もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2010年03月

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こちらで予告したとおり、YSGAさんの3連休例会に参加し、Conflict of Heroesをプレイしました。

注:Conflict of Heroesシリーズは、第2次世界大戦における地上戦闘を車両1両、火砲1門、歩兵1個単位で描くボードシミュレーションゲームです。出版は米国Academy Games社。

Conflict of Heroesシリーズについて詳しくは-->こちら
Conflict of Heroesシリーズの購入については-->こちら

前回までのあらすじ

三連休はConflict of Heroes三昧【1】

Storms of Steel シナリオ10

続いて別のシナリオをプレイします。今度は戦車が出てくるシナリオということで、SoSのシナリオ10をプレイしました。これは戦車のみが登場するシナリオです。1943年7月初旬、オボヤンに向けて前進中のドイツ軍装甲部隊とソ連第1戦車軍との遭遇戦を描いています。私はまたもやソ連軍を担当。T-34cが4両、T-70が5両という快速戦車部隊でTigerや4号戦車からなるドイツ軍装甲部隊と戦うことになりました。


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セットアップ時の状況です。赤丸が私麾下の部隊です。眼前からははTiger 1両、4号戦車 4両、3号戦車 1両のファシスト軍先鋒部隊が迫る。

第1Turn

何がどうなっているかわからない間に麾下の戦車9両中6両が撃破されてしまった。残った2両も中破し、無傷なのはT-70軽戦車が1両のみ。繰り返して言う。何がどうなっているかわからない間に。

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第1ターン終了時の状況。赤丸の中が私麾下の戦車である。たった1ターンの間に6両が撃破されてしまい残りは3両。ちなみにファシスト軍側に被害らしい被害は見えない

第2Turn

悲劇は続く。中破していたT-70とT-34それぞれ1両がドイツ軍戦車の射撃を受けて撃破された。残されたのはT-70が1両のみ。
しかしようやく我が方にも勢いが戻ってきた。KV-1が3両増援として登場。4号戦車3両を瞬く間に撃破した。まだ総撃破数ではファシスト軍に遠く及ばないは、取りあえず戦果が上がったので良しとしよう。

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盤端から現れたKV-1c 3両が4号戦車 3両を撃破。ようやく光が見えてきた。

第3Turn

ファシスト軍TigerをSU-152が撃破した。目の上のタンコブだったので、とりあえずOK。SU-152、アニマルハンターの面目躍如である。
KV-1戦車隊はこのターンにも活躍。3号戦車1両を近接射撃で撃破した。
しかし無敵のKV-1戦車も遂に4号戦車による報復の側面射撃を受けて1両を撃破されてしまった。

第4Turn

KV-1と4号戦車の直接対決。後方に向けて前進する4号戦車をKV-1が距離450から撃破して決着がついた。
この時点で勝利条件の達成が不可能と判断したドイツ軍プレイヤーの投了によりゲーム終了。

敵撃破数:ソ連軍:10両、ドイツ軍:14両
VP:ソ連軍:23VP、ドイツ軍20VP

勝ったとはいえ、初期配置されていた戦車9両は全て撃破され、さらに増援してきたKV-1も3両中1両を失うという大損害を被ってしまった。辛い勝利であった。

感想

第1ターン終了時には投了を覚悟したぐらいで、まさか最後に勝てるとは思わなかった。
反省点としては第1ターンの戦い方はもっと積極的でも良かったかなと思う。損害の多さに少し怯んでしまったし、巧妙に戦おうとして墓穴を掘ってしまった。損害を恐れず、「全滅しても良いから敵戦車2両以上を撃破しよう」というように積極的に戦えばよかったように思う。あと、高地に陣取るマルダー自走砲は早めに撃破しておいた方が正解だった。(こいつらは防御力が弱いくせに、火力が異常に強い)

イメージ 5イメージ 6イメージ 7左は本シナリオに登場するマルダー対戦車自走砲。それぞれ微妙にレーティングが異なっているのが面白い。ちなみに一番有力なのはマルダー2である。


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こちらで予告したとおり、YSGAさんの3連休例会に参加し、Conflict of Heroesをプレイしました。

注:Conflict of Heroesシリーズは、第2次世界大戦における地上戦闘を車両1両、火砲1門、歩兵1個単位で描くボードシミュレーションゲームです。出版は米国Academy Games社。

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1.Awaking the Bear ボーナスシナリオ2 Smolensk Breakout

まずは簡単なシナリオということで、マップ1枚、歩兵部隊のみが登場するシナリオを選択しました。Academy Games社のホームページに発表されているボーナスシナリオです。
このシナリオは1941年7月にスモレンスク周辺で包囲されたソ連軍部隊の撤退路を確保するために、ドイツ軍が陣取る村落をソ連軍歩兵部隊が包囲攻撃するというものです。搭乗する兵力は両軍とも歩兵および機関銃チームのみ。ユニット数は10個づつ。車両や重火器といった面倒なものは一切登場しません。
プレイヤーは4名。私はソ連軍の第1プレイヤーを担当しました。

ソ連軍担当ですが兵力面では優位なし。部隊の質は当然ながらドイツ軍の方が上。しかも攻撃側。これで「どうやって攻撃せえちゅうねん」というのが最初の印象でした。

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セットアップ時のドイツ軍配置

第1Turn

マップ中央の村落に陣取るファシスト軍に対し、ソ連軍は村の南北から進入する。私は南方攻撃部隊(歩兵5個分隊からなる小隊規模の部隊)を率いて遮蔽物を利用しつつ村落に接近。と、正面に陣取るファシスト軍LMGチームがいきなり火線を開いた。敵には優秀な指揮官がいたのであろう(CAPを射撃修正に惜しげもなく投入)。狙撃兵分隊がいきなり壊滅してしまった。先が思いやれる・・・。
しかしすぐにSMG分隊が仇討を果たす。特殊カードを利用して敵LMGチームに肉薄。手榴弾と銃剣突撃でLMGチームを撃破(6ゾロなんていらんのに)。さらに通りを挟んで建物に陣取るファシスト軍歩兵分隊を側面射撃で撃破。

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第1ターンにおけるソ連軍の進撃。赤丸のヘクスに陣取っていたファシスト軍LMGチームを撃破した。

第2Turn

先のターンに善戦したSMG分隊が敵の反撃を受けて壊滅した(ちょっと悲しい)。このターンは赤軍歩兵にいま一つやる気なし(APのダイス振るわず)。戦果があがらない。

第3Turn

指揮官が督戦したのであろうか。先ほどのターンいま一つやる気が出ていなかった赤軍歩兵が、このターンは奮起した。近接射撃で独軍歩兵を撃破。さらにLMG陣地に近接突撃を加えてこれを撃破。
このような戦果によって町の中心部はほぼ制圧した赤軍部隊。しかし道路交差点を独軍歩兵分隊が孤立しながらも頑張っている状況なのでVP的には辛くなってきた。

第4Turn

このターン、終盤の近接射撃で敵歩兵を撃破したが、重要拠点は依然としてファシスト軍が支配した。この段階で時既に遅し。パスによってターンを途中で切られてしまい、得点的にソ連側に勝機がなくなってしまったのでここで終了としました。

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村落はほぼ全域がソ連軍の支配する所となったが、勝利得点的にソ連軍の勝利はほぼ不可能となった。

感想

OBを見た時には独ソ同兵力なので、「これで攻撃側の赤軍にどないせえちゅうねん」と思いました。プレイしてみると村落を南北からソ連軍は挟むような配置になっているので、独軍の弱点を突く形になり損害を強いることができました。
結局時間切れで負けてしまいましたが、計画性がなかったのが敗因です。


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「ソロモン夜襲戦」登場艦艇紹介

今回は「ソロモン夜襲戦」に登場する艦艇について紹介したいと思います。実際の性能や戦歴は他の史料等を見ればわかる話なので、ここでは「ソロモン夜襲戦」におけるこれらの艦(フネ)の扱いについて書いていきたいと思います。

 (注)「ソロモン夜襲戦」とは、自作の水上戦ボードゲームです。詳しくはこちらをご覧下さい


英戦艦概説

第2次世界大戦時の英戦艦は、旧式艦が40cm砲搭載の「ネルソン」級2隻、38cm砲搭載の「クリーンエリザベス」級と「ロイヤルサブリン」級がそれぞれ5隻、巡洋戦艦が「レパルス」「レナウン」「フッド」の3隻で、計15隻。新鋭艦が「キングジョージ5世」級が5隻。合わせて20隻です。
隻数から言えば米海軍に次いで世界第2位なのですが、性能面ではかなり怪しい所があります。
まず旧式艦ですが、40cm砲搭載の「ネルソン」級はとにかくとして、「クイーンエリザベス」「ロイヤルサブリン」の各級は、特にその火力面で日米の同種の艦よりも見劣りします。自慢の巡洋戦艦3隻についても、ドイツ海軍のポケット戦艦を追跡する分には不足がありませんが、戦艦同士の撃ち合いに投じるには火力も防御力も不足気味。新鋭の「キングジョージ5世」級にしても、列強の新鋭戦艦の中では最も非力な艦の1つであると言わざるを得ません。
このように性能面では大いに不満の残る英戦艦なのですが、その戦歴は日米の海軍に勝るとも劣りません。特に戦艦を「ホテル化」し、有効に実戦運用できなかった日本海軍に比べると、英戦艦の戦歴はより際立っています。彼女らは船団護衛、独戦艦に対する邀撃戦、地中海作戦、対日戦等で積極的な活動を展開し、少なからぬ犠牲を強いられながらも、それぞれの戦場における最終的な勝利に大きく貢献したのでした。

「クィーンエリザベス」

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概説

第1次世界大戦中の1915年~16年にかけて5隻が就役した戦艦で、就役当時は世界最強の高速戦艦でした。ジャットランド沖海戦にも参加し、当時は最強の高速戦艦でした。
軍縮条約に入って同級は「ネルソン」級に次ぐ有力艦として位置づけられていたため、かなり大規模な改造が施されました。特に「クィーンエリザベス」「バリアント」の2隻は改造規模が大きく、近代的な塔型艦橋が装備され、水平装甲も強化されました。「ウォースパイト」も先の2隻よりはやや規模が小さくなりますが、かなり改装が施されています。残り2艦「マラーヤ」「バラーム」は比較的原型を留めたまま第2次世界大戦に突入することになります。
第2次世界大戦においては縦横無尽の活躍を見せ、特に「ウォースパイト」は「第2次世界大戦期で最も活躍した戦艦」と言われる程の活躍を見せることになりました。その分犠牲も多く、「バーラム」がUボートの雷撃によって失われた他、「クイーンエリザベス」「バリアント」はイタリア海軍の攻撃により大破着底、「ウォースパイト」もドイツ軍の誘導爆弾を受けて大破しました。

ゲームでの性能

「ソロモン夜襲戦」では、「クィーンエリザベス」(a)、同(b)に分類されていますが、実質的には改造後の「クィーンエリザベス」「バリアント」「ウォースパイト」と改造前の「マラーヤ」「バラーム」に分類されます。
いずれのモデルも主砲火力は38cm砲「4-8-4」で、「ロイヤルサブリン」級と同じ。また速度は「5」で、「ロイヤルサブリン」級よりもやや向上しています。装甲値は改造後が「8-12-9」、改造前が「8-11-7」です。
本級と日本の「扶桑」級を比べた場合、評価対象を改造前のモデルとすると、速度が互角になっている以外は「ロイヤルサブリン」級の場合と同じ評価になります。評価対象を改造後のモデルとした場合、装甲値が向上している分「扶桑」相手には有利に戦えます。遠距離で不利なのは相変わらずですが、中距離戦では1発当たりの威力と装甲値の有利さが効くので「扶桑」相手に有利に戦いを進めることができます。
シナリオ3で対決するであろう「金剛」級と改造後のモデルを比較した場合、本級の主砲は「金剛」の主装甲部を全ての距離で貫通できるのに対し、「金剛」の主砲は中距離で本級の主装甲部を打ち抜くことができません。従って中距離砲戦に徹する限り「金剛」相手に有利に戦いを進めることができます。

シナリオでの扱い

シナリオ3「見敵必戦」で「ウォースパイト」が登場する可能性があります。

「ロイヤルサブリン」

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概説

「クィーンエリザベス」級と同じく第1次世界大戦期に就役した戦艦で、第1次世界大戦においては(比較的低速だった点を除けば)最も強力な戦艦の1つでした。1916~17年にかけて5隻が就役し、そのうち2隻がジャットランド沖海戦にも参加しています。
先に述べた「クリーンエリザベス」とは違い、本級は比較的原型を留めた状態で第2次世界大戦にも参加しました。そのため性能面では列強の他の戦艦に比べて劣る部分が多く、苦戦を強いられることとなりました。
第2次世界大戦では第一線での活躍は少なく、むしろ船団護衛における重要な役割を担いました。また、「U-47」によってスカパフローで撃沈された「ロイヤルオーク」や、マダガスカルで我が特殊潜行艇によって雷撃を受けた「ラミリーズ」等、犠牲も少なくありませんでした。

ゲームでの性能

速度「4」は米旧式戦艦と同じです。現実には米旧式戦艦よりも本級は若干優速なのですが、そのことはゲームには反映されていません。
主砲火力は38cm砲「4-8-4」。日米の36cm砲艦に比べると1発当たりの威力はやや優りますが、日米の36cm砲艦が主砲12門を搭載しているのに対し、こちらは8門なので総合的な火力では劣ります。
装甲値は「8-11-7」。米の旧式戦艦はもとより、日本の「扶桑」級にも劣る数値です。特に中遠距離の装甲が脆弱であり、遠距離から撃たれた36cm砲に対しては耐性がありません。
本級のライバルは日米の旧式戦艦です。まず日本の「扶桑」級と比較した場合、いずれも中距離帯に若干の安全圏を有するのみで、近距離及び遠距離では安全圏がありません。遠距離では両者とも無防備で殴り合うようなものです。この場合、1発当たりの威力が大きい本級よりも手数の多い「扶桑」の方が有利です。しかも速度は「扶桑」の方が優れているので、本級は「扶桑」に翻弄される結果になり兼ねません。

シナリオでの扱い

「ソロモン夜襲戦」に本級が登場するシナリオはありません。将来本作の欧州戦線版が登場した場合、本級が登場する可能性はあります。

「ネルソン」

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概説

日本の「長門」級、米の「コロラド」級と並んで、軍縮時代に「ビックセブン」と呼ばれて世界最強を誇った英海軍の戦艦です。3連装の40cm砲を艦首部に3基集中配備したそのスタイルは独特のものでした。1927年に「ネルソン」「ロドネー」の2隻が就役し、軍縮条約時代には世界最強の戦艦と見られていました。
第2次世界大戦では「ロドネー」が独戦艦「ビスマルク」追撃戦で活躍しましたが、それ以外は主に陸上砲撃任務等に終始し、特筆すべき活躍は見られませんでした。

ゲームでの性能

速度「4」なのは米旧式戦艦と同じ。本級の速度は23ktなので「4」か「5」なのかは微妙な所なのですが、残念ながら「4」扱いになってしまいました。
主砲は40cm砲「6-9-0」。日米のライバル艦がいずれも8門艦なのに対し、本級は9門艦なので火力面で有利です。また艦首方向に強力な火力を指向できるのも有利な点です。ただ艦尾方向に火力を指向できないのはやや不安が残る所です。
装甲値は「9-13-10」。日米のライバル艦を数値的に上回っています。
本級のライバルは言うまでもなく日米の「ビックセブン」です。特により有力な「長門」が本級にとって実質的なライバルと言えます。「長門」と本級を比較した場合、速度面では「長門」が有利。攻防性能では両者とも中距離帯に安全圏を持ち、近距離又は遠距離では安全圏がありません。中距離で撃ち合った場合はより装甲の厚い本級が有利。その他の距離では実質的な差はありませんが、手数の大きい本級が心持ち有利と言えます。
総じて速力に勝る「長門」と火力防御力に勝る本級の戦いは予断を許さないものになります。

シナリオでの扱い

本級が登場するシナリオはありません。

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こちらでも少し書きましたが、この3連休にConflict of Heroesシリーズの第2弾「Storms of Steel! - Kursk 1943」をプレイすることになり、その練習のためシナリオを1本、ソロプレイでプレイしてみました。
選択したのはシナリオ15「Dance of the Totenkopfs」。クルスク戦役におけるドイツ第3SS装甲師団「トーテンコップ」とソ連第31戦車軍団の戦いを描くシナリオです。このシナリオは両軍合わせて39両の戦車が登場する大規模な戦車戦シナリオです。ティーガー、パンターといった新鋭戦車も登場、さらに航空支援ありという、なかなか欲張りなシリオです。


注:Conflict of Heroesシリーズは、第2次世界大戦における地上戦闘を車両1両、火砲1門、歩兵1個単位で描くボードシミュレーションゲームです。出版は米国Academy Games社。

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第1ラウンド

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第1ターン開始時の状況

描写が断片的になるのはご容赦頂きたい。
ドイツ軍の側面に回り込もうとしたSU-76m自走砲を距離約350でパンターが射撃。高初速の75mm砲弾はSU-76mの薄い前面装甲を紙のように貫いてこれを瞬殺。
ティーガーの背後300を取ったチャーチル戦車が6ポンド砲がティーガーを直撃するが、分厚い装甲に阻まれて効果なし。
ティーガーは正面100に迫ったT-34cの小隊を直接照準で連続射撃。瞬く間に2両を仕留め、もう1両に損傷を与える腕の冴えを見せる。
谷間を走行する3号突撃砲の両側面よりT-34cとSU-76m自走砲が射撃を加えるが、技量不足により命中弾はなし。
パンター戦車の1両はT-34cの小隊を砲撃し、1両撃破、1両走行不能の戦果を挙げたが、側面に回り込んだT-70軽戦車の連続射撃を浴びて1両撃破された。

レンドリースのチャーチル戦車も活躍した。3号突撃砲の背面150に占位したチャーチルはその6ポンド砲で3突を撃破した。そのチャーチルを別の3突が距離50の至近距離から直接射撃を加えてこれを撃破した。

当初は劣勢だったソ連軍も数的優勢が次第に明らかになってきた。ティーガーの1両は側面に迫ったSu-122を中破させたものの、引き続いてやってきた2両目のSu-122から側面射撃を受け、122mmの巨弾を浴びて撃破された。
別のティーガー隊はT-34cの近接攻撃を受け、2両が中破したもののギリギリで撃破を免れた。
パンターの1両はT-70軽戦車の側面攻撃を受けて中破したところで、別のT-70の接近攻撃を受けて撃破された。

第1ラウンド終了時における両軍の戦果は以下の通り。

独:戦車10両撃破、3両中破
ソ:戦車6両撃破、2両中破

ドイツ軍は特に装甲の薄い3号突撃砲の損害が最も多く、3両すべてが撃破された。パンターは5両中2両を撃破され、ティーガーは撃破数こそ1両しか出さなかったものの2両が中破し、無傷で残ったのは1両のみであった。
ソ連軍はT-34cの損害が最も多く、9両中5両撃破、2両中破。KV-1cは3両中2両を失った。他にはSU-76m、チャーチル、T-70が各1両失われた。

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ソ連軍T-70軽戦車。45mm砲装備に軽戦車だがパンター2両を撃破する殊勲を挙げた。

第2ラウンド

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第1ターン開始時の状況

押され気味だった独軍が立ち直りの兆しを見せた。パンター2両がT-34c、T-70、KV-1c、SU-76mを次々と撃破した。パンターはさらにSU-122 1両を仕留め、さらに虎の子SU-152をも撃破するという戦果をあげた。損害はチャーチルの至近距離射撃を受けて中破した1両のみ。このラウンドはパンターの独壇場だった。
ティーガー戦車隊もSU-122の1両を撃破、1両を走行不能とした。上空から飛来してきたJu-87D「スツーカ」は37mm機関砲を唸らせてSU-122自走砲の1両を撃破していた。
ドイツ軍の損害は中破していたティーガーの1両がSU-122の背面攻撃を受けて撃破されたのみ。戦局は確実にドイツ軍に傾いていた。

第2ラウンド終了時における両軍の戦果は以下の通り。

独:戦車17両撃破、1両中破
ソ:戦車7両撃破、1両中破

このターン最も損害の多かったのはソ連軍重自走砲部隊で、SU-122x3、SU-152x1からなる部隊が1ラウンドの戦いで全滅してしまった。

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SU-122自走砲。Conflict of Herosでは中程度の対戦車火力と優良な対歩兵火力を持ち、さらに機動力に優れた優秀な自走砲として評価されている。しかし装甲は強力とは言えず-34と同程度でしかなかったため、今回はパンター戦車の砲撃によって大量の損害を出してしまった。

第3ラウンド

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第3ターン開始時の状況。セットアップ時には両軍合わせて40両近い戦車が展開していたこの戦場であったが、今や両軍合わせて15両を残すのみになった。

このターンはパンター戦車にとって受難の時となった。まず1両がチャーチル戦車の近接砲撃により撃破された。続いて飛来したシュトルモビク攻撃機の機銃掃射によって立て続けに2両のパンターが撃破されてしまう。これでパンター戦車隊は壊滅し、ドイツ軍に残るは2両のティーガーだけとなった。
そのティーガー隊はこの状況下においても孤軍奮闘の活躍を見せ、T-34cを2両撃破してT-34部隊をほぼ壊滅させた後、チャーチルとT-70を各1両を撃破。さらにチャーチル1両を混乱状態に追い込んだ。

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今回のシナリオでドイツ軍の主力を成したパンターD型。パンターは対戦車火力が大きく、正面装甲値もティーガーに匹敵する優秀戦車であるが、側面装甲にやや難があり、乱戦になると意外な脆さを見せることがある。

第3ラウンド終了時における両軍の戦果は以下の通り。

独:戦車23両撃破
ソ:戦車10両撃破

第4ラウンド

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第4ターン開始時の状況。生き残った戦車は両軍合わせて6両になってしまった。

スツーカが再び飛来し、機銃掃射でT-70軽戦車を撃破した。続いてティーガーが最後のT-34cを撃破した。
最終ラウンドにティーガーがソ連軍が守る燃料庫に突撃し、T-70軽戦車を撃破したが、そこで時間切れ。

最終的な両軍の損害と勝利得点は以下の通り。

独:戦車25両撃破、VP25
ソ:戦車10両撃破、VP21

ドイツ軍の勝利

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ゲーム終了時の状況

感想

プレイ時間は約4時間。記録時間を含めてです。
狭い範囲に40両近い戦車が入り乱れて戦うシナリオなので、最初は派手に戦車が消えていきます。戦車性能では独軍の方が上なのですが、ソ連軍は数的には優勢である上に乱戦であるため、ソ連側にも勝機は十分あります。
気になる点を挙げておきます。ゲーム展開が派手なのは良いのですが、全体的にサイコロ勝負の感が強いこと。正面の敵を片っ端から撃破していくという展開になりがちで、あまり頭脳戦になる余地が少ないように感じました。


「ソロモン夜襲戦」公開版のルールをVer2.4に更新しました。
今回の目玉は「表A2移動力表」の改定です。
これは以前から要望の多かった部分であり、今回見直しをしました。

こちらからダウンロードできますので、興味がありましたらどうぞ。

 (注)「ソロモン夜襲戦」とは、自作の水上戦ボードゲームです。詳しくはこちらをご覧下さい

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