(以下、ネタバレを含みます)
先日、ディスカバリーチャンネルで「ヘリコプタートップ10」なる番組が放映されていました。これは、古今東西のヘリコプターを集めてトップ10を選び出そうという企画番組です。どんな機体が選ばれているのかは見てのお楽しみなのですが、その番組で堂々の第1位に輝いたのが、今回取り上げるこの機体です。
さて、この機体。我が陸上自衛隊でも数年前に導入を開始し、年2機のペースで細々と数を増やしているようです。当初の予定では60機を調達する予定だったそうなので、30年がかりのビックプロジェクトになるそうです。しかし2030年にこの機体の装備が完了したとして、果たしてどーなのかな、という疑問は残ります。それにかつては無敵を誇ったこの機体も、運用開始から既に20年以上が経過しており、最近の防空システムに対しては脆弱性が目立つようになってきた、という話もあります。
サテサテこの機体。調達開始から価格がうなぎ登り。2008年度以降の調達機体は遂に1機200億円を越えるという「超高級機」になってしまいました。F-15、F-2の約100億以上というのも決して安い買い物ではありませんが、それにしても「たかが攻○ヘリ」で200億以上というのは「異常」と言わざるを得ないでしょう。ちなみに米軍におけるこの機体の調達価格は、1984年の段階で1800万ドル(約20億円)だそうです。
さすがの財務省も200億円以上では「ウン」と言えるはずもなく「ダメ出し」を食らったそうです。ま、当然といえば当然なのですが、そうなるとコ○ラの後継機はどーなるんでしょうねえ。この機体がダメだとしても、攻○ヘリ自体は未だに重要な兵種だし、現行の対○車ヘリコプター部隊の維持も考えないといけないし・・・。それに、ここまでこの機体に投資してきた分の回収はどーするんでしょうねえ。
前回取り上げたF-2の事故は、まあ「笑い話」といえばそれまでなのですが、こっちは遥かに深刻です。こんなことがあると米式装備一辺倒なのも考えものですね。
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