もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2009年02月

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前回紹介したVASSAL版Air Forceを使って自作シナリオを試してみました。
タイトルは「B-29を撃墜せよ」
日本海軍の「雷電」21型を駆ってB-29の大群に挑むというシチュエーションです。
登場戦力は日本海軍が「雷電」2機、米陸軍航空隊がB-29 6機です。B-29の侵入高度は32,000~33,000ftとしました。

基本戦術

B-29は火力が大きく、さらに防弾性能にも優れています。まともに戦えば「雷電」に勝ち目はありません。そこで正面からの射撃で立ち向かうことにしました。正面からの打ち合いでは、B-29の防御火器はk角速度の関係上「雷電」に有効打を与えることが難しくなります。「雷電」から見た場合、B-29は図体がデカイので、正面攻撃でもそこそこ命中率を期待できます。

「雷電」21型

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今回登場する「雷電」21型は、ズングリした胴体が特徴的な海軍局地戦闘機です。強みは高高度における速度性能と大火力。ライバル機と比較した場合、陸軍の2式単戦「鍾馗」と比べると火力で勝り、機動性でも若干上回っています。海軍の「紫電改」(*1)と比べた場合、火力は概ね互角ながら高高度における速度性能で本機が勝っています。一番の強敵は陸軍の4式戦「疾風」で、火力はバリエーションによって異なりますが、機動性はほぼ互角です。なお旧式の零戦や「隼」の場合、30,000ftを超える高高度では飛んでいるだけでやっとという状態です。

(*1)ゲーム中の表記ではN1K1"Geroge"となっているので「紫電」のことを指しているのですが、シルエットや機体性能を見る限り「紫電改」(N1K2-J)のことを指していると思われます。

ゲームの展開

第1ターン

正面から接近するB-29に対し、2機の「雷電」は約1000ftの優位を保ったまま接敵する。左へ機体を傾けつつ、次の動きに備える。
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第2ターン

両者は正面からすれ違う。接近速度が速すぎて2機の「雷電」は射撃の機会を得られない。B-29も上空を通り過ぎる「雷電」に対して射撃を行うも、有効弾はなし。
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第3ターン

2機の「雷電」はB-29編隊の後方で左旋回を実施してB-29を追う。旋回中の「雷電」に対し、B-29の防御砲火が火を噴いた。左側を飛行していた「雷電」2番機は数発の命中弾を被った。燃料タンクを打ち抜かれた「雷電」は黒煙を噴きながら落下していった。
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第4~5ターン

残った「雷電」隊長機はさらに左旋回を行って猛然とB-29を追う。B-29 5番機の後方3ヘクスに占位した「雷電」は4門の20mm機関砲をB-29に叩き込んだ。数発の命中弾を受けたB-29。しかしB-29は全く落ちる気配がない。そして「雷電」を3機以上のB-29が狙っていた。各機20火力、3機で60火力という鉄と火の洗礼が「雷電」を包む。重爆撃機の集中砲火を浴びた「雷電」は空しく爆発、四散していった。
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結果

日本軍の損害:「雷電」2機損失
米軍の損害 :B-29 1機小破

感想

まず対戦そのものについて。
結果的に日本軍の惨敗に終わりましたが、これはある程度仕方がない部分もあります。そもそも1:3という比率で重爆撃機を攻撃するというのが無謀でした。せめて1:2以上、できれば1:1以上の機数比が欲しかった所です。戦闘機の数を揃えられない史実の日本軍が無謀な空対空体当たりに走ったのも、無理もないことだったのかもしれません。
30,000ftを超える高度での交戦だったのですが、機動性の悪さには参りました。水平飛行から左へバンクを取るだけで6ヘクス直進。バンクしてから旋回を開始するまでにさらに6ヘクス直進が必要です。ヘッドオンでの攻撃を終えて再攻撃態勢に入ろうとしても、B-29は速い速い。爆装状態でも速度6で、「雷電」でようやく水平速度で1上回る程度。旧式の零戦や「隼」ならば高度の優位がない限り一撃かけた後にB-29に追いつくのは不可能です。
もっとも私自身の戦術にも拙い面がありました。例えば「雷電」2機を別々に配置したこと。細かいことかもしれませんが、対重爆撃機戦闘の場合、僅かな高度差をつけて複数の戦闘機をスタックさせて火力の集中を図るべきでした。
他にも「雷電」の初期配置や追撃方法。細かい点になりますが、B-29の進路が予想できる以上、B-29に対する第一撃をかける場所を見極め、そこに向けて事前配置を検討すべきでした。また一撃かけた後の二撃目以降も安易な後方追撃戦ではなく、可能な限り横方向からの襲撃を試みるべきでした。

次にVASSALについて。
Air Forceはボード時代に散々プレイしたゲームでしたが、今回VASSALのモジュールを使ってみると、ボードとは違った感想を持ちました。
まず一番助かったのは複数機を同時に移動できること。例えば今回のような重爆撃機編隊の場合、ボードの場合は1駒1駒移動力を数えながら移動させる必要があります。しかしVASSALの場合、編隊を全部まとめて6ヘクス前進、なんてことが簡単にできます。
また移動力の残量や速度の変化を自動的に計算してくれる機能には感心しました。さらに直進ヘクス数を自動的にカウントしてくれる機能も嬉しいです。これらの自動化により、多数機を使う場合の負荷もボードの場合に比べて遥かに軽減されています。例えば今回のシナリオについて言えばプレイ時間だけでいえば30分とかかりませんでした。
これだけ自動化が進むと、Air Force特有の「プロット方式」が面倒に思えてきました。ボード版の場合は速度/高度の計算や記録、最小直進距離の記録等が必要になるので、プロット方式も必要な面がありました。しかしVASSAL版の場合、これらは全てVASSALが肩代わりしてくれます。残るは同時移動方式の再現性ですが、プロット方式が必ずしも同時移動の再現に相応しい方式ではないことは周知の事実です。後発のAir War(SPI)やAir Superiority(GDW)にようなイニシアチブ方式を取り入れてみるのも面白いかもしれません。


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特設艦船入門

大内建二 光人社

WW2で活躍した世界各国の特設艦船について記した著作。記述の中心は日本の特設艦船。意外と知られていない艦隊型特設輸送艦の活躍や特設巡洋艦、特設水上機母艦の活躍等、興味深い記述があった。ただその一方で明らかなミスや誤認識も見受けられるのが残念である。また特設空母の話等は、MACシップ、CAMシップ、護衛空母といったありきたりの話で、「またか」といった感を抱くことも確か。特設艦船という今まで光の当たらなかった艦船に光を当てた点は評価したい。

お奨め度★★★

PFB2008が完成しましたので、注目選手の皆さんを紹介したく思います。

第1回目と第2回目でそれぞれGiantsとTigersの注目選手を、第4回でセリーグ4球団の野手を紹介してきました。
そこで今回はセリーグ4球団の投手を紹介します。

過去の掲載分
 2008Giantsの場合 --> こちら
 2008Tigersの場合 --> こちら
 2008Lionsの場合 --> こちら
 2008セリーグ打者 --> こちら

山本昌

イメージ 1ドラゴンズには他にも良い投手が多いので悩みましたが、やはり最多勝の彼は外せない。ということで43歳のエース、山本昌を挙げてみました。左のデータカードを見て頂ければわかりますが、とても40代とは思えない能力です。制球力と球威が安定しているので、打ち込まれることは少ないのではないでしょうか。左投手というのも強みで、左の強打者が多いセリーグにあっては有効に機能しそうです。唯一の弱点は登板間隔がやや長いということでしょうか。

ルイス

イメージ 2カープは彼で決まりでしょう。球威、制球力、スタミナ、登板間隔、いずれの面から見てもセリーグ最強です。最多勝こそジャイアンツのグライシンガーに譲ったものの、これはチーム事情の違いによる所が大きいと思われます。それよりも4位チームにあって15勝という数値は「立派」の一言です。ルイスの特徴は極めて奪三振率が高いこと。奪三振率の9.25個/回はセリーグ最高です。データカードを見てもK=4で、ピンチを三振で切り抜ける力を持っています。奪三振率と並んでルイスの特徴は制球力が高いことです。データカードの制球値3.5がその辺りの事情を示しています。ライバル=グライシンガーと比較した場合、セイバーメトリクス"BB/9"(1イニング当たりの四死球数)ではグライシンガーが僅かに上回りますが、"K/BB"(三振と四死球の比率)ではルイスがグライシンガーを大きく引き離しています。
いずれにしてもルイスはセリーグ最優秀の先発型投手であることは間違いないでしょう。

石川雅規

イメージ 3スワローズの場合、復活の五十嵐亮太を紹介したかったのですが、やはり最優秀防御率を外すわけにはいかない、ということで、彼にしました。データを見ると球威、制球力とも極めて安定した能力を持っています(技巧派の彼に「球威」というのはややそぐわない気がしますが・・・)。しかも左投手なので左打者は彼を苦手とすることになるでしょう。技巧派らしく奪三振率は低いのですが、これだけの能力があれば打崩すのは難しいように思います。彼の場合、ルイスや藤川球児のような際立った特徴(あくまでもデータ面から見てです)はないのですが、欠点が少ないことが特徴と言えましょう。
あと目立たないのですが、石川は打力においても優れています。他の投手と比べてみて下さい。彼の打力が傑出していることがわかります。

三浦大輔

イメージ 4ベイスターズは悩みました。投手陣は予想通り注目すべき選手がいません。エース三浦はさすがにエースの貫禄がありそれなりに安定していますが、それでも他チームのエース級と比較した場合は見劣りすることは否めません。しかし彼しかいないので消去法的に三浦を選びました。
データを見る限り球威は普通かやや優れている。制球力は安定しています。問題なのは"**"。被本塁打率が悪化していることは数値にもしっかり表れています(2007年は.019、2008年は.037)。被安打/被四死球を示す"WHIP"はリーグ5位の1.15、三振と四死球の比率を示す"K/BB"はリーグ3位の3.83と、これらの数値を見る限りは一流の投手といえます。防御率3.56はリーグ9位とやや不本意な値になりましたが、このあたり被本塁打率の高さに足を引っ張られたのかもしれません。

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北海道の回転寿司は美味しいことで有名ですが、帯広は数年前までは有名な回転寿司屋がありませんでした。それでも近年数件の有名店が帯広に進出してきました。

今回訪れたのはその中の1店「なごやか亭」柏林台店です。

JR根室本線の柏林台駅から歩いて約700m。歩けない距離ではありませんが、冬場の厳しい北海道では素直に車を使った方が無難です。実際、JRでここに来る人はあまりいないようでした。

私が着いたのが午後2時過ぎ。幸い店内は比較的空いていたのですぐに座れました。

サーモン系を中心に食べてみましたが、これがまた・・・・。
「う、旨い」

北海道の回転寿司は美味しいことで有名ですが、この店はその中でも特に「旨い」と感じました。
当初10皿で抑えておくつもりが、気がつくと12皿も食べていました。

特に旨かったのは「大トロ炙りサーモン」「寒ブリしゃぶしゃぶ握り」です。

北海道帯広柏林台の「なごやか亭」

機会があれば是非食べてみてください。

お奨め度★★★★★

VASSALをインストールしたので、試しにいくつかモジュールをダウンロードしてみました。
その中にかつてAHから出版されていた「Air Force」があったので、早速ダウンロードしてみます。

立ち上げて中を見てみると・・・・。
これがもう感動もの。

オリジナルのAir Forceだけではなく、続編のドーントレスやエクスパンションキットで登場した機体もしっかりデータ化されています。しかも嬉しいことにエクスパンションキットで登場した機体はオリジナルの「数字ばっかりのデータカード」ではなく。Air Forceばりのカラフルなバージョンになっています。搭乗機種は合計100機種以上。一部バリエーション機種は含まれていませんが、それでも十分なボリュームです。

その他ログシートやチャート類も完備していて、これだけで対戦ゲームが可能な程です(当たり前か)。
惜しむらくはかつて私が所有していたAir Forceのルール一式がどこかへ消えてしまったことです。
ヤフオクでAir Forceをゲットしたくなりました。

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Bf-109シリーズの最終進化形である"Me-109K"のデータカード。エクスパンションキットで登場した機体ですが、カラフルなデータカードを見ると、何故だが強くなったような気がします。

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こちらはコルセアシリーズで最初に700km/h超の最大速度をマークした"ダッシュフォー"。これもエクスパンションキットに登場してきた機体です。ベアキャットが登場しないのがちと残念。



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