YSGAにて主題のゲームをプレイしました。対戦相手はYさん。Yさんとは、かつて「激闘マンシュタイン軍団」、「ウクライナ43」で対戦させて頂いたので、今回で3回目です。またThe Caucasus Campaign自体の対戦は2回目です。前回はソ連軍を担当しました。今回はダイス判定のドイツ軍を担当することになりました。
注:座席配置の関係上、地図は南北が逆転しています。ご注意ください。
第1ターン(1942年7月4週目)
ドイツ軍の第1ターンについては事前にある程度研究していたので、計画通りに進める。まず歩兵師団4個、装甲師団1個が第4航空軍の支援下で自動撃破。他にMamych川沿いで2箇所攻撃して突破口を啓開する。
第2インパルスには赤軍第18軍の東翼を撃破してTikhoretsk(1733)方面に進出。一連の攻撃でソ連第12軍を撃破、37軍を包囲、18軍の多くを半包囲し、51軍を潰走せしめた。
これによってソ連軍の前線部隊は壊滅。あとは残敵掃討のはずだったが・・・・。
ソ連軍はクラスノドール(Krasnodar:2037)、ヴォロシロフスク(Voroshilovsk:2029)を中心に防衛線を張る。ソ連第18軍のエリート部隊はアゾフ海沿岸に後退していった。
第2ターン(1942年8月1週目)
ドイツ軍はTikhoretsk(1733)からUst-Labinskaya(1935)付近のソ連軍を撃破し突破口を開いた。装甲部隊は道路沿いに南西方向へ進みクラスノドールに接敵。ソ連軍18軍とクラスノドールの間に割り込むような形になる。第18軍の生き残りを含むソ連軍約7個師団を半包囲する。別のドイツ軍(第13装甲師団+戦車大隊)のドイツ軍はクバン川を渡河しクバン地方へ向かう。
ソ連軍はクバン川の防衛線を放棄してAstrakhan(1412)まで後退。Astrakhanとヴォロシロフスクを軸に防衛線を張る。
クラスノドール付近では第18軍の生き残りをクラスノドールに収用し防衛態勢に入る。
クラスノドール付近では第18軍の生き残りをクラスノドールに収用し防衛態勢に入る。
これまでは可能な限り多くのソ連軍部隊を包囲せん滅するつもりで戦ってきたが、その分前進速度が遅いような気がする。敵を撃破することも重要だが、同時にある程度前進することによってを分断し、ソ連軍の退路を断ち、包囲しなければだめか?。
第3ターン(1942年8月2週目)
ソ連軍がクバン川防衛線を放棄したおかげでマイコープ(Maikop:2234)への道が開かれた。装甲師団2個+戦車大隊でマイコープを攻撃。オッズは4-1で結果はD1。ソ連軍が死守判定に成功すればマイコープは落ちなかったのだが(確率50%)、ここは我々にとって幸運なことにソ連軍は死守に失敗。マイコープはドイツ軍が支配する所になった。ドイツ軍第2インパルスに今度はクラスノドールを4-1で攻撃。結果はDR。再びソ連軍の死守チェック。ここはエリート部隊だったので確率67%で死守チェックに成功する所であったが、再びソ連軍は死守チェックに失敗。クラスノドールはドイツ軍の手に落ちた。
ソ連軍はヴォロシロフスク北方で突出してきたドイツ軍歩兵師団(5-7-3)を5個部隊で包囲。オッズ2-1で包囲攻撃した。結果はA1/D1。死守チェックに失敗したら歩兵師団1個が壊滅する所であったが、幸い死守チェックには成功。ドイツ軍歩兵師団は壊滅寸前なるも耐える。
赤軍の死守ダイスの悪さに助けられているが、全般的な戦況は思わしくない。37Aの残存部隊包囲せん滅に時間と兵力を取られすぎている。
第4ターン(1942年8月3週目)
マイコープ、クラスノドール方面にドイツ軍歩兵部隊がようやく到着してきた。同方面から装甲部隊を引き抜き、ヴォロシロフスク方面へ投入する。先ほどのターン、包囲のために出撃してきたソ連軍突出部隊は転進してきた装甲部隊を投入してキッチリ潰しておく。さらにヴォロシロフスクで攻撃開始。装甲部隊がヴォロシロフスク南方でNKVD部隊を撃破。戦線突破してソ連軍戦線を分断。退路を断たれたヴォロシロフスク守備隊(2-2-4騎兵)は正面攻撃を受けて壊滅した。
さらにドイツ軍装甲部隊はソ連軍戦線後方に回り込み、4個師団を半包囲した。
マイコープ、タマン方面でも着実に前進しているが、いま一つ前進が冴えない。
ヴォロシロフスク戦線は比較的順調である。タマン方面の突破がうまくいっていない。
第5ターン(1942年8月4週目)
イタリア軍アルピニ軍団の登場チェック。登場確率33%だが見事に登場。これによって勝利条件レベルが2ポイント上がったが、歩兵不足に悩む今は嬉しい増援である。東部戦線ではソ連軍はKuma川沿いに防衛線を張る。しかし兵力不足のためその厚みは十分ではない。快進撃を続けるドイツ装甲部隊はKuma川防衛線を突破。ソ連軍背後に回り込み、装甲列車を含む3個部隊を包囲した。
タマン戦線ではKuban川支流を渡河したドイツ軍が、ようやくTemryuk(1942)に接敵した。アゾフ海沿岸制圧もあと一歩である。
第6ターン(1942年9月1週目)
東部戦線で快進撃を続けるドイツ装甲部隊はついにNogaiステップに到達した。Terek川で防衛線を敷くソ連軍部隊を撃破しTerek川を渡河。グロズヌィはもう目の前である。タマン地区ではドイツ軍がタマン(Taman:1942)を占領。Temryukに対しても低オッズで攻撃を加えたが、こちらは陥落させるに至らなかった。
第7~8ターン(1942年9月2~3週目)
その後ドイツ軍は第7ターンにTemryuk(1942)を占領。さらにノヴォロシースク(2241)を攻撃したもの、こちらは陥落させるには至らなかった。中部戦線ではドイツ軍山岳歩兵がソ連軍の抵抗を排除してSochi(2735)を占領した。東部戦線では2ターンにかけてグロズヌィ(Grozny:2819)を攻撃してようやく占領。さらにGudermes(2817)を占領した。ソ連軍はGudermesを守るソロヴァキア軍自動車化歩兵師団を攻撃したが、これを撃破するには至らなかった。
この時点でVPが18に達してドイツ軍のサドンデス勝利が決定した。
感想
プレイ時間は正味5時間弱でした。1ターン当たりの平均は約30~40分です。最終ターン(14ターン)までプレイした場合、所要時間は7~8時間といった所でしょうか。朝10時にスタートして、夜の7時にはなんとか終われる計算になります。今回の基本的な方針は、敵兵力の撃滅を優先し、土地の占領を後回しにしました。結果的にはそれがうまくいったことになりますが、前半はかなり危なかったです。前半で一番の誤算はソ連軍37軍の2ユニットにかき回されたこと。この2ユニットを追い回している間、我が軍の歩兵師団数個が後方に取り残されているのが痛かったです。
このゲーム、前半戦がかなりポイントになるように思います。特に第1~3ターン、制空権がドイツ側にある間にドイツ側がどれだけ成果をあげることができるかが重要ではないかと思います。今回はソ連軍兵力撃破を最優先し、できるだけ多くのソ連軍部隊を包囲する策に出ました。結果的には成功しましたが、今回は幸運に助けられました。もしマイコープ、クラスノドールの攻略に手間取り、第4ターン以降にずれ込んだ場合、こちらは第4航空軍が使えない、ソ連側は航空支援が使えるということになり、攻略に手間取ったかもしれません。そういった意味からいえば、第3ターンまでの動きについては再考の余地がありそうです。
今回、ドイツ側にとってポイントになったのは第4ターンにおける装甲兵力の転進です。ドイツ側からみた場合、この決断が勝因になりました。もう1ターンか2ターン、タマン方面で装甲部隊を行動させる手もあったのですが、今回は思い切って東へ兵力を向けたのが良かったです。
いずれにしてもこのゲーム、中級程度のルールでありながら、ドラマ性があって面白い作品です。