先日、YSGAさんにお邪魔して、Conflict of Heroesを楽しんできました。
前回までのあらすじ-->こちら
シナリオ4.「掩体壕」
今までの展開があまりに一方的だったので、もう少し別のシナリオはないか、ということで探してきたのがこのシナリオです。このシナリオも攻撃側はドイツ軍。ドイツ軍にとっては、掩体壕にこもる赤軍部隊を撃破しつつ、掩体壕を占領するのが目的です。兵力は独軍10ユニット(戦車4、歩兵4、トラック2)に対して赤軍8(歩兵5、戦車2、対戦車砲1)です。CAP値はドイツ軍有利。このシナリオは兵力と指揮能力に勝る独軍が、最小の損害でいかにして赤軍防衛線を突破するかがポイントになりそうです。果たせるかな、ゲーム展開は期待通り緊迫したものになっていました。
第1ターン。ドイツ軍は慎重に前進します。赤軍機関砲部隊の射撃によって若干の出血を強いられながらも入口の村落の制圧に成功しました。しかしこの辺りはまだ序の口。本格的な戦闘はこの後です。
第2ターン、ドイツ軍は2号戦車に突進を命じました。姿を隠している赤軍戦車と対戦車砲に反撃を強いることによりその姿を露見させるのが狙いです。赤軍の対戦車部隊は2両のT-26戦車と1門の45mm対戦車砲のみ。この正体を暴露すれば一気に勝ちに持っていける。その過程で2号戦車に損害が出るのも止むを得ない。この機動が奏効しました。赤軍のT-26と対戦車砲が次々と姿を現したのです。しかも赤軍側のダイス目の悪さも手伝って予想外に損害が小さい。これはいける。
第3~4ターン。戦線後方に回り込んだ我が快速部隊と赤軍戦車、対戦車砲、そして歩兵部隊との激しい戦いが繰り広げられました。姿を現したT-26戦車を我が3号戦車が撃破。掩体壕に篭る45mm対戦車砲に対しては、75mm砲を装備した4号戦車が「+2FP」カードの助けを借りて掩体壕を排除しました。
しかし赤軍の反撃もまた激しい。谷間を走行してきた2号戦車に対し、赤軍歩兵が決死の近接突撃を敢行。この「まさか」の攻撃が奏効し、2号戦車が炎上。さらに4号戦車に対して45mm対戦車砲が猛烈な砲火を浴びせかけてきました。4号戦車も爆発炎上してしまいます。
しかし赤軍の反撃もまた激しい。谷間を走行してきた2号戦車に対し、赤軍歩兵が決死の近接突撃を敢行。この「まさか」の攻撃が奏効し、2号戦車が炎上。さらに4号戦車に対して45mm対戦車砲が猛烈な砲火を浴びせかけてきました。4号戦車も爆発炎上してしまいます。
第5ターン。このターンが最終ターンです。生き残った3号戦車と敵45mm対戦車砲の一騎打ちとなりました。3号戦車が近接突撃を敢行。動きの鈍い対戦車砲は近接突撃に対し有効に対処できません。全周砲塔を備えた3号戦車の一撃が45mm対戦車砲を粉砕しました。撃破。この時点で独軍の勝利がほぼ確定し、ゲームはお開きになりました。
感想
このシナリオは面白かったです。兵力的にも丁度良い位。バランスも概ね良好に思えました。ドイツ軍プレイヤーたる下名は色々と細かい失敗を繰り返してしまいましたが、幸運に助けられて勝利を収めることができました。一番の反省点は対戦車砲対策。対戦車砲は強力ですが、懐に入られると意外なほど脆い。その点を突けば4号戦車がやられることもなかったでしょう。このことは逆にこちらが対戦車砲を使う場合にも使えます。Conflict of Heroes全体に対する感想としては、とにかくプレイし易さは特筆すべきものがあります。1日のセッションで計4回のシナリオプレイが可能というのは素晴らしいと思います。しかも歩兵、砲兵、戦車と主要な兵科が全て登場してくるのも驚きです。さすがは「傑作」の何相応しい作品だと感じました。
一つ難を上げれば、とにかく携帯性が悪い。箱が大きく重いのがとにかく難点です。これも「大きな箱」「大きな地図」「大きな駒」は営業戦略の一環なのかも知れませんが、私的には持ち運びが辛かったです(真面目な話)。