もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2011年08月

たまには軽めのネタなど・・・。

スーパーで買い物し、万札で支払いをすると、レジ担当者はたいてい
「では、まず大きい方から」
と言ってお札から渡してくれる。

でも、これって正直うっとうしい。

私としてはまず小銭から先に渡してほしいと思う。
というのも、私の財布は小銭を入れてから札を入れる方が、その逆よりも数倍楽なのだ。
だからレジのお姉さん(別のおっちゃんでも良いけど)が「まず大きい方から」といって札を渡してくれてもすぐに財布には収納せず、小銭を受け取って小銭を収納した後で札を収納する、という順番になる。

たまにはレジで「では、まず小さい方から」としてくれても良いと思うのだが・・・。

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主題の雑誌が到着しました。
今回は日露戦争の二大決戦、奉天会戦と日本海海戦がテーマです。
何を隠そう、後者のデザイナーは僕です。
そこで今回は「日本海決戦1905」について簡単に紹介させて頂きます。

イメージ 4このゲームは所謂水上戦ゲームです。1ユニットは原則1隻。巡洋艦以上がユニット化されていますが、駆逐艦、水雷艇等は登場しません。完全な昼間砲戦ゲームです。1Hex=1000m、1Turn=10分です。

このゲームの特徴は指揮統制ルールです。拙作「ソロモン夜襲戦」とほぼ同等のシステムですが、「ソロモン夜襲戦」にはなかった戦隊旗艦や戦隊編成のルールがあります。旗艦は重要なので、両軍ともまず旗艦の無力化を図ろうとするでしょう。

イメージ 6バランス的にはロシア側にも十分勝機があるように注意しました。個艦の戦闘力では無論聯合艦隊の方がバルチック艦隊よりも勝っていますが、決定的なものではなく、戦い方によれば「三笠」を撃破することも可能です。また巡洋艦のVPも馬鹿にならないので、不用意に突出した軽艦艇がバルチック艦隊の戦艦群から集中砲火を浴びて大損害を被るという可能性もあります。

イメージ 5日本海海戦は今まで戦術レベルでデザインされたことが殆どなかったテーマです(私の知る限り磐梯の「日本海海戦」のみかな?。あとEWEの「日本海大海戦」)。本作は日本海海戦をオーソドックスな手法でデザインしたシミュレーションゲームであり、海戦ファンの方には是非一度プレイして頂きたい作品です。

イメージ 2なお、シナリオは本誌に掲載されています。いずれエラッタが出るとは思いますが、本誌p39の「(2)太平洋への陽動」について表が欠落していました。申し訳ありません。内容は右の通りです。

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先日Ukraine'43のシナリオ4「ドニエプルの危機」をプレイしました。
今回、私は独軍を担当しました。

ここまでのあらすじ --> こちら

第19Turn(1943/11/01-05)

このTurn、陰謀ルールによって赤軍部隊が突如としてリュッテシ橋頭保に大挙出現する。それに対して独軍は全く打つ手がない。否、あの忌々しいリュッテシ橋頭保に対しても、陰謀ルールによって手も足も出ないのだ。そこに橋頭保があり、放っておけば致命的なことになるのは分かり切ったことなのに、なんという忌々しい陰謀ルールだらう。
リュッテシ橋頭保から出撃してきた赤軍部隊はキエフに対して総攻撃を仕掛けてきた。予めキエフに対する攻撃を予期していたマンシュタイン翁。市街地を要塞化して赤軍を待ち受けた。要塞効果のため1-1しか立たない赤軍であったが、砲兵と航空支援で2-1までオッズを上げてきた。ダイス目はなんと6。結果DR1でキエフは一撃で陥落してしまった(確率1/6)。ザボロジェ、ドニエプルペトロフスクと続き、またもや大都市一撃陥落の悲運に見舞われたマンシュタイン翁は言葉なく立ち尽くすのみであった(嘘)。

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キエフにおける大勝利にも関わらず、厳しい表情で作戦指導を続ける赤軍プレイヤーの図。ちなみにこの時点で赤軍のVPは31に達していたので、このままVP変動なければ赤軍の勝利でシナリオは終了する

イメージ 2悲劇はこれだけでとどまらない。ノガリスク平原では、敵軍主将ジューコフ翁自ら率いる激烈極まりない攻撃が炸裂し、敵味方双方に多大な出血を強いていた。特にニコポル南方の戦いでは、ジューコフ翁陣頭指揮による攻撃で完全編成の独軍歩兵1個師団が壊滅的打撃を蒙り、戦線に大穴が空いてしまう。
クエメンチューク(Kremenchug 2820)渡河点からも赤軍の攻撃は開始され、渡河点を突破した赤軍機械化部隊がドニエプル川南岸に突出してきた。
イメージ 8しかしクエメンチュークからの突出は赤軍にとってもやや無謀な攻撃であった。ドニエプルペトロフスクで作戦行動中の独2個装甲軍団が直ちに反転してきたからである。そのうちの1個はティーガー戦車大隊を含むドイツ最精鋭の第2SS装甲軍団であった。独軍は裸で突出してきた赤軍機械化部隊を機動力を生かして包囲攻撃。次々と撃破していった。このTurn、赤軍は2個戦車軍団、2個機械化歩兵軍団を含む計12ステップを失い(独軍の損害は全戦線で歩兵4ステップ)、その突進力を大きく殺がれる結果となった。

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第20Turn(1943/11/06-10)

イメージ 10赤軍はキエフ南方で攻撃を実施。戦線を拡張してキエフに対する縦深を確保した。今まで急進していたノガリスク平原では、何故かこのTurn、赤軍の攻撃はなかった。
なおこのTurn、今まで奮戦していたザボロジェ南方の独軍突出部が赤軍の包囲攻撃を受けて遂に壊滅してしまった。この異例の奮戦を示した部隊名を記録しなかったのは筆者痛恨の極みである(恐らく第17歩兵師団だと思われる)。
独軍はこのTurn、やや退嬰的な対応に終始した。可能であればクレメンチュークに機動反撃を実施し、同地の奪回を狙いたかったが、渡河攻撃のルールを誤解していたため、攻撃を実施できなかった。主な機動は装甲2個軍団をキエフ南方に移動させて赤軍の突破に備える布陣をしいた。その間の機動反撃で虎の子ティーガー大隊が昇天してしまったのは遺憾の極みである。

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第21Turn(1943/11/11-15)

イメージ 9最終Turnである。このTurn、現状のまま守り切れば赤軍が勝利する。しかしそうはさせない。
まず赤軍が前線に出てきた独軍第2SS装甲軍団に対し、1.5-1の低比率攻撃を仕掛けてきた。DR以上の結果が得られれば(確率1/3)、ドイツ最強の装甲集団をこのTurnほぼ無力化できるので(マンシュタインチェックがあるので、必ずしも確実に無力化できる訳ではないが・・・)、悪い賭けではない。仮に失敗しても、ARを出さない限り、失うものはないのだから・・・・。
しかし結果は最悪のAR(確率1/6)。赤軍としては独軍最強スタックを無力化するどころか、赤軍最強スタック(第3戦車軍)が無力化してしまった。
イメージ 11チャンスである。満を持して待機していた独軍部隊が動き始めた。
まず第48装甲軍団が歩兵部隊と共同してクレメンチュークを渡河攻撃した。最早後がないドイツ軍は今まで出し惜しんでいた空軍支援も投入。3-1の比率で見事クレメンチュークを再奪回した(確率2/3)。
この時点でVPが30点となり独軍の勝利は確定したのだが、独軍にはもう一つ大きなイベントが残っていた。キエフ奪回作戦である。
先ほど赤軍の攻撃を撃退した第2SS装甲軍団。イタリア戦線から派遣されてきた第1SS装甲師団「ライプシュタンダーテ・アドルフ・ヒトラー」と共同でキエフを守る赤軍部隊に襲いかかった。機動力を駆使した装甲部隊の攻撃は赤軍部隊を翻弄。最後はキエフに対する4-1攻撃を見事に成功させ(確率1/2)、キエフを奪回した所でゲームが終了した。

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感想

今回も残念ながらルールミスを白状しなければなりません。シナリオ特別ルール34.5項でヘクス1714、3223、3323は赤軍にとって陣地効果があり、防御効果+3と機械化攻撃での攻撃力が半減となります。
が、プレイ中のメモを見ると・・・・
「ヘクス3223、5-1で通常攻撃、結果DR1」
「ヘクス1714、5-1で機動攻撃、結果DR」
「ヘクス3323、5-1で通常攻撃、結果DR2X」
なんて意味のことが無造作に書かれていました。上記ルールはすっかり失念していたようです。赤軍の初期攻撃が独軍によって容易に潰されてしまった背景には上記のルールミスの影響があったことは否めません。

結果的には勝利しましたが、あまり自慢できません。上に記したルールミスもしかりですが、最終Turnでクレメンチューク、キエフを奪回できたのは単なる僥倖といえます。もしこれがキャンペーンの途中なら(サドンデスがかかっている場合ではない限り)このような攻勢は出なかった可能性が大です。

今回のシナリオは初めてプレイしましたが、攻防共に楽しめて面白かったです。独軍は薄氷を踏む思いですが、赤軍も度重なる攻勢に兵力が底を尽きつつあるのを、こちらも感覚的に感じることができました。だた上記の通り今回のプレイはルール適用ミスがあったので、悔いを残してしまいました。できれば本シナリオも再戦してみたいと思います。

あとシナリオ3も未プレイなので、こちらも是非プレイしてみたいです。

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最終Turnに逆転負けを喫し、憮然とする赤軍プレイヤーの図

(Photo by Wikipedia)

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先日Ukraine'43のシナリオ4「ドニエプルの危機」をプレイしました。
Ukraine'43については、これまでに何度か紹介してきたので、改めて紹介する必要はないでしょう。1943年の独ソ戦を扱った傑作作戦級ゲームです。

今回プレイしたシナリオはUkraine'43の最終局面を扱ったものです。既にハリコフは赤軍が奪回し、ドイツ軍はドニエプル川の線まで後退しています。赤軍はドニエプル河畔のキエフ、ドニエプルペトロフスク、ザボロジェという都市を奪取すべく攻勢の手を緩めません。果たして戦いを制するのは独ソ両軍のどちらか・・・?。

今回、私は独軍を担当しました。

セットアップ

まず状況を見る。独軍の前線は北はチェルノブイリ(Chernobil 1105)(どうしてあっちを思い出してしまふ)からドニエプル川沿いにキエフ(Kiev 1211)、ドニエプルペトロフスク(Dnepropetrovsk 3724)、ザポロジェ(Zaporozhye 3829)までつながり、そこから戦線は真っすぐ南のメリトポル(Melitopol 3934)までつながっている。ザポロジェ、メリトポル間はドニエプル川による防御壁がないので、パンターラインと呼ばれる陣地帯が構築されている。
赤軍はドニエプル川西岸各地に橋頭保を築いている。最北端はキエフ北方のリュッテシ(Lyutezh 1209)付近、キエフ南東のカネフ(Kanev 1715)のヘクス1714、ドニエプルペトロフスク西方の2ヶ所(3233,3323)だ。これらが赤軍の突破口になるだろう。(下図参照)

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上図は北が上になっていますが、写真の方は北が左になっています。以下同じ。

第15Turn(1943/10/11-15)

(このシナリオは第15Turnに始まり、第21Turnに終了します)
イメージ 11赤軍の攻勢はカネフ橋頭保、ドニエプルペトロフスク橋頭保、そしてパンターラインに対して実施された。特に力点が置かれたのがパンターラインに対する攻撃で、同方面の赤軍は歩兵中心なので高比率攻撃にはならなかったが、低比率攻撃を数ヶ所で仕掛けてきてじわじわと独軍を追い詰めていく。
ドニエプルペトロフスク付近では橋頭保拡張に努める一方、ドニエプルペトロフスクそのものに対する直接攻撃も実施されたが、こちらは2-1の比率ながらも結果EX。なんとか持ちこたえた。
カネフ付近では独軍が装甲2個軍団(第48,第2SS)を投入して反撃を実施。赤軍第3戦車軍に大きな打撃を与えて川向うに撃退した。またドニエプルペトロフスクに対しては第3戦車軍団が反撃を実施。数次に渡る機動襲撃で分散配備されていた赤軍歩兵部隊に大きな損害を与えていた。
なおこのTurn、ザポロジェダムの破壊が独軍プレイヤーによって宣言され、ドニエプル川下流域一帯は大洪水に見舞われた。またマンシュタイン翁は、ドニエプルペトロフスクでの長期戦に備え同地に陣地構築を命じた。

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第16Turn(1943/10/16-20)

イメージ 8パンターラインの一角が崩れた。雪崩を打って潰走する独軍を追った赤軍部隊は、そのままザポロジェを占領してしまう。先ほどのTurnにダムを爆破したお陰でザポロジェダムを無傷で奪い返されるという最悪の事態は回避できたもの、要域ザポロジェがなんの抵抗もなしに陥落してしまったことには、さすがのマンシュタイン翁も落胆を禁じえない。また赤軍ショックアーミーの猛攻でパンターライン中央部も大きく突破されてしまう。その結果、ザポロジェ南東の一角に独軍歩兵師団1個が取り残されてしまう。この孤独な4-7-4歩兵師団が約20日間に渡って激烈な包囲戦を戦うことになるとは、その時は誰も予想だにしていなかった(と思う)。
その一方でカネフ橋頭保に対する独軍の反撃は概ね成功裏に終わり、カネフ橋頭保の赤軍部隊は一掃された。これで一応戦線の安定化を見た独軍は、引き続いて装甲2個軍団をドニエプルペトロフスク戦線に向けさせた。このTurn、ドニエプルペトロフスクの要塞陣地が完成する。

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第17Turn(1943/10/21-25)

イメージ 9悪天候が戦場を覆った。両軍とも航空兵力を自由に運用できなくなる。これは特に航空機の地上支援によって戦線を支えている独軍にとって痛かった(出撃チェックのダイスにもやや見放された)。
悪天候に勢いを得たのか、赤軍の攻撃は勢いを増してきた。
まずこのTurn、要域ドニエプルペトロフスクが3-1の攻撃を受けてアッサリ陥落してしまう。要塞陣地が完成した直後だっただけに痛かった。確率は1/3に過ぎなかったのだが・・・。
パンターラインでも赤軍の進撃は続いた。前線を守る独軍保安師団が次々と赤軍部隊の餌食になっていた。アゾフ海につながる要域メリトポルでは赤軍の主将ジューコフ翁が自ら陣頭指揮に立ち、見事にメリトポルを奪取した。先のザポロジェ、ドニエプルペトロフスクと合わせると赤軍のVPは26に達した。これはシナリオ開始時の18VPから8点増加したことになる。赤軍の勝利ラインは31VPなので、あと5VPで勝利条件に達する。
独軍は装甲軍団による限定的な反撃を実施しつつ、戦線を後退させて赤軍との離隔を図る。

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第18Turn(1943/10/26-31)

イメージ 10ザポロジェ南東の独軍孤立陣地に対しては赤軍歩兵師団7ユニット(14個師団)を投入した総攻撃が実施された。砲兵支援もついてオッズは3-1だったが、独軍部隊は奮戦して赤軍を撃退し、陣地をしっかりと保持し続けた。絶望的な状況下でなんという愛国的な行動だろうか?。
友軍部隊の愛国的な戦いに奮起した独軍部隊は各地で奮闘を見せていた。ノガリスク平原を西に向けて突き進む赤軍部隊に立ち塞がった独軍部隊は各地でARの結果を連発。赤軍機械化部隊2ステップを含む多数の兵力を撃破した。
さたに装甲部隊の機動反撃が追い打ちをかける。ドニエプルペトロフスク南西で実施された機動反撃では3ヶ所に渡って赤軍部隊を撃破。ドニエプル川の線まで到達し、赤軍の進撃路に立ちふさがった。

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ここまでで前半戦は終了です。はたして後半戦はどうなるのか。待て次号!!。


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コマンドマガジン#100を購入しました。
特集は「ハンガリー戦役1944-45」。
第2次欧州大戦末期の東部戦線がテーマです。
表紙はお決まりのキングタイガー戦車。好みはとにかくとして、私的には嫌いな構図ではありません。

付録ゲームは「The Battle for Hungary 1944-45」。ハンガリー戦役を1Turn2週間、1Hex20km、1ユニット師団~軍団(一部連隊、旅団)で描きます。ハーフマップ1枚、カウンターシート1枚の比較的軽量のコンポーネント。ルールを一読した感じでは、移動、戦闘の繰り返しで、航空支援、増援、機動攻撃、補給などのルールが追加されています。

テーマ的に嫌いなテーマではないので、機会があればプレイしてみたいです。

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