もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2011年06月

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昭和16年夏の敗戦

猪瀬直樹 中公文庫

太平洋開始前の昭和16年夏、この戦争で日本の敗北を予告していた者たちがいた。総力戦研究所の若手エリート達である。彼らの予測した戦争の流れは、原爆と真珠湾攻撃を除けばほぼ実際と同じだった。
本書では総合戦研究所のシミュレーションを軸に戦争に至るまでの過程を描くノンフィクションである。
本書で一番興味深い部分はいわゆる「机上演習」の箇所である。これは従来の図上演習の延長線上にあるもので、図上演習が軍事面に限定した諸問題に限定しているのに対し、机上演習は軍事面だけではなく政治、経済、外交等も含めて総合的に実施するシミュレーションである。総合戦研究所で行われた机上演習の結果が、実際の戦争の流れに如何に酷似していたことは注目すべきであり、シミュレーションの持つ可能性の一端を示したといえよう。
本書は総合戦研究所について描いたほぼ唯一の作品であり、その点は評価したい。ただ肝心の総合戦研究所のシミュレーションについての記述がやや少なく(1/5以下)、その点がやや物足りない。もう少しシミュレーションの部分を詳しく描いて欲しかった。

お奨め度★★★

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主題のゲームについてテストプレイを実施しました。
私はロシア軍を担当。
結果。損害は装甲海防艦セニャーウィン撃沈、仮装巡洋艦ウラル撃沈、戦艦ニコライ1世大破、戦果は巡洋艦浪速、千歳撃沈、笠置大破。巡洋艦戦隊たる日本海軍第3戦隊、第4戦隊に痛打を浴びせかけたものの、我がネボガトフ戦隊は半壊してしまいました。

プレイ時間4時間強で9ターンぐらいまでプレイ。VASSALのチャット対戦だから少し時間がかかってしまいましたが、対人戦だったらもう少し早く進みそうです。

ルールの方はほぼ完成の域に到達しました。あとは細かいリサーチミスをフォローすれば、完成型になりそうです。

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決定版太平洋戦争⑨「日本降伏」

学研

同じく学研から15年ほど前に出ていた「太平洋戦史シリーズ」では、今回と同じく全10巻構成ながら、ガダルカナル戦終結までに6巻まで使い、7巻でソロモン攻防戦、8~10巻でサイパン、レイテ、沖縄と駆け足の感がありました。今回のシリーズでは第6巻目で早くもサイパン戦に入り、第8巻で「一億総特攻」と来たから、「今回は8巻で終わりかな?」と思いきや。9巻で「日本降伏」、10巻でなんと「戦後」を扱うということだったので、随分趣向が変わったな、と思いました。
今回は「日本降伏」ということでポツダム宣言受諾に至るまでの日本及び連合国の動きを追っています。所謂「戦史本」では普段触れられないテーマなので、その分新鮮に読めました。戦史としては、B-29による原爆投下ミッション(核攻撃専門の混成航空群まで編成されていたそうな)、ソ連軍の満州進攻、8月15日後の占守島の戦いといった、普段あまり馴染みのないテーマを読むことができました。
全般として政治や外交といった戦史とはやや離れた領域を扱っているので評価の分かれる所でしょうが、大平洋戦争の終了という重要なテーマをコンパクトに整理したという点で評価したい作品です。

お奨め度★★★

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以前から興味があった主題のゲームをプレイしました。
最初に2Turn分だけ流してプレイ。ルールの概略を掴んだ所でいったん仕切り直してキャンペーンをプレイしました。私は日本軍を担当。結果は最終Turnまでプレイして日本軍の辛勝。最後は(史実通り)ボロボロにされながらも、連合軍側も手数が足らずにマーシャル、トラックといった要地を確保し続けたのが効いた形になりました。プレイ時間は約4時間でした。

まず評価すべき点について。
プレイ時間が短いというのは良いです。4時間で太平洋戦争の開戦から終戦までプレイできるというのは貴重です。これがEmpire of the Sunなら半日、Pacific Fleetなら24時間、その他の大型ゲームの場合は数日かかりになりますから、プレイ可能な太平洋戦争キャンペーンゲームとして、評価に値する作品だと思います。
ルールも極めてシンプルです。ルールブックが実質5ページ。にも関わらず空母、水上艦、基地航空部隊、地上部隊の特徴が上手く再現されている点はデザインセンスを感じました。(ただしデザインセンスに走りすぎて、シミュレーションの本質を見失っている感は否めませんが・・・)

次に気に入らなかった点。以下はあくまでも個人的見解としてお考えください。
このゲーム(というか所謂「強襲システム」)の特徴として、デッキを自分で組上げる、という点があります。
一般的なCDSゲームの場合、カードドローはランダムであり、プレイヤーがドローするカードを選ぶことはできません。しかし本作の場合、プレイヤーは自分のカードを自由に組み上げてデッキを「作る」ことができます。システムとしては面白いと思うし、今後の発展にも期待したいのですが、個人的にはあまり好きになれないシステムですね。デッキを組むのが面倒というのもありますが(デッキを組む時「これは一体何のシミュレーションですか?」と呟いてしまいそうです)、カードに対する知識の有無が勝敗に直結するというのも面白くない。
しかもシステム全体が軽量であり、シミュレーションとして食い足りないので、真面目に研究する気にもなれない。
一言でいえば私にとって「研究しないと勝てないけど、研究する時間が勿体ない」ゲームです。

まあ色々書きましたが、ルールが簡単でかつメジャーなテーマであるため、今後プレイされる機会の増えてくる作品ではないかな、と思いました。傑作と言われて久しいAH社のVictory in the Pacific。本作はかつてVITPが占めていた「初心者向け太平洋戦争キャンペーンのスタンダード」という位置づけを埋める作品となるかもしれません。現時点で傑作というにはまだ評価が定まっていませんが、佳作としての価値は十分にあると思います。



 77-ガダルカナル  69-南方作戦1941 Pacific War Carrier Battle - Philippine Sea
空母瑞鶴戦史:機動部隊出撃 太平洋の試練(上)-真珠湾からミッドウェーまで Pacific Carrier War Pacific War

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「三六」とかいて「みろく」と読みます。
名古屋市営地下鉄の東山公園駅近くにあるステーキのお店です。

私がこの店に着いたのは1440頃。かなり遅い時間帯だったので、客は私一人でした。
\1,600のランチメニューを注文。スープ、サラダ、ご飯、デザート、そしてメインのステーキを含むかなり盛り沢山の内容でした。

ステーキの味付けには特徴があり、醤油味のソースによって味付けされていました。肉は柔らかくて美味しかったです。難を言えばややボリュームに欠ける所でしょうか。

交通の便も悪くなく、雰囲気もなかなか良いので、万人にお奨めできるお店ではないでしょうか。

お奨め度★★★★

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ランチメニューです。この他にスープ、デザート、コーヒーがつきます。

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お肉のアップです。

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