モグラ駅探訪(2)-筒石駅
「鉄子の旅」というアニメ作品に刺激されて、全国の「モグラ駅」を訪ねてみました。前回は土合駅を紹介しました。今回は北陸線の筒石駅を紹介します。
筒石駅
もう1つのモグラ駅は北陸本線の筒石駅です。この駅は直江津から4駅、糸魚川からx駅の場所にあり、概ね両者の中間地点にあります。「鉄子の旅」でも紹介された通り、この駅はJR西日本の管区に入るため「土日切符」や「三連休パス」といったJR東日本特有のフリー切符が使えません。しかし私の場合は青春18切符なので、その点は問題なしです。この駅は先ほどの土合とは違って上下線両方がトンネル内にあります。また土合は無人駅でしたが、ここはちゃんと駅員さんがいます。珍しい駅なので純粋に観光目当てでこの駅を訪れる人も多いようです。駅員さんに「この駅は初めて来ました」と伝えると、以下のような紹介パンフレットを頂きました。「鉄子の旅」でも紹介されていましたが、ここの駅員さんは皆親切です。
この駅は標高差が先ほどの土合よりも小さく、階段が300段弱、高低差が40mです。それでもかなりの標高差があります。覚悟を決めて登ればそれほどキツイ高低差ではないのですが、鼻歌交じりに登れるというほど楽なものではありませんでした。
この駅では待ち時間が1時間以上ありました。駅の周りにはこれといって見所はなく(歩いて約1kmほどで日本海に出ますが、暑い中往復2km(しかも坂道)を歩く気力はありませんでした)、仕方がないので地下駅の中でウロウロしていました。ホームの近くにはちゃんとベンチがあるので本を読みながら待つことはできます。時々特急列車がトンネル内を高速で通過するのですが、その時にトンネル内の気圧変化によってものすごい風が吹きます。退屈な1時間かと思ったのですが、地下駅の見物は思いの他楽しく、1時間はあっという間でした。
筒石駅の外観。地上側はちっぽけなプレハブ小屋が建っているだけです
地上側から地下へ向かう長い階段。この階段が筒石駅最大の「難所」です
筒石駅の「横穴」。途中で直江津方面と富山方面に分岐しています
ホームへ降りて行く階段。ホームの手前にはドアがあり、ホームと通路を遮断しています。
ホームの風景。対面ホームには直江津行きが入線しています。列車が近づくと物凄い風が吹き、ホームに警報が鳴り響きます。