
GMT社のFor the Peopleは、南北戦争全域を扱ったキャンペーン級のゲームです。今回、For the Peopleのキャンペーンシナリオをソロプレイしてみました。プレイにはVASSALを使用し、選択ルールはすべて有りでプレイしています。
For the Peopleについて詳しくは--> こちら
感想
全般的に南軍が振るわず、特に後半はSW(国家戦意)の低下が著しかった。今回は11Turnに南軍は破断界を迎えたが、今回のような展開であれば、遅かれ早かれ南軍は破断界を迎えていただろう。今回は全般に南軍のプレイがヘボだったが、では南軍はどのような戦略があったのだろうか?。
キャンペーンシナリオの勝利条件によれば、南軍は12Turn終了時点で北軍の2倍のSWを確保すれば勝利となっている。また13Turn終了時まで自らのSWがゼロになることなく、南部州及び中立州を5州以上保持していれば南軍は勝利する。いずれにしても自らのSWをゼロにしないことが絶対条件になる。
では、どうすれば良いか?。
南軍のSWは北軍による海上封鎖によってある程度の減少を覚悟しなければならない。たとえば海上封鎖レベルが3の場合、南軍はそれだけで毎ターン平均4SW失う。13Turn分だと52SWになり、それだけで南軍のSWのストック(100SW)の半分が消え去る。その他、南部州の喪失(1州あたり5~15SW)、資源センターの破壊(1センター当たり1~5SW)、リッチモンド陥落(27SW)等の理由でSWは減少していく。何もしなければ南軍のSWは自動的にゼロに近づいていく。
南軍としてはなんとかSWを増やさなければならないが、どうすれば良いか?。ひとつは大規模合戦の勝利。勝てば+3SWとなる(負ければ-5SW)。もう1つは北部スペースの支配。イリノイ、オハイオ、ペンシルバニア、メリーランド等の北部州を3スペース支配する毎に毎ターン5SW獲得することができる。いずれにケースも、南軍がSWを獲得する場合は、同時に北軍のSWを減少させることができるので一石二鳥である。南軍としては北軍野戦軍を大規模野戦で叩きつつ、北部州に支配域を広げていかなければならなかった。それが可能な場面はワシントンDC周辺。マクレラン軍をフレデリックで撃破し、ワシントンDCを伺う姿勢を見せながらペンシルバニア州、メリーランド州に地歩を広げていくべきであった。ワシントンDCを占領できればベストだが、そうでなくてもこれらの地域で南軍が地歩を得ることができれば、それだけSWが南軍有利に傾くのだから。
今回のプレイ時間は記録時間も含めて15時間ぐらいだった。対人戦なら10時間前後でキャンペーンシナリオをプレイできそうだ。機会があれば対人戦でキャンペーンシナリオを戦ってみたい。


北軍の名将グラント(Grant)将軍(3-3 1)がミズーリ軍司令官に就任した。しかしグラント将軍は南軍ジャクソン将軍のテネシー軍に睨まれた形になり、なかなか積極的な行動を起こせない。その一方、南軍ジャクソン将軍は弱体化した北軍テネシー軍をピッツバーグ波止場(Pittsburg Landing TN)で捕捉した。兵力差と将軍能力で圧倒する南軍は北軍を完全に撃破し、北軍テネシー軍は壊滅した。南軍はA.Johnston将軍(1-2 2)が戦死。
グラント将軍(3-3 1)率いる北軍ミズーリ軍はミシシッピ川沿いを南下、テネシー州都のメンフィス(Memphis TN)から一気に要域ヴィックスバーグ(Vicksburg MS)まで南下した。その途上にあったミズーリ州都ジャクソン(Jackson MS)も占領する。慌てた南軍。ピッツバーグ波止場で警戒に当たっていたジャクソン将軍(3-3 1)はカパラチア山脈の山道を通ってアラバマ州都セルマ(Selma AL)まで南下した。
北軍による海上封鎖強化のため(現在レベル4)、遂にこのTurn、封鎖突破船は1隻も到着しなかった。南軍の兵力不足、いよいよ深刻化してくる。
北軍はBanks将軍(0-0 3)指揮の元、テネシー軍を編成。コロンバス(Columbus OH)からピッツバーグを経由して西方から南部首都リッチモンド(Richmond VA)を伺う。リー将軍率いる南軍北バージニア軍は、数度に渡る交戦で北軍テネシー方面軍を撃破しつづけたが、その戦闘で南軍の名将Longstreet将軍(2-3 2)戦死してしまう。
戦争開始4年目に突入する。北軍にシャーマン将軍(Sherman 3-3 1)登場。マクレランに代わってポトマック軍の指揮をとる。
西部戦線では、北軍グラント将軍率いるミズーリ軍が進撃を再開した。Conibth MOで南軍ミシシッピ軍を撃破した後、南軍の精鋭ジャクソン将軍率いるテネシー軍の迎撃を受ける。2度に渡る戦いはいずれも南軍の勝利に終わったが、その戦いの中、南軍はPemberton将軍(0-1 3)とHood将軍(0-1 3)という2名の優秀な指揮官を失った。その間北軍はミシシッピ州一帯を席捲。同州を支配下においた。南軍のSW(国家戦意)は遂に一桁台まで落ち込んだ。
北軍は戦意の落ちた南軍を一気に殲滅すべく作戦行動を起こした。最初に行動を開始したのはヴァージニア州で作戦行動を行うシャーマン将軍のポトマック軍。マナサスを発したシャーマン軍はリッチモンドに向けて南下する。リッチモンド前面でポトマック軍を迎え撃ったのは歴戦のロバート・リー率いる北ヴァーニジア軍。兵力で勝る北軍をリーの南軍は巧みに撃破し、北軍は北方に退いた。


戦争が始まった。北軍は3OCカードを使用。McDowell将軍(1-1 3)(攻撃値-防御値 活性化コスト、以下同じ)率いるポトマック軍(6SP)がManassas VAに侵攻した。Manassas VAにはBeauregard将軍(1-1 2)率いる3SPが守備に当たっていたが、ポトマック軍がそれを撃破。Manassas VAを占領し、早速要塞を築いた。
南軍は北ヴァージニア軍を編成した。指揮官はJ.Johnston将軍(1-2 2)。能力は比較的平凡だが、相手の北軍に比べると優越を維持している。その北ヴァージニア軍が北軍ノーフォーク要塞(要塞指揮官Butler 0-0 3)を攻撃した。圧倒的兵力に物を言わせた南軍は鎧袖一触の元、ノーフォーク要塞を奪取した。
北軍はPope将軍(1-0 2)率いる1個軍団がフロリダ上陸作戦を敢行するも、クェーカー砲に恐れをなして撤退する醜態を演じて見せた。
南軍の名将リー(R.E.Lee)将軍(3-3 1)が北ヴァージニア軍司令官に就任した。意気上がる南軍。しかし先手を取ったのは北軍だった。Buell将軍(1-1 3)率いるテネシー軍はケンタッキー州南部で行動開始。Somcrest KYに陣取る南軍師団(1SP)を攻撃した。兵力差に任せて南軍を撃破するテネシー軍。勝利の報を得た北部連合リンカーン大統領は、すかさず「奴隷解放令」を発表した。
先を越された南軍は、リー将軍率いる北ヴァージニア軍が北上する。マナサス(Manassas VA)に進軍した北バージニア軍は北軍師団を撃破。勢いに乗る南軍は、北軍ポトマック軍が守るフレデリック(Frederick MD)に進攻した。北軍ポトマック軍の指揮官は慎重派として知られているマクレラン(McClellan)将軍(0-2 3)。リーに比べると数段見劣りするが、それでも守りに入った時には意外な程力を発揮することがある。今回も要塞線を生かしたマクレランの守りは冴え渡り、全戦線に渡って南軍を押し返した。
南軍がウェストヴァージニア州での支配を広げていく。北軍はポトマック軍からBanks将軍(0-0 3)の軍団をウェストヴァージニア州の要地に派遣し、兵の力で支配を戻そうとする。しかし南軍もVan Dorn将軍(1-0 1)の軍団をウェストバージニアに派遣し、分散配置されている北軍歩兵部隊を各個に撃破していく。結局Turn終了時にウェストバージニア州全域は南軍の支配する所となった。
テネシー州では、北軍Burnside将軍(0-1 2)率いるミズーリ軍とBuell将軍(1-1 3)率いるテネシー軍が地歩を広げていく。慌てた南軍は周囲の反対を押し切って(SWを8点失って)無名のジャクソン(Jackson)将軍(3-3 1)をテネシー軍司令官に就任させた。ジャクソン軍は3度に渡って北軍と交戦、いずれも勝利を収めたが、数で勝る北軍の勢いは止まらなかった。



