楽しみ、翌日に表題の場所へ遊びに行きました。
本レポートは今回で3回目になります。第1回は「決戦!アバオアクー」(オリジナル)のリプレイを、第2回はやはりオリジナルゲームの「ソロモン夜襲戦」のリプレイを紹介しました。今回は「ソロモン夜襲戦」の続きで、別シナリオをプレイした時の様子を紹介します。


ソロモン夜襲戦(オリジナル)--コロンバンガラ島沖夜戦

まだまだ時間があったので、「ソロモン夜襲戦」で別シナリオをプレイすることにしました。シナリオ10「青白い殺人者」、コロンバンガラ島沖夜戦を扱ったシナリオです。ダイス判定の結果、私=連合軍、ワニミさん=日本軍となりました。
このシナリオは日本側が軽巡1、駆逐艦5という編成。対する連合軍は軽巡3、駆逐艦10という編成です。兵力的には圧倒的に連合軍が有利なのですが、史実では日本軍が夜戦技量の妙を発揮し勝利を収めた戦いです。このシナリオでも日本軍は自慢の夜戦技量を見せつけることができるでしょうか?。
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第1ターン

距離15kmで反航体勢にあった両艦隊。日本艦隊は右へ120度反転。米艦隊へ向かってきました。対する米艦隊は距離12kmから砲火を開き、「ホノルル」「リアンダー」の射撃が早くも日本駆逐艦を捉えました。

第2ターン

日本艦隊はなおも接近。距離10km以内で砲火は最高潮に達しました。先頭を走る駆逐艦「清波」に数発の6インチ砲弾が命中。「清波」はにわかに速度を落とし、艦隊から落伍していきました。

第3~4ターン

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なおも接近する日本艦隊に対し、我が駆逐艦群も射撃を開始しました。彼我の砲弾が飛び交う中、我が駆逐艦「ラルフ・タルボット」「ブキャナン」が数発の命中を受け損傷。「マーレー」「ウッドワース」の2艦は敵との衝突を回避する際に転舵を誤って接触事故を起こしてしまいました。我が方も負けずに敵に命中弾をを与えました。
至近距離に迫った敵駆逐艦に対して我が駆逐艦群は約50本の魚雷を立て続けに発射しました。魚雷は4本が敵駆逐艦に命中。そのうち2本は不発でしたが(このボロ魚雷め)、残りの2本は予定通り爆発。「雪風」「夕暮」の2艦を海中に引きずり込みました。

バーグレー級が両舷から立て続けに計16本の魚雷を放つのは壮観でした

第5ターン以降

敵の放った計16本の魚雷が我が軽巡部隊を捕捉。最後尾を走っていた我が大型軽巡「セントルイス」に酸素魚雷1本が命中しました。幸い「セントルイス」の被害は軽微であり、戦闘航行に大きな支障はありませんでした。一方攻撃能力を損失した日本艦隊は交戦終了を決意。残存艦艇をまとめて北方へと退いて行きました。

結果

日本軍10VP、連合軍96VP、連合軍の勝利
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感想

勝利条件的には完全な打撃戦で、双方とも敵により大きな打撃を与えることが求められるシナリオです。兵力的には連合軍側が圧倒的に有利。加えて勝利条件的にも日本側は相手に対して一定レベル以上の損害を与える必要があるので、日本側で勝利を得ることはそれなりに困難なシナリオだと言えます。ただ勝利得点的には日本軍に有利であり、連合軍の巡洋艦を2隻以上中破させることができれば、味方の半数を失ったとしても日本軍は勝利を得ることができます。さらに日本側が有利な点は初期主導権値で、最初の数ターンは主導権獲得で有利に進めることができそうです。いずれにしても日本軍プレイヤーにはそれなりの「タフさ」を要求するシナリオになっていますので、その分日本軍プレイヤーにとってはやりがいのあるシナリオと言えるかも知れません。

おまけ

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今回の殊勲艦"Ralph Talbot (DD-390)"。両舷に計16門の魚雷発射管を搭載した重雷装艦です。実際問題として、「ソロモン夜襲戦」においてバーグレー級の重雷装艦が全部の魚雷を撃ちつくすことはなかなか機会がないのですが、今回珍しくその機会を得ました。計16本の魚雷を日本艦隊に向けて放った同艦は、「雪風」「夕暮」の撃沈に大きく貢献しました。(不発がなければあと2隻も始末できたのに(ブツブツ))。


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