もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2009年07月

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浅間山といえば皆さん、勿論ご存知でしょう。
群馬県と長野県の県境に聳える標高2,568mの活火山です。
現在でも活動が続いている火山なので、山頂付近への立ち入りは規制されています。2009年7月現在の規制レベルは「2」。これは比較的低いレベルですが、それでも山頂から2km圏内の立ち入りは禁止されています。

その浅間山に登ってきました。
とはいえ、山頂へ直接行くことは勿論御法度。そこで浅間山周辺の山々を巡ってみようという訳です。

1.浅間山へ向かう

7月某日。梅雨明けの関東地方は朝から天候に恵まれました。始発の新幹線「あさま501号」で軽井沢の駅に降り立ったのが0730頃。既に盛夏の様相を見せつつある首都圏とは違って、ここ軽井沢はひんやりと涼しい風が吹いていました。空は晴れていますが雲が多く、やや前途に不安を感じさせる天気です。
駅前でレンタカーを借りて目指すは高峰高原。標高約2000mの高峰高原が浅間山登山の登山口になります。

2.浅間山へ登る

高峰高原に着いたのは0900頃。駐車場は既に一杯でしたが、道路脇に車を停車するスペースがあったので、そこに車を停めます。
装備を整えて出発。今回の登山は片道約2時間、標高差が500m弱なので比較的楽だと思っていました。ところがところが、舐めたらやっぱりいかんねー。確かに標高差は小さいのですが、アップダウンが激しく、なかなか高度を稼ぐことができません。また標高が比較的高い(今年登った山の中では最高峰)せいか、結構息が苦しい。思いの他きつい山でした。

それでも歩き始めて30分ほどで辿り着いた広いガレ場からは、浅間山周辺の山々は勿論、遠く北アルプスや富士山も一望できる絶景でした。

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登山中に振り返った時の景観です。左手遠くに見えるのは中央アルプスかな

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登山路の景観です

歩き始めて1時間と少しで「トミーの頭」と呼ばれるポイントに辿り着きます。そこからは目の前に浅間山本体は勿論、浅間山を形成する外輪山等も一望できる絶景ポイントです。

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トミーの頭と浅間山。左手の小高い岩場がトミーの頭で、その右手奥に見える山が浅間山です。

トミーの頭で最後の休憩を取り、黒斑山山頂を目指します。黒斑山は標高2404mで浅間山の外輪山では一番標高の高い山です。現在、浅間山そのものへの登山が禁止されているので、浅間山登山を目指す登山者の多くは、この黒斑山を目指すことになります。
黒斑山の山頂に着いたのは1100少し前。登り始めてから2時間近くが経過していました。

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黒斑山です。

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黒斑山山頂から見た浅間山です

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黒斑山山頂から見た景観です。眼下の原生林は圧巻でした。

3.浅間山から降りる

黒斑山を制覇したので一応浅間山は制覇したことになります。このまま来た道を降りても良いのですが、それでは少しつまらないので、浅間山の外輪山を歩いてみることにしました。
黒斑山から少し北に行ったところに蛇骨山という山があります。ここからは眼下に嬬恋方面が見えるはずなのですが、生憎北側は白いガスが立ち込めていて視界が効きませんでした。

天気といえば、軽井沢ではやや不安を感じさせる天気でしたが、山の方は殆ど快晴で、眼下に白い雲が見えるという状態でした。それでも11時を過ぎたあたりからだんたんとガスが昇ってきて、少しずつ天気が悪くなってきました。

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帰りは「裏コース」と呼ばれる登山路を降りていくことにしました。このコースは往路に使った「表コース」に比べるとアップダウンが少なく、その分楽なコースでした。ただ所々に滑りやすい箇所があり、その点は要注意です。

登山口に下りてきたのは1310頃。所要時間約4時間の山登りでした。

4.感想

前回登った会津駒が標高差1,100m。その時が思いの他上手く行ったので今回は楽勝かな、と思っていたのですが、思いの他きつかったです。わかってはいるのですが、つくづく「登山は標高差だけじゃないな」と思ってしまいました。
しかし今回の山岳景観は素晴らしかったです。今年登った山はいずれも天候に恵まれず、また山の選択自体の問題もあって、なかなか綺麗な景色に巡り合えませんでした。今回も直前の天気予報があまり良くなかったので「今回もダメかな」と少し思っていたのですが、良い方に裏切られました。やっぱり山は景色ですね。

5.浅間山荘

折角ここまで来たので、有名な「浅間山荘」に立ち寄ることにしました。
「浅間山荘」といえば「浅間山荘事件」が思い浮かびます。私も現地を訪れる前は「要塞みたいに堅固な山小屋なんだろうか」等と想像していたのですが、現地に着いて実物を目にすると、あまりに平凡な山小屋なので少し拍子抜けしてしまいました。

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山荘内には日帰り入浴可能な温泉施設があるので、入ってきました。入浴料は\500と比較的良心的です。風呂は内湯が1つのみ。露天風呂もありません。泉質は鉄分が入っているので赤系で、一見すると「オレンジシュース」のようでした。

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激闘戦車戦-鋼鉄のエース列伝

土門周平、入江忠国 光人社NF文庫

日本陸軍戦車隊の活躍を人物中心に描いた著作。短編形式で戦車隊が戦った戦場を追っている。日中戦争、ノモンハン事件、マレー電撃戦、ジャワ・フィリピンの戦い、ビルマ戦線、サイパン戦、ルソン決戦、硫黄島、沖縄戦、本土決戦準備、そして戦後間もなき時期の占守島防衛線等を扱っている。日本戦車隊というマイナーな分野を扱っている点は評価したいが、視点が日本側に偏り過ぎている感は否めない。

お奨め度★★

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イメージ 2アゲインストオッズ誌で2008年度に発表された作品です。「カートホイール作戦」とは、知る人ぞ知る。1943年6月に連合軍が実施したソロモン、ニューギニア方面における反攻作戦です。本作は「カートホイール作戦」全般を1ターン半月、1ヘクス約150kmで再現します。

イメージ 3マップを広げてまず気づくのは、マップの上半分が所謂「戦術マップ」となっていることです。ルールを見ると空中戦闘はこの戦術マップを使って再現するようです。しかも射界や射程距離に関するルール、高度に関するルール等も含まれており、「ドッグファイトの真似事」ぐらいはできそうなルール構成です。
とはいえ、ユニット数は少なく、航空機の場合は米軍が32ユニット、日本軍は31ユニットしかありません。1ユニットの規模は少なく見積もっても20機前後はありそうです。
艦船については1ユニットが複数の艦艇を示します。戦闘艦艇(BB,CV,CA等)を示すユニット数は、米軍が7ユニット、日本軍が5ユニットです。地上部隊は大隊~旅団規模。

ルールブックはかなり厚く、英文で28ページあります。細かいルールも多そうで理解するのは大変そう。ただ1943年の太平洋戦線は自分でもいつかデザインしたいと思っているテーマなので、本作がどのような形でこの戦いを再現しているかは興味があります。

その他、本文中に「DAMAGE MODELING」という記事がありました。これは各種SLGの中で艦艇に対する被害をどのように再現しているかを検証比較している記事です。取り上げられている作品は「Jutland」(Avalon Hill 1967)、「Great War at Sea Series」(Avalanche 1996)、「Bismark」(Avalon Hill 1979)等。面白そうな記事なので、時間があれば読んでみたいです。

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先日、東京へ出かける用事がありました。その際、神保町の某本屋さんに立ち寄ったのですが、そこでゲームを衝動買いしてしまいました。

イメージ 2「BARBAROSSA to BERLIN」は、GMT社が2006年に発表したカードドリブンゲームです。
テーマはWW2全域で、タイトルだけを見れば東部戦線専用ゲームのようですが、フランスや北アフリカもマップに含まれており、独ソ両軍以外にも米英仏等の西側諸国も登場します。
1ターンは3ヶ月、1ユニットは軍団~方面軍に相当します。

イメージ 3本作については今まではあまり興味がなかったのですが、先日MMP社の「Shifting Sands」を購入/プレイした際、「Shifting Sands」が実は「BARBAROSSA to BERLIN」と殆ど同等のシステムであることを知りました。そこで「売り切れになる前に」ということで思い切って購入しました。

人気の高い作品であり、対戦相手は見つかりそうなので、早くルールをマスターしてプレイに漕ぎ着けたいです。


Barbarossa - Army Group Center NO RETREAT! ドイツ装甲軍団1 Paths of Glory
独ソ戦全史: 「史上最大の地上戦」の実像 戦略・戦術分析 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 電撃戦-グデーリアン回顧録(上) 電撃戦-グデーリアン回顧録(下)

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ソビエトロシア戦車王国の系譜

古是三春 酣燈社

本屋で見つけて思わず衝動買いしてしまいました。面白かったです。
戦後におけるソビエト・ロシア戦車の開発経緯がわかりやすく書かれていました。以前に紹介したWAR MACHINE REPORT No.6とかぶる所が多かったですが、こちらの方が全般に読み応えがありました。
以下、興味深かった記述を紹介します。

核兵器に対する戦車の防御力

1950年代に核戦争の恐怖が現実味を帯びてきた時、旧ソビエトは現用戦車の核兵器に対する防御力を色々と調べてみたそうです。それによると改良されたT-55戦車の場合、キロトン級の核弾頭が300m以内で爆発した際にも無傷で生き残ることができるそうです。結構強いんだなあ。

腔内発射式対戦車ミサイル

ソビエト・ロシアは冷戦時代から腔内発射式対戦車ミサイルの開発に熱心でした。その最新型が9M119「レフレクス」(AT-11「スナイパー」)です。なんでも最大射程が5000mで、現用西側戦車のほぼ全てを撃破できる貫通能力を持っているそうです。今まで「腔内発射式対戦車ミサイル」というのは「オマケ」的な位置づけだと思っていたのですが、実はAPFSDS弾等の運動エネルギー弾を上回る威力を持っていたとは驚きです。

アクティブ防御システム

戦車を敵ミサイルの攻撃から守るシステム。敵ミサイルの飛来を探知すると、適当な場所で散弾を爆発させて敵ミサイルを無力化するものだそうです。腔内発射式対戦車ミサイルにしてもアクティブ防御システムにしても冷戦時代には殆ど知られていなかったようですが、もしこのような情報が伝わっていたら、1980年代に作られた戦車戦ゲームにおけるソ連製戦車の評価が少し変わっていたかもしれません。

お奨め度★★★

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